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[リィン]
[足取りは常以上に緩やかで、鈴の音も微か]
[廊下の向こう。見つけたのは二色のあか]
[思わず、ほう、と吐息が洩れる]
御二方も、此処に何か御用事が?
[キッチンの扉を開ける様を見て近付き、くれないを開く]
そうか……残念だな。
そんな風に君が寂しげな顔をするのだから……さぞや美しく、魂の込もった演奏をする方だったのだろうな……
[寂しげに右目を細めて、永遠に聴くことのかなわぬピアノの音色に思いを馳せた。が――…]
え………?目?
[自分の手元を見つめる。
バンダナと共に、革製の眼帯が握られていた。]
あ……いつの間に………!
[反射的に、左目を手で隠した。]
あぁ、ラッセルは薪を取りにきたが
己は――食事をしてない奴にミルクでももっていくところだ
お前は食べたのか?
[しかしそれ以上言葉はなかった]
[ラッセルがあけた先、室内は荒れていた]
―キッチン―
[突然の開放に些か途惑いつつも、これ幸いと]
そうですか。
じゃあ私はこれで。
[思わずにっこり微笑んでしまったのは、半分くらいは本気だった。]
[眼帯の奥の様子は、確りと見て取れていたけれど。
隠される様子に、すぐに視線を逸らす]
……さっきの連中が戻る前に、隠しておいた方がいい。
見られて、楽しいもんじゃないだろうしな。
[見る側ではなく、見られる側を慮るような言い回し。
それは、自身も他者の目に晒す事を忌避する要素を抱えるが故のもの]
―キッチン―
[とは言え他にやることも無い。]
[皆空腹なら何か作った方が良いのだろうかと保存してある食料を見ながらぐずぐずしているうちに、手早く片づけを終えたシャーロットは、イザベラを連れて出て行った。]
行ってらっしゃい。
[微笑んで手を振るさまは暢気そのもの]
はい。私は既に。
スープとオムレツを。
まだ南瓜のポタージュならばあるかもしれませんが。
[必要かとは言外の問い掛け]
どなたにです?
[幾ら片付けようとも、こびりついた臭いまでは落とし切れない。
中に顔を突っ込みかけたところで、新たな気配に其方を見た]
えーとね、ニナにかな。
もしかしたら、ヴィーとか、バートとかもだけれど。
[会話に横から口を挟む]
そう――…だな。
ひどく醜く、見苦しいものを見せてしまったな。
すまない……。
[ハーヴェイに背を向け、急いで眼帯をつけ直す。眼帯の紐をきちんと結ぶと、きょろきょろと辺りを見回し、小さく礼をした。]
まして、そちらのお嬢さんはなおさらだ。
こんな化物みたいな顔を見てしまったら、夢に出てきて怖い思いをするかな?
[赤い色が隠れます。
眼、という単語が聞こえて、はっとなりました。]
それは…怪我を?
[その酷さは分かりませんが、眉を顰めます。
しかし続いた言葉に、伸ばしていた手はゆると地に降りました。]
[名前は先にラッセルが答え、男も頷く]
そうだな
ニーナには持っていってやるとはいったが
ついでだから持って行くか
そんなものがあったのか
あまり食べたくないようだから良いかもしれないな
お前が作ったのか?
[キャロルに尋ねる]
それ程に…
[化け物、という語に、傷の酷さを感じてますます眉を顰めました。
その間に、赤のあった場所にはいつもの色が戻っていました。
何かで覆ったのでしょう。]
…いえ、わたしは。
見えませんから。
[気に掛けるような言葉には、首を振ります。]
そんなに、気にしなさんな。
……あんたの方が、きついだろうし。
[口調だけは軽く言いながら、左の腕を掴む。
今は白の下の紅蛇を抑えつけるように]
[ニナ、ヴィー、バート、名前から一人一人を思い返す]
[思考が漂う臭いに妨げられるので、そっと口と鼻を白を巻いた指先で覆う]
3人とも食べてはいないのですか?
[尋ね、確認を得る]
[二人の後ろ、廊下に少し窓を探し、開けた]
そうか。
見えないのか……これはこれは失礼しました、お嬢さん。見えない方に言うのも、申し訳無い話だったな……。
この件については、気にしないでくれ。
でも、彼の包帯は見えるようだね。色は見えるのか……。
知らないな
あの二人が食べたかどうかは聞いていない
ニーナは食べたらしいがな
[窓を開ける様子を眺めた]
[風が抜けていく]
いいえ。
[気に掛けられることでもないと、首を振りました。
続いた言葉には一つ頷きます。]
…ええ。
弱視、みたいです。
[もう一度、頷きました。]
有ったと言いますか、
[ほんの僅か、女はくれないを閉じ、間を作る]
[顔の横に垂れた金色を指で絡め、引く]
はい。私が。
似合わぬやもしれませんが。
[ハーヴェイを見て、肩を竦めた。]
まあ…これのおかげで俺は、神の掌の上で成立する「完全なる美」の世界からは永遠に排除されたわけだが。そんなに気にしてはいないさ。
何より、これがあるおかげで、真に美しいとは何かを考えることはできるようになったからね。
[軽く笑い飛ばそうと、小さく声を上げて笑った。]
それより、君の腕は大丈夫かい?
音色の美しさ故すっかり忘れていたが、ピアノを弾いたら傷が深くなってしまうかもしれない。気をつけて。
[ややあって。]
[厨房には、焦げくさい臭気に混じって、温められたアルコールの匂いと微かな香辛料の香りまでが充満し始めた。]
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