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そうなのだね
ライヒ君はそういう呼び方はしないのかい?
[思い出したように云う素振りと何時もの様子からしてライヒアルト自身が使う事は稀なようにも娘は感じて。]
ふふ…ライヒ君のクッキーは美味しくて好きなのだよ
子供たちが少し羨ましいな
[催促でも何でも事実は事実だと娘は語る。]
ン――――…一応は信用してもらえたのかな
[促された注意に、あくまでも自分は気をつけてる心算だと言い張るようで。周りから如何見られているかは娘の図り知る事ではなく、にんまりと微笑んでまかせたまえよ、と言いたげな表情を向けるのだった。]
本の虫とはこの事かい?
偶に本を買いに来てくれるものはジャンルは問わなかったようだし
ブリジットの描くお話は面白くて好きなのだよ、と僕は太鼓判を押しておくよ?
[そう云いながら、ブリジットがライヒアルトに本を勧める様子を嬉しそうに見詰めていた。]
あ…ライ兄読むんだ。
えっと…がんばって、ね。
[ブリジットが本を仕舞うのを止めるのを聞けば、以前興味本位で彼女のそれを読んだことがある自分は内容を思い出し苦笑いをした。
こんなことを言えばまた子供扱いされるのだろうが、怖いというかなんというか、名状しがたい内容でしばらく夜が怖かった程だったので。
とはいえ活字に慣れているライヒアルトならば気にはならないかもしれないが。
落ち着きの無い自分を見てライヒアルトから言われた言葉には、そんなに態度に出ていたかと慌てた。]
え、あ、わ、私そんなつもりじゃ…だ、だってお仕事中だったら邪魔しちゃ悪…
え、ぅ。
あの、お仕事の邪魔しちゃってごめんなさい。
ちょこっとだけ、見せてもらえるだけで良いから。
ライ兄も、ありがと。
[こちらが言う前にライヒアルトがカルメンに頼んでくれ、それを快諾されるのを見れば赤くなりながらもカルメンとライヒアルトに礼を言って。
カルメンがこちらに見せてくれるのを見れば、わぁ、と表情をほころばせた。]
いいえ、十分嬉しいわ。
そうね……
悪い狼は倒されて、食べられた人も戻ってきて。
[だが現実は、という掠めた思いは表に出すことはなく]
なら、期待させていただこうかしら。
[言って、ライヒアルトと同じくユリアンに視線を向けた]
ありがとう、カルメン。
[手間を掛けさせたな、と思ったが
其れは口に出さずにカルメンに感謝の言葉を向ける。
披露された人形のモチーフは直ぐに知れたが
ゆると目を細め眺めるのみで感想はクロエに任せるらしい。
ブリジットがおどけて言えば乾いた笑声が微かに漏れて]
皮肉って訳じゃねぇけどな。
修道院の方には余り入ってこねぇが
巷で人気があるってのは聞いてるぜ。
[ブリジットから差し出された本と受け取り表紙を見遣る。
ふと思い出したように腰の袋を漁り
慣れた手つきで相応の代価を彼女に差し出す]
―食堂宿屋―
[ゼルギウスの呼びかけ程度しか声も届いていない様子のミハエル>>421が出てゆくのはサンドイッチ片手に見送った。
もぐもぐと口を動かしていたから何も言わなかった]
これは吸い込まれそうな瞳だ。
黒猫とお揃いのリボンもいいね。
うん、こういうサイズのも結構好まれるんだよ。
派手じゃなくても見る人が見れば良さは分かるから、そこは勧める相手を選べばいいんだし。
[一つ一つを手に取らせてもらってとっくりと見る。
間が悪いといわれている作品も蓋閉じられる前に覗き込んで]
うーん。まあ今ここではそうだけど。
でも御伽噺を題材にしたのって街だと人気高いんだよ。
子供向けの絵本とかも広がってるから。
綺麗…
カルメンさんの子は、どの子も皆大事にされてて綺麗だね。
あ、この真ん中のはゼル兄達の子かな。
これも凄く綺麗。
