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……は?
[唐突な璃佳の騒ぎに一瞬とぼけた声が出た。
そういや、午前中になんぞ言っていたな、というのはさておき]
根源言うな!
文句があるなら、上に言え、上に!
[そういう前に、『上』がどこか説明しましょう]
つーか、なんでここで従姉殿が出てくるかっ!
[むしろ、そっちが気になったらしい]
[光邦に説明は任せたが、あまりの端折りっぷりに少し不安を覚えてきたり。ちゃんと伝わると良いなぁとは思うも、光邦の説明より分かりやすく説明出来る自信は無かったり]
分からなかったら、補足説明はするよ。
[そう付け足したが、一部はそれどころじゃなさそうだ]
[リカの頷きにコクコクと頷き返し。
マリーとヒサタカには手をヒラヒラ。いらっしゃいませ]
説明会らしいよ、ヒサタカクン。
んぁ、もう諦めろって言われてるし。
[ミツクニの言葉の裏が読めてしまったらしく。
げんなりとして足元の白虎に手を伸ばした]
どうせ時間が経てば問答無用だろうしな。
コレももう出てきちゃってるし。
はいはい、どうぞっと。
[手首の金属を擦りながら、猫のような白虎を抱き上げる仕草。この段階では誰にまで見えていたのだろうか。
それはユラリと消えて。金属に白い紋様が浮かび上がった]
[隣でリカの絶叫に驚き耳を塞ぎながら、キョウヤの説明を聞き、どうやら見えない壁がミツクニの所為で発生したらしいという事だけは理解した]
……そっかぁ。つまり、あの生徒会長の従兄弟をボコれば、マリーと楽しい旅行にいけると……。
[どうやらマリー命のスイッチが入ったらしい。目の色がちょっと危ない]
[なんやらヒサタカとヒビキの質問は聞こえているんやけど、瞬間沸騰湯沸かし器状態なんで振り向いた顔はちょいと怖い目やも]
ミックん被害者の会、ただしアズマんエスケープ中!
タマキちゃんは家で涼んでた!
[そんでもって桜の下に駆けてって真下から怒ってたり。
可愛いふわもこーずに怖がられるかもとか思考の外です完璧に]
強さから行けば丁度良いのではないかと。
[ヒビキの言葉には小さく笑い]
うん。君は間違いなく同志だ、リカちゃん。
[平和な学園生活、に深く深く同意の頷きを返し]
実際諸悪の根源でしょが。
今の説明からして、結界張ったのミツクニ青年だよな?
でもって護法なのに、なんで私らまで足止めされてるのかなぁ??
[リカに反駁するミツクニにイイ笑顔を向けたが。
はた、と動きが止まった。
生徒会長殿? そこにだけは喧嘩を売っていけないと、二年間の知識が教えてくれました]
気持ち良かったら、むしろ引く。
[ どんな趣味のおヒトですか。
幾ら顔立ちが整っているからって、男は男です ]
えー、いーじゃんか。
今聞くのも後で聞くのも、そう変わんないし?
[ 問いかけには答えず、子供っぽく不平を口にしてみる。
いつも通りの様子は、まるで裏などないかのようで。
されど真実は、今はまだ、表に出される事は無い ]
不運命共同体ってことか、ねえ。
ああ、共同体じゃあ、ないかもな。
[ 向けられた眼差しを受け止める瞳は、瞳は静かな碧を保っている ]
……あ、そ。
[それははたして佐々木に返したのか五十嵐に返したのか。
もしかしたら面倒で両方だったかもしれない。
そろそろ観念するべきかと思いながらもごもご動いている携帯を取り出せばストラップがしゃらりと鳴る。
なんかグレードが上がっている気がして軽くイラっとしたがとりあえずひよ子を睨んで黙らせるとアドレス画面を出して一番最初に出てくる名前───"我妻悠悟"の名前を確認してからぽちっとな。
電話に出るまでひたすら鳴らしっぱなし]
上って誰やねん上って!
直接ってんなら連れてきーや!
[今なら誰相手であろうと文句言う自信ありますがな。
あ、タマキちゃんと生徒会長に言うのは嫌かもやけど]
そんなんしらーん! うちかって今日初めてイトコて知ったわ!
