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[ラッセルの話を感心したように聞く]
ラッセルのおかげで、こんな山でも新鮮な野菜が食えるんだもんな。
ん?終わったか?
それじゃ戻ろうか。
戻ったらちゃんと手とか洗わないとな。
[そう言って、落とさないように気をつけて野菜を抱えて、ラッセルの後をついていく]
―書庫―
[更に様相の変わるセシリアから後ずさり離れてゆく]
全員殺すだなんて。
[近くに来てくれたキャロルの影に隠れる様に受け取った本を抱いたまま距離を取った]
えー……。
じゃあ私が見分けるのはやっぱり無理ですか……うーん……。
[ハーヴェイの答えに別段落胆する様子も見せず、やはり最悪全員殺すか、と考える。
何か武器がなければ不可能だ。
貴族はよく狩猟を楽しむ。この館にも猟銃等があるかもしれない。
怪訝な顔をするキャロルに満面の笑みを向ける]
その後?
人狼を殺せさえすればそんなのどうでもいいじゃないですか〜。
―広間―
[トビーの言葉には一瞬驚いたように見るが、すぐに笑い出す]
置いていくようなことはせぬよ。
「旅は道連れ世は情け」と言うであろう?
[故国の格言が目の前の少年に分かるかは知らないが。
だが、再び真面目な顔に戻り]
そうでござったな。
どこから話が漏れるかも分からぬし、我はともかく下手に話すとその人にも危険が及ぶかもしれぬ。
このことは我と童っぱだけの秘密としておこう。
[そう言いながら、改めて広間を見渡す。皆それぞれの用事をたしにいったのか、広間には二人しか残っていなかった。]
─ →屋敷・厨房─
生のまま食べれるのもあるから、好きな時に食べてね。
[手を洗わないと、と言われて素直に頷く。
この屋敷に来て数年、こうやって話をすることはほとんど無かった。
信じられる者の傍で明るい気持ちで居られることは少なかった。
非常事態なのに、そうじゃないように思えるのが不思議だった]
[厨房へとやって来ると、手頃な籠を見つけてその中に作物を入れる。
それが終わると流しへと向かい綺麗に手を洗った]
ん……着替えもしなきゃダメかな。
[作物を抱えたりした時に服についたらしい泥。
その部分を示すかのように服を引っ張った]
─書庫─
[ハーヴェイの語る、『見極める者』についての話。
それは、記憶の隅に止めておいて]
どうでもいい、って……。
そうも言っていられないと思うわよ?
[満面の笑み。
後ろに隠れたヘンリエッタを庇うよに立ちつつ、言葉を綴る。
どこか、噛み合っていない。
そんな感覚が、警戒を強めた]
どうしてですか?
私、人狼を殺したいんです、殺さなきゃいけないんです。
殺しさえすればそれが人か狼か見えちゃうんです、私。
ああ、安心してください。キャロルさんが人間なら殺しても意味ないですから今すぐ殺そうなんて思ってません。
[演技を続ける気はなくなっていた。以前の自分等もうどうでもいい。
人狼に自分の能力を知られたからと言ってどうということはない、先に殺せばいいだけなのだから]
―→屋敷・厨房―
[好きなときに、と言われて笑って頷く。
ラッセルがこんな風に話すとは思わなかった、と心中で思う。
今まで、どれだけ1人で抱えていたんだろう?何か力になれるだろうか、と考える]
んー、広間に戻るなら着替えたほうがいいかもな。
1人で行くのがいやならついていくけど?
[ラッセルに倣って野菜を籠に入れながらそう言って。
もう一度ラッセルをみて]
結構汚れるもんだなぁ…
[そう言って苦笑して]
―広間―
ありがとう、シラヌイさん!
[言葉の意味はわかるわけないけど、おいていかないというのが嬉しくて、笑う。]
うん。ないしょね。
ひみつ。
危ないのは、だめだよ。
僕も、ないしょにするから。
[ヘンリエッタのことは、やっぱりよくわからない。
秘密をかわして、マンジローと話す。
声の調子は違ったけれど、断言してくれた言葉に、うん、とたくさん頷いた。]
シラヌイさんは、最初にごはんをくれたし。
ほんとうは、信じるふりで、あの人たちから逃げるの手伝ってもらおうと思ってたんだ。
でも、あにきみたいに、シラヌイさんが言うことは、ちゃんと信じられるよ。
キャロルさんはっ!
[人間ならば殺さないと言う言葉に釣られ叫ぼうとして。
確かめようと言われる可能性が頭に浮かび声が詰まった]
……殺しさえすれば、人か狼か、見える……?
[セシリアの口にする、過激な言葉。
その中の一文に、ひとつ、瞬く]
見えることと、殺すことにどんな関わりがあるのかは知らないけれど。
……そんな考え方では、あなた自身が殺されかねなくてよ?
[セシリアのその言葉は人でも人狼でも関係なく誰でも殺すって。
自分以外は殺すって言ってるように聞こえる。事実そうなのかもしれない]
…
[ハーヴェイの影からセシリアに向ける視線は冷たい]
[まずい、と思った。
彼女が能力者で、かつ母親と同じように人狼に近づいたせいで精神に異常をきたしているというのなら。
そして自らそれを口にしてしまい。]
セシリア……。
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