[ゲルダのところで見る精巧な人形も、この箱の中に居る双子の人形も、愛らしかったり大人びていたりとさまざまな印象を受けるのだが。
どの人形を見ても大切に丁寧に手がけられているのは素人目にも伝わってくる。
さすがに銀細工や瑠璃の加工まではカルメンの範疇外だろうと思い、細工師夫婦に視線を向けて問いかけた。]
[そうして、しばし他の面々らと話をしたりしていたが、ゲルダたちが詰め所へと向かうと言い出すならば、共について行き団員達に程々に精神攻撃を与えることだろう**。]
[双子の人形と鳥篭を見てまず連想されたのは、今この場に集められた理由でもある伝承ではあるものの。
それは口には出さず、ただその人形と細工の素晴らしさだけを素直に言葉に出して。
蒼鷹についてカルメンから問われると、あぁ、と微笑んで蒼鷹の頭をなでた。]
あのね、私のお友達でベル兄の子なんだよ。
ベル兄が前に帰ってきたときに連れてきたんだって。
この子、すごく優しいんだ。
昨夜もずっと一緒にいてくれたんだよ。
[何やら言葉足らずな気もするものの、そんな説明をし。
ね?と蒼鷹に向かって首を傾げて笑えば答えるような一鳴きが返ってきた。]
うん、程々にして呉れると好いな
一度お店に戻ったら煙草、持ってくるからさ
[愛煙家である彼女の好きな銘柄を思い出しながら娘は幾つ居るのかとも訊ねることだろう。]
吸い過ぎには気をつけてほしいのだよ
結構きついの口にしてるみたいだから
[はにかむ様子に僅か笑みを向けるが、自衛団長ともどもそこそこな煙草好きである事は、何より売り手である娘の方がよく知っている事で。]
あんまりしねぇな。
昔は何度か呼んでみたんだがどうも慣れなくてな。
……ああ、また作ってくるから羨む事はないさ。
[ゲルダの言葉>>451にゆるく頷きを向ける。
そういった態度で何度も怪我してくる子を見てきた青年は
曖昧に笑って返事をうやむやにした]
本の虫ってのは否定しねぇが、な。
本を読むと世界が広がる気がして好きなんだ。
知らぬ事を知るのは楽しい。
へぇ、ゲルダがそういうなら期待させて貰うか。
[読むのが愉しみだと言わんばかりに頷き
手元の本へと眼差しを向ける]
―食堂宿屋―
遜色ないどころか、噂の品にだってしてみせるよ。
良い作品は良い人のところへ届けるのが俺の役目だ。
[ライヒアルトにニマリと笑い返す]
あの子は誰なのだろう
余り僕の記憶に無いのだよ…
[何処か様子の可笑しかったミハエルにそう想うのは、彼の身形が良い事と、年相応ではない口調が気になっていたから。クロエやライヒアルト達にそれとなく訊ねながら娘は不思議そうに訊ねる。尤も、こんな状況で平然としていられる訳は無いと想っているのもあって。]
ン…がんばってる風に見てもらえたのなら嬉しいよ
行って呉れて有難うね、クロエ…
[幼馴染にそう伝えて周りの話を聞き始める事にした。]
ん、あとこの本は読み終えたら直ぐに貸すから
読み終えたらまた本の内容のお話、しよ?
[幼馴染にそう持ちかけると、ユリアンとカルメンの商談が始まろうとしていた。>>441視線を向けると可愛らしい人形達が所せましと並んでいた。愛らしさにわあ、と感嘆し邪魔にならない程度に様子を覗っていた。]
可愛らしいのだね…やっぱり僕、カルメンさんの作品、好きだな
[そうして、狼と紅い頭巾の女の子のものも視界に収め。苦笑いを漏らすのに少し言葉を詰まらせてしまうけれど。]
邪魔だなんて。
それだったらそもそも、ここでお話したりしないわ。
[クロエの表情が綻ぶのに合わせ、女の口元も緩む。
ライヒアルトの礼へは頷くことで返して]
それならよかった。
勧める相手のほうはお任せするわ。
[じっくりと見た後で告げられる商人からの感想は悪いものではなく、安堵したように笑む]
…………ん?