[二人が親戚って超有名らしいのに鈍すぎです]
何でかしらんけど集会で目ぇ合ったり、三年の教室横通った時に視線感じたりとかすんねんもん!
何の繋がりもないんに目ぇ付けられたっぽくてマジびびっとってんやからな!
[腕を上げてまきついてる蒼龍を見る。
大雑把な認識をそうなのか?と聞けばやっと機嫌が戻ったらしく。腕に巻きつくのをやめて肩にいき
『そうだ』という返事が脳に響く。
これ本気であれなら精神科医まっしぐらで]
あー。なんつーか。ってことは出れないのもだが、これの原因だったりもするんか。
[見えてるのか知らないが蒼龍を横目でみながら]
多分それだけじゃ解決しないように思えるぞ。久鷹。
っつーか俺もなんで出れんのか聞きたい
[暴走しそうなのをなだめるように言いながらも、原因らしいのであまり止める気はなかった。ついでに敬語はどこかすっ飛んだまま啓子が聞いてるに追従]
[なにやら暴走ぎみのヒサタカに]
ヒサタカ、暴力はダメだよ。
[と言って、宥めに入る]
ヤるなら、精神面からジワジワとヤらないと。
[と見せかけて、油を注ぐ。
なんだかんだでやっぱり現状が不服らしい。]
[従姉がどんだけ恐れられてるか、なんて知りません。
いや、知ってはいるけど、それが校内全域に適応されるなんて思ってないというか。
……慣れは怖いとはまさにこの事]
確かに、陣を展開したのは俺だが。
……お前ら『五神』まで押さえ込んだのは、ある意味事故だ。
とはいえ、『天魔』の力が測れん以上、強すぎて問題、という事はないだろーが。
[いや、日常に問題ありまくりですから]
[久鷹の様子には、はー、と大仰に息を吐いて。利き手である右手をぷらぷらと準備運動のように動かし始めたか。
啓子からの問いには]
いや、かいちょーじゃないよ。
『天界』って言って分かるかな。
簡潔に言えば、アタシらの上司が居る場所。
[若干ニュアンスが違ったかもしれないが、強ち間違ってはいないだろう]
僕だって引きます。ドン引きですよ自分に。
まぁ生憎、そんな趣味はないみたいで申し訳ないですが。
まぁ、言っても宜しいんですけどねぇ。僕の“仕事”にも関わってきますし。
…それよりも、僕は君の「厭な予感」の方が気になりますが?
[返らない応えは気にしていないのか、僅かに肩を竦めるだけで。
いつも通りにしては、何処か対照的に含んだ物言いの多い言葉を並べながら
続く言葉に、碧を見据えてゆるりと笑みを浮かべた]
――「共同体」では、無いでしょうね。恐らく。
……上に……『天帝』に直訴したきゃ、『天魔』なんとかしろ。
俺たち『四瑞』だって、あっちに使われる身なんだ。
[ま、いわば中間管理職なわけだが。
本来は、『天』……つまり、天界で『護界』を保つのが仕事のはずなんですが]
……は?
どーゆー事だ、それ?
[璃佳の説明に、思わずきょとり。
視線は、翠のちま麒麟に向いた]
[ 答えが返ってくるのを待つ間に、
ポケットに突っ込んでいた携帯が振動する。
無視。
無視。
無視。
止まる気配なし。
仕方なく取り出して、
表示される名前を見て、指が動きかけ――
電話料金を思い出してギリギリ留まった。
どういう目に遭うか、というのは、後から思い浮かんだとか ]
……はい、もしもーし。
[ ぽちっとな。
微妙に通話口から、耳、離してます ]
『天魔』どーにかしたらボコっていいんやな!
[サキの台詞に思いっきり振り向きました。言質とったどー!]
よっしゃ、ヒサタん。そん時の助太刀は許したる!
やけどトドメさすのうちな!
[返す刀でヒサタカにサムズアップ。
仮にも友人…やのうて共犯者に対して酷い言いよう]
ん?
いやまあ、主に腐れ縁の事かね。
当たってたみたいだけど?
[ 存外軽い物言いで答えつつ、
反応待ちに、内心、ちょっぴりびくびく。電話先の。
後の、笑みと共に返された否定には、似た笑みを返した。
――何処か、楽しげな。 ]
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