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[言葉を繰り返されれば、はたり、瞬いて、]
…俺は、なんで、こんな事を話しているんだろうねぇ。
[視線が刹那逸らされる間も、ただエリカを見つめて。
幼さを帯びた声を聞く]
…俺は、そんな風に考える事を止めたかったから。
だから…、こんな事をしているんだよ。
今の俺に必要なのは、…ケイジだから。
それ以外を聞かれても、俺には考えられないよ。
なんで…… かな。
荷を、下ろして欲しかったのかもしれない。
己の許容量を越えてしまわないように。
[眼を伏せる。
手と、身を、ゆるりと引いた]
……逃げてる。
[短い声には、意識せずとも、咎めるような響き]
生きることが必要なのか、
それとも必要だから生きるのか、
――ただ、生きるだけを、望まれたのか……。
[そののちは、独白のようで。
淡い金のひかりが、梢から下りて周囲を舞う]
[金糸雀色の瞳は、
薄まった金を追う。
緩やかな明滅に、天を仰いだ]
……ああ。
もう、そんな刻限。
[木々の合間に覗く空は、時間の経過を告げる]
[二人のいた方に視線を戻すが、そこに金色はなく、見えるはただ紫紺の姿のみ]
……ロザ……りん、さん……?
[目を擦り、再度目を凝らして見るが、光景は変わらず]
[咎めるような言葉にも、静かに頷き返す]
うん、そうだね。…知ってるよ。
……知ってる。
同情して欲しいにしたって、最低だね。
[自由も誇りも失って、死んだように生きている。
否定できるはずもなかった]
……。それで、さっきの答えは?
[下りてきた光を眩しそうに見つめつつ、訊ねる]
……して、欲しいの?
同情する資格も、私にはない。
きっと、変わらないから。
もう失いたくないから、逃げて、それで、結局、後悔して。
逃げないと決めたはずなのに、また、逃げようとしている。
ただ、……在りたいだけなのに。
[いつもと同じような口調は、何処か違って。
ことばの端々には、凍らせていた心が見え隠れする。
けれども、それは、断片的だった]
壊してしまったら、
痛みも悲しみも苦しみも、全て、失くなる?
でも、きっと、――楽しいことも、嬉しいことも、ね。
[問いへの答えを最後まで聞くことは出来なかった。
昨夜のカレンと同じく、闇が一気にロザリンドを飲み込む。]
――ロザ…っ!
[咄嗟にのばした手は空を切る。
金の羽根が一枚舞い落ちていくが視線はそれを追わず。
闇の来た方を探し、周りを鋭く見回す。射抜くのは二つの白。]
……お前。それに、ラウル。
[鋭く息を吐き、眉を寄せる。]
……………、
[問いへの答えは、まだ出ないか。
開きかけた口は音をつくらず、
ふっと地へと座り込み、手を触れた。
往くひかりを見ずに送り、探る。
そして、捉えた――
封じられたものが、何かを知ると、
些か長い間を置いて、彼を見上げ]
貴方にとって、
必要なものは、……消えた。
[事実を告げた]
俺は…ケイジみたいなやり方はできないから。
同情でも引かなきゃ、頼みを聞いてもらえないかと思って。
[そう言って、自分の翼を撫でる。
暫しの沈黙の後、同じ様に撫でようとエリカの頭に手を伸ばす]
…もしも、逃げる事を止めたら、何か見えるものがあるのかね。
ねぇ……、エリカちゃんの楽しいことや、嬉しいことって、何?
[名を呼ばれたラウルが、くるると高く鳴く]
……な、何?
[受ける視線に、以前の出会いを思い出し、気まずさと気恥ずかしさから喉を一つ鳴らす。仄かに朱に染まる頬を隠すように、俯いたまま]
[昨夜、ラスを堕天尸と示した子供。
ロザリンドを消した闇とは関係がないだろうが、もしやという思いも掠める。]
『……いや、それならばラウルが逃げているはずだ。』
[野生ではないにしろ、ラウルは賢く勘も鋭い。
それに、もっと疑わしき存在がいる。]
………今のを見たな。
俺はケイジを探しに行く。ヤツがやったのかもしれん。
[鳴く鳥に頷き、何故か俯く姿に告げる声は唸るに近い。
紫紺の四翼が*風を生む*。]
……堕天尸では、なかった。
そして恐らく、貴方も捕らわれてはいない。
ならば――…… 誰、かな。
[それは、彼の求める答えではなかったろう。
それでも、思考を整理するように、淡々と紡がれる声]
うん、見た……けど……
……ケイジ……さん、って?
[狐の仮面と教えられれば、ああ、と頷き]
怪しい、の?あ、待って……
[ラウルを連れ、急ぎ紫紺の*後に続く*]
[エリカから、続けて紡ぎだされる言葉。
思考は嫌に冷静に働くのに、感情の捌け口は見当たらない]
まっ、て…、待ってくれ……。
それは、ケイジが……アイツが封じられたって、事…か?
[声が、震える]
な、んで…堕天尸でもない、のに。
……捕えられたのでなければ。
けれど、感覚と……時刻から言えば、
封じられたとみるのが正しいように思う。
彼は、何かを知っているようだったから。
それに、今までにだって、
堕天尸ではないものも、封じられてきた。
[己の紡いだことばに、
違和感を覚える。
――何かを、知っている]
……、……報せたのは、彼だった?
[結界樹の傍、会話していたふたりが浮かんだ]
[きつく、きつく、眼を閉じる。
心臓の音が、やけに大きくて、煩わしかった。
多くの言葉や悲鳴を飲み込んで、唇を噛む。
昨夜治ったばかりの其処は、いとも容易く、またぷつりと切れた]
………。広場に、行ってくる。
[くるり、後ろを振り返って。エリカに背を向ける]
…ケイジは、少なくともラスの事を、知っていたよ。
[その言葉だけを投げ、羽根を広げたまま向かう先は*広場*]
[ 閉じていた目が開かれる。]
嗚呼、静かですね…。
[ また、1つ気配が消えたか。
光の波動がここまで届いた。]
――――――…。
誰でしょうか、今日は。
家には戻れませんね…。
ケイジ様に匿って頂けるなら有り難いですが。
[ 自分を捕らえていたあの部屋に戻れない現状に嗤いが零れる。]
くすくす……あの部屋に戻れないのは残念ですね。
幻視する必要もないでしょうか。
[ 羽根は漆黒の姿を晒している。]
[ それでも体力の低下は否めない。]
とりあえず、今日はここにいるしかありませんね。
[ 結界樹に封印されていないことが分かれば。
疑いは自分に自然に向く。
だからこそ、早急に対処しなければならない。]
力が戻れば――――――。
[ また新しい者を封じる。
守護天将の力を持つ者を優先すべきだろう。
その左目は完全に光を失い、闇を映す。
けれど、今はその闇に安堵できるのか。
その場でそっと*目を閉じた。*]
……そう。
[向けられる背、
儚くも映る羽根を見る]
必要なものが失われたのなら、
貴方はまた考える?
新たな答えを、見つけようとする……?
[呟く自身の答えは何処か。
己の翼は内へと、ひかりの鳥は羽根へと還して、
ゆっくりと歩み始める。
* 金糸雀色の双瞳に、いろはみえない *]
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