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……俺は、俺だ。
つなぎとめてやる……絶対に。
[かすれた呟きには、どこか、冥い決意が込められていたろうか。
そのまま、ぎ、ときつく右肩を掴んで立ち尽くす]
Einschlieslich das Denken halt der Vogel, zu flattern.
Zum blauen Himmel.
Betender Report.
Von mir der morgens hier zum Himmel…
[無意識なのだろうか。
未完の言葉を*小さな声で呟きながら*]
[窓辺へと移るエーリッヒを視線で追うも、声をかけることはなく]
………
[イレーネへ向ける言葉は見付からず。
疼くそれを、自分の体ごと抱き締めたが]
…声?
[耳に引っかかった単語に首を傾げた]
…死の……苦痛、恐怖………
それを、…伝える………コエ……
[まだガーゼの巻かれた儘の右の指先が、ランプをなぞるようにしていたが]
[はっとして、顔を上げる]
…………ううん…、何でも……
[薄く、唇を笑みの形へと変えて]
[イレーネが云うのは死者の言葉のように思えて。
奇妙さに少し首を傾げる]
[何でも…ない、と云う意味だろうか。
それを聞けば表情は更に不思議そうにはなったが]
…ふぅん?
[追求はしていないような音を声にして。
また、首を傾げた]
…妙な、話に………付き合わせた、ね……
[ユリアンが己を抱いていた様子に、今更ながら、大丈夫かと尋ね]
………私は…、少し、休むよ…
…それでは………
[微笑を浮かべたままに、彼から顔を逸らすと、皆に挨拶をして。階段へと向かう]
『誰かを……以外に、方法は……』
[何事かを思考しつ、*一歩一歩、昇って*]
[ワインを一瓶][用意して]
[すみません、と言って、厨房を借りる]
[カレーを手早く作って]
[牛乳をゼラチンで固め、中に彩り鮮やかな(ニンジンも含)ものを固める][見た目はかまぼこのようだ]
[細かくすったニンジンと、][砂糖などに][切ったフランスパンをつけて焼く]
[フレンチトースト]
[デザートに、フルーツグラタンを]
[お好きなように食べてくださいと厨房と居間で言って]
[できあがったばかりのソレを持って][外へ]
んや、気にすんな。
俺は平気。熱とかあるわけじゃないし。
おやすみな。
[階段に向かうのを手を振って見送り。
姿が見えなくなれば、エーリッヒに一度視線を向けて]
[休まなくて大丈夫なのか?
声には出さず、ただ*考えるだけ*]
─厨房→居間・回想─
[ザムエルが料理をする様は惚れ惚れするように鮮やかだった]
[芳ばしいガーリックの香り]
[食欲を掻き立てそうな酢っぱい匂い]
[>>338ザムエルが挙手を願うと、ブリジットは万歳をした]
[厨房と居間を往復するザムエルを見つめながら、シルクの手触りをまた楽しんでいた]
[用意が出来るとふらふらと居間へと足を運び、やはり逆手でスプーンを持って食べ始めていたけれど、>>357ザムエルの褒め言葉が聞こえると、カクンと首を傾げてわらう]
[美味しくしようとか、どういった料理法であるのだとか、ブリジットは考えていなかったのだけれど]
[褒められた事が滅多になかったブリジットは悪い気持ちを感じなかった]
[ザムエルの真似をして食べてみたりをした事から、ブリジットなりに楽しい食事だったのかもしれない]
[私は自室に閉じこもり、外の気配に気を配る。
相変わらず、狼は遠巻きにしているようだ。
裏でも掘り返せば食べるものには困らないだろう。
そう思うが、ご苦労なことだという思いも同時に感じていた。
暗い室内は相変わらず蝋燭だけで照らされている。
僅かな空気の揺らぎを捕らえ揺れる炎に合わせ部屋の端が明滅する。]
─回想─
[ブリジットの指先は、食事が始まる前にザムエルから結ばれたハンカチで包まれていた。動いても解けないように、指全体に同じ厚さになるようにくるくると巻いて傷口の上ではない所で結ばれた。出血量が少ないのか表面まで血が浮かぶ事はない]
[シルクの心地の楽しみが少しだけ少なくなったのは残念だったけれども、それでもどこか嬉しそうだった]
[食事が終わってからは、イレーネやユリアンの会話に耳を*傾けていた*]
また……降ってきたか。
[今日は風こそはないものの、開け放した鎧戸の向こうに切り取られた空間から白い物が天から落ちてくるのが見える。]
明日はまた、雪が深くなる。
いつまで続くのだろうか、この天気は。
《もちろん事が全て治まるまでだ》
[頭の中で響く言葉に「そうだな……」と言葉を発さずに返す]
あの男……どの道を選ぶのだろうか。
[あの男とは、昨夜訪ねてきたハイリンヒの事だった。
ザムエルが昨夜部屋に戻り、思いを巡らせているとノックの音が一つ。
入ってきた男は、一瞬の溜の後
「コレを置いたのは、貴方ですか?」と述べ、手紙を見せる。
見覚えのないそれを怪訝に思いつつも、心当たりが無くもない事もあり「少々拝見させてください」と応え、手紙を手にする。
確かに自分の筆跡だ。]
〈おまえか?〉
《そうだ、手間が省けたろう》
〈そうだが、一言くらいは言っておけ〉
[事態を把握した私は、ハインリヒに頷き、中央の小さな机へと招く。]
−回想・昨夜、ザムエル居室−
…貴方は、何か知っているので?
[無論、主語は" ヤ ツ ら "のことを指す。
蝋燭の明かりが、ただゆらゆらと揺らめく。]
[どうぞ、と促し、自分は奥の椅子へと掛けた。
ハインリヒが座ったのを確認すると、息を吸い、吐きし、話を切り出した]
では教えて差し上げましょう、事の発端を。
まず、我々が進行している宗教があります。
我々どころか三大宗教に数えられるほどその版図を広げているそれが。
[指を櫓に組み、肘をついて重々しさを演出する]
さて、あなたはどうしてこの教義が広まったのだと思いますか?
[男を見据え低いが通る声で問う]
教えが素晴らしいから広まったのでしょうか?
それとも他に信仰するものがなかったからでしょうか?
あるいは、別に理由があるのか。
如何です。
[椅子を勧められ、机越しに向き合って座った。
その老人の奥底まで見極めようとその目をまっすぐ見つめる。
…発端。
その言葉に躊躇うが、頷いて話を聞きはじめる。]
[意外な切り口からの話題に戸惑いつつも、その問いに答える。]
…何かに縋りたいから…でしょうか?
俺は神様なんざ信じちゃいないが…。
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