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それじゃあ、ここに来たところで捕まった?
[イレーネの言葉をきいて、少し考えるようになった彼女はそう尋ねた。
ザムエルが言う内容に、うなずく。]
持ち主の思い。
きっと、オルゴォルにも、あるのでしょうね。
素敵なこと。
イレーネさんは、とてもタイミングがよかったみたいで、すごいと思うわ
[目には、それを楽しみにする色が。]
ん。父だしな。
さすがに慣れなきゃまずい
[わかりづらいニュアンスでも気にせずにそういいつつ、次は義母なんだよなーとか思う。
さてさて、仲良くできるのか。ということだが、結局はどうにでもなることだろうと思うであろう。
そしてやっぱり苦悩する。
きょとりとした瞳とか、ふわもこの尾っぽゆらゆらとかをまるで興味が無いように振舞うには多大な精神力を要するようだ。でもそのおかげでばれないという点は成功しているらしい]
まあ、長生きかな。
[実際には、明確な寿命はないのだが]
ずっと一緒にいるから、なんというか、兄弟みたいなもの?
家出てからは、特にそういう感じが強いね。
[言いつつ、白い頭をまたぽふぽふと。
くすぐったいー、という抗議は受け流した]
[ユリアンと執事のやり取りに、今一度執事を見て。
しかし数年で外見が変わらぬものなどよくある事と気にはせずに。
そのユリアンに尾を振る小動物と、なにやら葛藤している様子のユリアンに怪訝な表情を向けて。
しかしそれらは気にも留める事では無いと、食事の最後の一口を口に運んで]
[猫舌だなんて恥ずかしくて言える訳が無い。
耳聡い召使いに内心で小さく舌打ちしつつ、誤魔化す為に軽く赤い爪を唇に当てる]
イィエ…粗相ではないのだけれどォ。
少し好みでは無いの、ミルクを入れていただけるかしらァ?
[決して不味くは無い品だったが、午後の紅茶と比べれば少し不足ゆえに嘘ではないだろう]
参考って…
[もしかして主と同じくこのオトフリートという執事も変わっているのだろうか。とか内心思ったが、まあ親切だしいいか。とか思う。
元々誤魔化しだったのだから深追い無用
と思ったそのタイミングにヘルガに声をかけられ、そのまま自然にそちらに話題を移す]
ええ、初めまして。ユリアン=ハイゼルです。こちらはユリアンとでも
よろしく。
[営業スマイルのヘルガにどう返していいものか。とりあえず一礼した]
ええ、どちらも。
[微笑みと共に紡がれた彼女言葉に同意を示すも、
執事自身が己の名前にどう思っているかは定かでない]
有能などとは、滅相もない。
執事たる者、当然の事を行っているだけです。
ええと・・
ランプ、届けに来て・・・それで、話聞いて。
[女性の言葉に、断片的な説明を返す。正確には捕まったというか、オルゴールの誘惑に負けたという意味でならそうかも知れない。]
・・凄く、良かったです。タイミング・・・
[楽しみにしているのは此方も同じようで、頷く。声のトーンが僅かに高くなったのが分かるかも知れない。]
[ふわもこ、ユリアンが何か抑えているのはわかっているようだが、それが何か、まではわかっていない模様。
相方に一しきり抗議した後、また尻尾をゆらゆらと]
[物に宿る思いに、なにやら思う様子のナターリエに微笑み]
それだけの想いを残すということは、それだけそれを愛したと言うことでしょうからな。
[と、語って。
しかし、その想いには善きものとそうで無いものがあるとは口にはせずに]
家を示すものと、名を示すものですし。
[彼女はオトフリートに言う。かれが何を思っているかなど、知らない。]
有能だと思うわ。
その当然なことができるからこそ。
食事もおいしいし。
いつでもこの邸は綺麗なのだもの。
[ザムエルの会釈にも、変わらぬ華やかな笑みを向けただろう。
やがて執事の的確な指示で運ばれてくる、温かな料理に舌鼓を打ちながら皆の話に耳を傾ける。
情報は女にとって宝石よりも意味を持つ事もあるから]
ゥフフ、そうかしらァ。ありがとゥ。
けれどォ、晩餐会の時には…愉しみにしててネェ。
[ギュンターとの歓談の為の華やかな装いに感嘆した様子のアーベルには、飛び切り色っぽい流し目で、そんな言葉を口にする。
3択に女の第六感が反応する内容は含まれてはいなかったらしい]
それは……申し訳ございませんでした
すぐにミルクをお持ちします
[そう言って深々と一礼すると、ワゴンへ向かい、追加のミルクポットを持ってヘルガの元へ]
どうぞ、ヘルガ様
確かに・・これからも、長いだろうし・・・
・・・頑張って?
