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[じっとみて気づけば、ラウルから手を離して、ぶんぶんと振る]
やっほー。やっほー。オーフェン〜。エリカ〜。
[といって、丸太をずるずる引きずりながら、近寄って]
エリカエリカ。あの鳥なんていう名前なの〜
[ずっと聞きたかったことを聞く]
……いうね、坊やも。
[さらりと突かれた真理に、掠めるのは苦笑]
いいヤツ過ぎなんだよ、ホントに。
人の事ばっかり優先して、ね。
[呆れたように呟きつつ、探してみようか、という言葉に頷いた所で]
……探すより先に、来たみたいだね?
[新たにやって来た人の気配に、安堵したよな声をあげ]
……そう聞こえるから言っている。
[苦しそうな息に構わず、手前に引いた。狐の面が近い。]
………何故、お前はこの状況を愉しめる。
お前は堕天尸なのか? もしくは虚に惹かれているのか?
俺の目を見て答えろ―――邪魔だ。
[狐の面に手をかける。
だが重い四翼は近距離の羽ばたきに向かず、均衡は危うい。]
え?
ああ、ええと、
[意識が他に向いていたのと、
抜け出したのに見つかってしまったという思いと、
何故か少年の引きずっている丸太に驚いたのもあって。
普段なら回答を避ける質問にも、つい、口が開いた]
――……アイラ。
[正確には、鳥の名ではなかったが]
……そう……だね
[ある程度予想できていたこと。他人の口から聞くと、それは現実味を帯びて、目を伏せ]
うん。
……一枚の葉っぱの、表と、裏……。
[森の中、集団が見えればそれぞれに手を振って]
……?
[ネロにずるずると引き摺られた丸太に、首を傾げる]
ふだんが退屈で仕方がない――ンでね
[引かれるままになる――かすかに抵抗するとバランスは崩れ、手の力にかなわずに面に触れられた。]
堕天尸でも、惹かれてもいませんよ
[取ろうとするのに抵抗もしない。面倒に思ったのか。くれないの口唇は、三日月をえがく。]
目を見てねェ、普段も話しているじゃないですか
男の素顔など見ても愉しくもないでしょうに
[額につけられた、切り傷のあと。]
話したい事と、聞きたい事?
なんだい、改まって?
[エリカの問いに、不思議そに首を傾げる。
ラウルは手を振るオーフェンに、ぴぃぱた、と挨拶を]
アイラ…アイラ。
あは。そっか〜。今度見つけたらそう呼んでみる〜。
[エリカから返った言葉に、ただそれだけのことでも楽しげに言ってから
オーフェンへと向き直り]
あは。オーフェン元気だった?えっと。えっと……でーと?
[カルロスがいったことをおぼろげながらも覚えていたので言いいながら
不思議そうに丸太を見るのに気づいているのかいないのか
地に痕を残すようにごりごり動かしている]
エリカ。
……………………。
…………。
まあ、とりあえず無事ならばいいのだが。昨日のあれで、歩き回って大丈夫なのか。
[とにかく何かあったわけではないことを確認することが第一の目標だったため、何となく気が抜けて。昨日の鳥や言葉についても出来れば聞きたかったが、アヤメに話がある、という言葉に、成り行きを見守る]
[一緒に居るオーフェンにも気がついて、手を振った]
まあ、近くに行ったからって、俺に何が出来るわけでもないしなぁ。ここから一声掛けるだけでも良いか。
[更に近付いて眼を凝らせば、その羽根に見覚えがある気がして。
その姿が羽根を広げ、近付いてくるのに確信を得た]
ああ、なんだラスか…。だったら気にする必要も無かったか。
どうした?こんな所で。
[ラウルにぱたぱたと手を振り]
ネロ、初めまして。
うん、元気だよ。でーと……?
[って何だろう?と首を傾げ、エリカの顔を覗き見。真剣な雰囲気に気まずそう]
……昨日。
彼とは、一緒にいたんだ。
結界樹の元で、会って。
[家に世話になったこと、
それから、迷ったのちに、
昨日告げたのと同様、己の力の事も]
その後、長老に話しに行くと、言って。
止めていれば、私が自ら行けば、よかったのかもしれない。
[夢うつつでの謝罪は、覚えていないか。
もう一度、ごめんなさいと、口にした]
[薄金の翼を前に叩き、ゆるりカルロスの傍へと降りた。]
こんな所では俺が聞きたいが。
俺は、アヤメおっかけてきて…ケイジとあって話してた。
うん。でーと、でーと
男性と女性が一緒にいて…えーっと。えーっと。楽しいことらしいよ〜
[カルロスの講釈も...にはそれぐらいしか覚えていないが、これでは到底説明にはならないだろう。
ただエリカとアヤメの会話に少し興味がわいたのか、聞いてはいる]
[告げられた言葉に、零れるのは小さなため息]
……そっか。
そう、気にするんじゃないよ。
恐らく、兄さんだってそんな風には思われたくないだろうさね。
……しかし、それがアンタの力……か。
アタシの読みも、さほど外れちゃいなかったみたいだね。
[くすりと笑いつつ。ふわり。深紫の光輝が弾けて、消えた]
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