84 廻る刻・待宵歌
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― テレーズ宅前 ―
[その姿をようやく見付けたのは、テレーズの家の前だった]
ミケル!
[少年>>9に向けて声を掛ける。
が、もう一人、一緒に居るはずの姿がない事に気が付いて]
あ、あの……ミレイユは……
[傍らで荷物を抱えるノクロ。>>10
片腕では辛そうな様子を見詰め、コレットが『おつかい』と言っていたことを思い出す]
ミレイユは、……居ないんですか?
(11) 2013/08/10(Sat) 01:00:24
給仕人 ユーリは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 01:00:43
ああ、ユーリ。
[駆けてくるの>>11を、意外とも思わずに迎える。
何か『刻』に関わることがあったのではと思えば
焦りは何の不自然さもない]
よっしゃ、ミケル任せるぜー。
[はーい持ってー、と、茸粉の袋を彼に預ける。
受け取って貰えば、よいせと自身の荷を両手に抱え直し]
[それから、漸く]
ミレイユは、いっちまったよ。
[首を傾げ、困ったように、笑って]
(12) 2013/08/10(Sat) 01:07:00
化粧師 ノクロは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 01:08:54
[ノクロ>>12に言われ、しばし言葉を失う]
……そうでしたか。
[ゆっくりと息を吐き出して、ぽつりと呟くのはそんな言葉]
お願いしたい事があったんですけれど。
[それは、自分が早晩消えてしまうかもしれないと思ったから思いついたもので。
彼女の方が先だとは、思ってもみなかった]
……なんだか、上手くいかないですね。
[困ったように笑うノクロに、こちらも眉を下げ]
それ、持ちましょうか?
怪我、まだ治ってないみたいですし。
[両手に抱えた荷物へ、手を差し出す]
(13) 2013/08/10(Sat) 01:12:37
― テレーズ宅前 ―
[もう子供ではないとわかっていたが
滅多に見せぬノクロの表情に動かされ梳いた髪>>3:82。
いたわるように軽く撫で遣り苦笑を認める。
年長者の柔い眼差しが一度ノクロへと注がれた。
ミレイユの拒絶の言葉>>3:85が響く。
引きとめようと伸ばした手は落ち戸惑うように揺らぐ。
彼女がふらつくのがみえたが咄嗟には動けずに
ノクロが叫びミケルが追おうとする様を認識するのみで。]
――…。
[視線をミレイユに戻すと、その姿はふっと消えて
あったはずの存在をエトの双眸は見つけられない。]
ミレイユ……。
[拒絶の言葉と駆け出した理由さえ彼女に問えぬままの別れ。]
(14) 2013/08/10(Sat) 01:16:15
[ゆっくりと吐き出される呼気>>13に、合わせ目蓋を伏せる]
…仕方ない、とは、言いたくねぇけどな。
けど、どうにもできねぇから。
[差し伸べられた手には少し躊躇を見せて]
……や、いいや。
両手で持つ分には別につらくねーしさ。
[ぎゅ、と。少しだけ強く抱え込む。
腕の内の、手放せない『日常』を]
そーいや、ミケル。
コレットからのおつかいって、茸粉だけなん?
[思い出したように彼に問い掛けて。
コレットに届けるまで、同行しようかとの意思**]
(15) 2013/08/10(Sat) 01:23:25
化粧師 ノクロは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 01:25:03
……サリィもクレイグも、テレーズも
こんな風に、消えてしまったのか。
[空虚な声がぽつと落ちる。
溜息をすんでのところで飲み込んだ。]
僕が聞いたのも、それと同じ。
[ノクロの視線>>10に答え、軽く頷く。
ユーリが姿現せば>>11、ほ、と安堵の息を吐き]
ユーリは無事だったみたいだな。
[ミレイユの事を問うのにはゆると首を振るうのみ。
ノクロの言>>12が聞こえたが視線はやや下に向き唇を結んだ。]
(16) 2013/08/10(Sat) 01:25:09
道具屋 エトは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 01:27:15
そう、ですね……。
[どうにもできない、という言葉>>15に、拳を一度ぎゅっと握り締め。
申し出を断られれば、ゆっくりと頷く]
そういえば、僕の家にもご用事だったのでは?
[ミケルに問う声には重ねるように言った]
(17) 2013/08/10(Sat) 01:29:10
ええ、僕は無事ですよ。
[下を向くエト>>16に頷き、安堵に応えるように薄く笑む。
そう言われるという事は、彼らも既に事態は把握しているのだろうと思い]
もしかして、他にも……?
[ふと、彼の物言いから気付いたように問う。
眼の前で一人消えた直後と聞いたから、その声はごくごく控え目だったけれど]
(18) 2013/08/10(Sat) 01:36:09
テレーズ、サリィ、クレイグ、それにミレイユか。
僕が知ってるだけで四人。
他にも消えた者がいるかもしれないけど……
[忽然と消える、命。
痕跡さえ残らぬそれを目の当たりにして
その事実が心に重くのしかかるようだった。
ゆっくりと視線上げて、ユーリに向けた顔に表情は薄い。]
ちょっと、中、みてくるわ。
[テレーズの家を指さして、それからひらり、手を掲げた。]
(19) 2013/08/10(Sat) 01:49:35
テレーズさんと、サリィさんも……?
