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ま、回りくどく説明してもなんなんで、簡潔に行こう。
『地』……つまり、俺たちがいる『この世界』の気脈……よーするに、力の流れだが。
それが、大幅に狂ったんで、それを制御するもの……『地』の『護界操手』である『五神』が必要になった、と。
で、ウチの学校の地下に眠ってた『五神』の御魂を開放して、それをそれぞれの適応者に宿らせた。
ま、この意味は、わかるヤツにはわかると思うが。
とりあえず、これが、話の一つ目、と。
むしろ八兵衛が居るなら弥七が必要じゃ。
[何やら言い合う璃佳と響に少しズレた意見を言って見たり。
璃佳の疑問には少し考えてから]
……偉い、のかなぁ?
[いまいち分からないのか首を捻った]
…男はいらん。
[ぼそり。
結局はどうでもいいことらしく、とりあえずは五十嵐とご老公のやり取りを見ながら内容把握をしようと。
一向に来る予定らしいが来る気配のない悠悟をそういえばと思い出して、電話ぐらいかけてみようかと思ったが。
思っただけだった。
何せ、ひよ子は相変わらずもごもごうるさい]
[はっきり言って、ミツクニの説明はちんぷんかんぷんでした。
中学生+αにはそんな用語わかんない。
後で詳しく聞けばいいやとかで今は半分聞き流し中]
………ほむ。
[サキとヒビキの意見には頷いたものの、人が話してる時はお口チャック。
ミツクニが偉いか首を捻るサキの様子には、少し眉を寄せたけど]
…知ってると言ったら、どうしますか?
[薄く目を細める。象った笑みが僅かに深まった。
相手の反応すら、楽しげに。]
僕ですか?
――僕はさっきまで家に籠もっていたので確かめて無いですが。
まぁ多分、出れないと思いますよ。
[結果が判っているかのように、平然と言ってのけた。
同じように影を求めて、道の端へと身体を寄せる。
と、続く言葉に、おや、と一度目を瞬いた。]
――相馬君もですか。
[ふむ、と口許に手を当てる。]
そりゃ、ま。
幾ら巫女とはいえ、西方守護神には勝てないだろうけどさ…。
[ミツクニの言葉に濁しながら、チラ、と足元に来ていた白虎を見る。何時の間に猫サイズに縮んでたんだ、と思ったのはとりあえず自分の中だけで]
また簡潔な。
[他の人に分かるんかな、と思った]
お銀さん候補ですか。
神宮寺先輩あたりとか。
[何か知ってそうだよね、とチラリ]
[マリーと連れ立って神社まで来ると、神社の境内にすでにかなりの人数が揃っているのに気付いた]
……一体何が始まるんだろうな?
[と半ば答えを期待していない疑問をマリーにぶつけてみた]
[相手の理解の追いつきなんて考えてません。
むしろ、『五神』の知識と照らし合わせろ、なんて思ったのは多分、自分がそうだったから]
で、だ。
なんで気脈が乱れてんだって話だが、理由は大雑把に二つ。
一つは、ま、環境の変化ってヤツなんで割愛するが。
もう一つの理由が、『天魔』の存在。
『気脈』を乱し、『護界』を揺るがすもの。
その力を抑え、『気脈』への干渉を止めるは、『護界操手』が役目。
で、『天魔』はここの町内にいるらしいんだが。
特定できんかったんで、『封護の陣』……押さえ込むための結界を、町の周りに展開した。
まあ、有体に言うと、『天魔』をどーにかせん限り、ここから出られない状況になってるわけだな。
[あっさり言った。それにしても、色々と端折りすぎているような]
言ったら――?
[ ふっと、笑みが消える。
僅かに俯くと、斜陽がフードの下にも深く陰をつくる。
幾分冷えた風が、傍らを過ぎっていった ]
教えて?
[ はぁと。
そんなものが付きそうな感じで、こきゅっと首傾げ。
自分でも気持ち悪いと思ったから、すぐに止めたけど。
歩んでいく途中、棒をごみ箱に投げ捨てる。
弧を描いて、綺麗に中へと収まった。
端まで辿り着くと壁に背中を預け、組んだ腕を後頭部に当てる ]
そりゃまた、そうだとしたら、
腐れ縁も随分と来たもんだなぁ。
[ とは言えど、半ば予測していたのか。
あまり驚いた様子は見せず、呆れ混じり、と言った風 ]
あ、ヒサタんとマリりんも来たんや。
はよおいでー。
[人影に気付き、説明中なので小声で呼んでみた。
ちなみにまだ消k…融合出来てないので照合しようがありません]
[やっと説明が始まった。と思ったが]
ほとんどわからんなぁ
[話の続きを邪魔しないように小声でぼやく。
五行で蒼龍というのがいた。やら、五神というのは関連してそうとか。
それがこれなのかな?ぐらいの感覚]
[マリーの隣で何やらクニミツの話を聞いている集団を見ていると、家庭科室であったリカに呼ばれた。
話を聞けば何かわかるのかと、少々足早にリカの隣へと移動した]
……これは一体なんの集まりなんだ?
……ずいぶん野性味あふれるお銀だな。
[何気にひどいことさらりと言いましたよこの人。
五十嵐の言葉にそんな反応を示した後、とりあえず思い出したらしく隣の眼鏡に聞いてみた]
…そういえば、悠悟もくるんじゃないのか?環は?
[どう見ても三人組なのに自分一人何でここにいるのか分からず、見下ろして首をかしげる。
従妹なら、環がどうするのかも知っているだろうと判断したのもある]
[言った啓子も何か知ってそうだけど、幸貴も知ってそうだよなぁ。なんて思いつつ。]
お、久鷹にマリー。来たか。透明の壁の件で今聞いてるとこ。
[とはいえ反芻して説明は無理。封護の陣が透明な壁かとか思うぐらいな大雑把。]
[神社の境内にはかなりの人数の気配。
ヒサタカからの疑問に、肩のちまカメが]
『ふむ。鳳凰の奴め。今更集めて現状の説明か。
相も変わらず、無策な奴よの。』
[と、聞いてもいないのにペラペラ。こっちちょっとイラッ。
だが、ヒサタカに対してはそれを表に出す事なく、首を横に振りつつ]
……さあ、わかんないや。
[だがしかーし、明確に判ったコトが一つだけありました]
えぇーっとな、それってつまり要約したら、
お の れ が バイト面接阻んだ根源かーーーっ!!!
[あほんだらー!と叫ぶも相手は木の上。
ケイコと違って投げるものもなく、見上げて騒ぐしかなかったり]
しかも生徒会長に目ぇつけられてんのもあんたのせいっぽいやん!
うちのケータイ(入手計画)と平和な学園生活返せーーー!!!
気持ち悪いですよ。我妻君。
[こきゅ、と傾ぐ首と、同じ方向にこてん、と首傾げ。
しかし言う言葉はさっくりと。男子高生には流石に似合わなかった。
…これが女子ならば、幾分かときめくだろうに。]
そもそも、言ってしまっては楽しみが減るでしょう?
教えなくても、その内知りますよ。
それとも――
[もう、気付いていらっしゃいます?
くすくすと、喉を鳴らしながら。
薄く細めた目は、相手へと真直ぐに向けられる。]
中々面白い縁だとは、思いますけれどね。
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