[職人の青年にそう言いはするけれど、何を頑張れば良いのかは、多分言った本人も分かってない。]
[そのまま彼の苦悩の根源へと視線を移した。]
兄弟、か・・・
・・良いな・・可愛い、し。
[年の離れた弟はいるけれど、やはりふわもこには負けるのか、そんなことを呟いた。]
ああ。ランプを。
そういえば、家のもそろそろ切れてしまうのだったわ。
今度、買いに行きますね。
[思い出すように、イレーネにそう告げる。]
良かったわね。
タイミングが良くて、オルゴォルを見れるなんて
とてもすごいと思うわ。
[微笑み]
今日は邸の主も来ないみたいで、オルゴールを見るということも無いみたいだし。
[そういいつつ席を立つ。
...は食事を取った。満腹になった。そしたら今度は眠くなった
見事に健康と言うか単純と言うか。
要約すれば眠くなったから、あてがわれた部屋に引っ込もうと思ったのだ。
ついでにいえば、ベッドに今日は寝たい。そんな欲求も高まっている。]
ん。今日のところは俺はもう部屋に戻るわ。
じゃ。
[と軽く一礼して、ホールを後にして、目的どおり、あてがわれた部屋へと言った。
今日はベッドで寝れるぞーとか*思っているらしい*]
ええ。
愛されたものはとてもすばらしいです。
どのような形でも、それは綺麗に、残るのですもの
[ザムエルにうなずく。]
…アンティークは宝ですね。
愛し、愛された証拠の。
ありがとうございます、ナターリエ様。
お客様に御満足頂けるよう、誠心誠意尽くす所存です。
[模範的な返答をすると、一歩後ろに下がり、控える。
にこやかな表情を浮かべつつも、何かあれば直ぐ動けるよう、
周囲に注意を向ける事は*怠らずに*]
[ゆっくりと食事を終え、食後のお茶を口にしつつ周りの会話に耳を傾け。
暫し久々の賑やかさを楽しんだなら、やがて自室へと*戻っていくのだろう*]
[ナターリエの微笑にも、嫣然とした微笑を返す。
その美しい姿に対し、ほんの少しだけ女としての意地や何かが笑みに含まれてしまっただろうか。
ユリアンの若干固まっている様子には、くすりと小さな微笑]
『…可愛いわネェ』
[女に対して、初心なのだろうと思った様だ]
[可愛い、と言われて嬉しかったのか、ふわもこはみゅう、と鳴いて尻尾をぱたぱた。
部屋へと戻るユリアンにも、みゅー、と挨拶するように鳴いて]
まあ、色々と手もかかるけどね。
[そんなふわもこの様子に苦笑しつつ、白い身体をふわりと肩に乗せて]
さて……俺もそろそろ休みますね。
それじゃ、また明日。
[ホールにいる面々に一礼すると、*ゆっくりと2階へ*]
・・は、はい。お待ち、してます・・
また、・・・今度、デザイン頼んでも、良いですか・・?
[金髪の女性に対して珍しく少し饒舌になっているのは、知り合い故の安心からか、趣味の似た者同士だからか。]
そう、ですね・・
楽しみ、です。
[或いはオルゴールのことも原因としてあるかも知れなかった。]
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