[エト>>19の答えに、目を伏せる。
特にテレーズは、エトが大事に思っていたのを知っていたから]
あ、はい。
[手を掲げテレーズの家へ向かうエトを、頷いて見送る]
(20) 2013/08/10(Sat) 01:55:04
給仕人 ユーリは、絵描き ミケルに何か手伝える事はないかと視線を向けた**
2013/08/10(Sat) 01:56:24
給仕人 ユーリは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 01:56:53
ユーリ。
お前さんも大事なやつがいるなら、さ。
ちゃんと会って話しとけよ。
間に合わなくて後悔してる僕からのお節介。
[へらりと。
一度、意識して無理に笑って見せた。
見送る視線に小さく頷くように、頭が上下する。]
(21) 2013/08/10(Sat) 02:03:48
― テレーズ宅 ―
[盲目のいとこが暮らしていた家に足を踏み入れる。
人の気配は感じられなかった。
サリィには感じられた気配を待宵草は教えてくれない。
クレイグと繋がっていた意識も今は元に戻ったようにある。
隅々まで見て回り、テーブルの前で立ち止まる。
テレーズと一緒に囲んだ食卓。
さいごに共にとった食事はサリィからの差し入れ。]
ほんと、なぁんにも残ってないんだな。
[口伝の君が綴る伝承も、その音色も
記憶に残るのみになってしまった。]
(22) 2013/08/10(Sat) 02:04:06
守れなくて、ごめんな。
[ぽつ、と零してしまうのはテレーズを庇護対象と思っていたから。
大事な口伝を次に繋げる大事な口伝の君。]
テレーズ。
[呼びかけても、あの澄んだ声は聞こえない。
低めの己の声とは違い女性らしく耳に心地よい声。
理想であった存在の消失に心はぽっかりと穴があいたよう。]
なんで――…
[己でなくいとこの彼女が先だったのか。
そんな問いがぐるぐると巡り続ける。]
(23) 2013/08/10(Sat) 02:13:39
クレイグもクレイグだ。
飲みに行くって約束しただろーに。
[責める色は薄い。
ただ残念で、寂しい感覚が占めていた。]
クレイグ、お前さんは間に合ったのか?
――…ああ、メリルに聞けば
[聞くには伝える必要もあるだろうか。
考えて弱ったように吐息が漏れる。]
(24) 2013/08/10(Sat) 02:25:41
[クレイグとの約束からサリィと交わしたそれを思い出す。]
先々代の作ったレシピ。
食べに行ってもサリィには感想伝えられないんだな。
[いつも嬉しそうに笑ってきいてくれる看板娘の顔が過る。
待ってる、と言っていた彼女。
その場所で待つのは、きっと彼女の父親で]
――…親父さんにも、伝えなきゃ、な。
[白花亭に行こうと思うのに、まだその場を離れがたく
足は思うように動いてくれなかった。**]
(25) 2013/08/10(Sat) 02:32:35
道具屋 エトは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 02:33:09
薬師 コレットは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 03:03:37
[死神、天上青、そんなノクロの説明に、エトの同意に、頷いた。
わかった、という言葉のかわり。
ノクロが荷物を拾ってくれたのを見ると、慌てて、でも、]
ありがとう。
[ちゃんと息を一つ吸い込んで、言った。
いつもみたいに笑ったつもりが、ちょっとぎこちなかった。
と、ユーリが走ってくる。
自分の名前を呼んでいる。
そちらを見て、瞬いて。
その口からミレイユの名が出ると、表情が曇った。
茸粉をノクロに渡されて、うん、と頷いていたから、言葉もすぐには返せない。]
(26) 2013/08/10(Sat) 13:15:09
[「いっちまった」というノクロ。こくんと小さく頷いた。
ユーリがノクロに手を差し伸べるのを見て、ノクロへと今度は心配げな目を向ける。
けれど問われれば、自分のポケットの中に入ったメモを開いて、答える。]
甘香草の粉。
おいしい木の実。
……ある?
[サリィはいないから。あるんじゃないかって言われたユーリを見て、尋ねる。
お代はちゃんとポケットの中。
エトがテレーズの家の中を見に行く、というのを、頷いて、それから、空いた手の方を小さく振った。
荷物はちゃんと自分で持っていく。]
コレットおばあちゃん、火傷だから。
手伝いも、する。
[ノクロとユーリに、そんな風に、言葉を選びながら、ゆっくりと語りもした**]
(27) 2013/08/10(Sat) 13:25:19
― テレーズ宅前 ―
大事な人、ですか……。
……僕も、間に合わなかったですね。
[エトを見送った後、彼の言葉>>21に独り言ちる。
幼い頃から知っていた彼女が、工房を継いで初めての作品を、密かに楽しみにしていたのだ。
それは、勝手に成長を見守っている気になっていただけなのかもしれないけれど]
一枚だけでも、完成したら見せて欲しいって、言えば良かったかな。
――それとも、その時間もなかったのか。
[少女が儚く消えた場所を、しばし見詰めた]
(28) 2013/08/10(Sat) 15:28:03
ミケル。
[ミレイユの名を呼んだ時、表情を曇らせた少年>>26を見る。
お使いの内容>>27を聞くと、頷いて]
それなら、二つとも家から持って来ましょう。
木の実は、お茶菓子用のもので。
[コレットの手伝いをするというミケルに、目を細める。
何かを言い掛けて少し迷ったけれど、結局心優しい少年が傷付くような事は言えなくて]
ミケルは、優しいんですね。
お手伝い、頑張って。
[そっと頭を撫でようと、手を伸ばした**]
(29) 2013/08/10(Sat) 15:28:15
給仕人 ユーリは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 15:30:33
化粧師 ノクロは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 17:08:33
道具屋 エトは、メモを貼った。
2013/08/10(Sat) 17:52:19
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