[クロエ>>452にがんばれと言われれば不思議そうに瞬きした。
漸く様子が可笑しい事に気づき本の頁をパラパラと捲る。
伝奇は伝奇であるがホラーと呼ばれる分類のもの。
子供に読み聞かせるのには向かないように思え
少しだけ困ったような笑みを浮かべる]
あー…、なるほどな。
夜にでもゆっくり読ませて貰うとするさ。
[怖いと思うか如何かは謎である青年だったが
物語としては楽しめるだろうと本を大事に仕舞いこむ。
慌てる様子を見れば余計な事をしたかと思うも
礼には軽く頷きむけてその様子を微笑ましげに眺めた]
あ、あの子は湖畔の…ほら、私の仕事場から見えるあの別荘。
あそこに住んでる子なんだよ。
私達より年下なのに、色んなこと自分でやってるみたい。
[だからこそ、甘えられないのだろうということも容易に連想できることで。
眉をひそめ表情を曇らせながらゲルダにそう説明した。
ゲルダから同行することに対して礼を言われればううん、と笑って返し。]
私も行きたいんだもん、こちらこそありがとうだよ。
あ、うん、お願い!
またお話しようね。
[ゲルダからブリジットの本についてすぐに貸すと言われれば嬉しそうに微笑んで、約束を嬉しそうに了承した。]
……だな。
悪い狼が悪さをする前にとっちめてやれば良いだけさ。
[流石に現実が物語通りでないことは知っているから
カルメンの言葉に軽い口調でそう返して
話を向けたユリアンの反応は思った以上。
満足げに頷いて]
さすが、ユリアン。
期待してるぜ。
[笑みに笑みを返してみせた]
ふふ、嬉しいな
今度は何のクッキーなのだろう
愉しみにしておくね
[お転婆云々についてはえへんと胸を張って。
彼の心中を察せはしなかったから其れ以上は云わず。]
ン―――うん、物語を識るのはうれしくてたのしい
海とか、見た事の無い世界ってどうなってるのだろう…って思っちゃう
本当に面白いから、ブリジットの本は読んでみて
読み終わったら感想を聞かせてほしいのだよ
[怖そうな本は苦手なのか、読みたいとは云わず、感想を待つところ気になりはするらしい。]
ベル兄?
……ああ、アーベルさんのこと?
[呼称に首を傾げ、ややあってこの場に集められたうちの一人の名前を弾きだす]
そうなの。
随分と人に慣れていると思ったわ。
[クロエに応え、一鳴きする蒼鷹に笑みを向けた]
ええ。
無理を言ったかと思ったのだけど、いいものを作ってくださってね。
[問いにはこちらから肯定を返し、そうして同じように細工師夫婦を見遣った。
女がその内心を知ることは無い]
あ、クロエちゃんたちがどうしても手元に残したいって思う作品があるなら、無理には貰っていかないよ。
装飾品もだけど、人形は特に縁とかそういうのがあるものだから。
[選ぶ手を止めて]
ありがとう。
[クロエとゲルダ、それぞれからの称賛に礼を言う。
狼の箱は既に閉じられていて、ゲルダの一瞬の停止には気付かなかった様子]
そうね。
ユリアンさんもこう言ってくださっているし、気にいったものがあれば譲るわよ。
[差し出した銀貨はブリジット>>463には受け取られず
押し返される形となれば少しだけ困ったようで]
じゃ、今回は厚意に甘えよう。
あー、感想、か。
それはなかなか難しい事だぞ。
どの視点で言っていいのやら見当がつかねぇ。
[後頭を軽く撫でながら悩むような仕草を見せたが
彼女の本を読むのは愉しみらしく
視線はそわりと本の方へ向いていた]
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