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[服を脱ぎ水にぬらした布で血をふき取り。ついでに服に染み付いた血を軽く洗ってから、身支度を整える。とはいっても、まるで様変わりしたようにはみえないだろう。いつものように少し余裕のある濃い緑色の服だ]
…なんかどたばたしてるな
[下のびっくり事件には気づいていないような...はただ、窓から何か結論でも出たのだろう。自衛団員が数名やってくるのが遠目に見えた]
─台所─
[慌ただしい足音が駆け抜けて行く。
手伝いを頼むと声を上げるユリアン。
音の動きに合わせ、顔を巡らせる]
[動いては邪魔になると、その場に座ったまま]
…何かあった?
って……ブリジットさん!?
っあ、台所行くなら水差しと、飲み水に浸したハンカチかなにかも持ってきて!
[着替えを済ませて部屋を出ると、何やら階下が騒がしく。
ダーヴィッド達の様子に何が起きたかを把握すれば、台所に入るユリアンに声をかけて、自分も部屋へと入った]
すーすーはー……?
[誰が言ったのかは理解できない。
けど、言われたとおりに呼吸をすると少しは楽になった気がする]
うん……。
合ってる……よ。
[地獄のような痛みの中、それでも、ブリジットがにこりと笑った]
2回吸って1回吐く、でいいはず。
とにかくゆっくり呼吸するようにして。
呼吸のしすぎで酸欠になったりすることもあるから。
ブリジットさん、気を失っちゃダメだよ。
ロミちゃんゲルダさん、ブリジットさんの手を握って、声かけ続けてあげて。
[ダーヴィッドはさすがにみてもらう訳にはいかないから、と自身もちゃんとした自信は無いままに]
─台所─
[ふと傍に何かが近寄る気配。
くるる、と言う声にそちらへと手を伸ばした]
ローテュ。
けられちゃう、こっち、おいで。
[手が届いたなら、そっとロートスを撫でて。
叶うなら自分の膝へと乗せようとする]
ああ、ありがとな、ハインリヒのにーさん…。
ええっと、用意するもの…?
一に医者、二に設備、三四がなくて、五に知識かな!?
って、ないものねだりしてる場合でもなーくーて。
[すーはー、深呼吸。僅かな沈黙を挟む]
…。
多分、長期戦になるから、その気構え。落ち着き。
物で足りないとすれば……、紐と鋏だな。
最後に、へそのお、だっけ?
結んで切る必要があるだろ、そのためのやつ。
[下のどたばたと。自衛団員でも迎えますか…と思って扉を開けたとことによって声が拾える]
ぇー…マジ?
[出産が始まったらしいことと。そんなタイミングで自衛団員が着てることには少々とはいえさすがに驚く]
んじゃ…俺はあっちいくか。
[善は急げ。というわけでもないが、階下へと降りて、外へ向かう]
こういう時って、男は情けないよな…。
[流石にうろたえているらしいダーヴィッドと、やはりどうしていいかわからぬ自分を鑑みて]
ブリジットはとにかく落ち着け!な。
[落ち着いていないのは自分である]
ん、わかった!
[ローザの頼み>>498に、頷いて答え。
竈の火を起こし終えたところで、水差しを準備する]
「……いっしょ、いるー」
[一方、カルメンに撫でられた鸚鵡はくるる、と鳴いて。
逆らう事無く、その膝の上に収まった。
落ち着きなく震えているのは、感触で伝わるはず]
―回想・台所―
あ、トマト。久しぶりに見たな。
これでスープ作ろうか。
[コトコトと煮始める。
橙色の根菜以外の野菜をあれこれ入れて、刻んだハムも入れて]
…闇の者を探す。
そう、視える者は探すのが定め。
外れることは許されない。
[遠ざけるだけで終わることがないのは何度も教え込まれてきた]
闇は恐れられるべきである。
光によって祓われるために。
[言いながら眉を寄せた。鍋を乱暴に掻き回す]
は、はいですっ。
…あ。
[指示が出てすぐにでも駆け出そうとしたが、ロミルダはふと振り返ってテーブルの上を見る。
迷ってる時間はほとんどなく、それでも2つの紙を一度ずつ見た後、赤の紙を取って床で折り始めた。
かなり急いだので雑な作りのそれをスケッチブックに挟めてから、部屋へと急いだ]
紐と鋏…?有るのかね、ここに。
って考えてもしょうがねぇ、探してくる。
[部屋を出て、それらしいものがありそうな所を片端から当たっていく]
―台所―
よし、そろそろ……うん?
[物思いに没頭していたからか、振り返りカルメンが耳を澄ませるのを見て初めて騒ぎに気がつく]
ユーリ、一体なに…って、えぇ!?
[遠く聞こえる声と、大鍋を掴むのを見て目を丸くする。
スープの鍋を下ろして場所を空ける]
分かった。先に水持ってく。
カル…ロートス、よろしくね!
[どちらにどちらを頼んだのか。
桶と水差しに綺麗な水を汲んで声のする部屋へ向かう]
痛すぎて……気も失えないと……と思うけどね……にはは。
[今度は女性の声。やっぱりよく分からない。
ただ、誰かが手をつないでくれたことだけは分かった。
その手はとても、暖かくて、何かとても安心した]
人は……一人じゃやっぱ……駄目だねえ……。
……優しい人達ばかりで……良かったよ……。
[言いながら、もう片方の手をそっと腹に添えて]
ねえ……世界は……こんなにも……暖かいところなんだよ……。
あなたも……頑張って……。
─台所─
うん、ローテュ、いいこ。
……みんな、いる、だいじょ、ぶ。
[震えるロートスを膝に乗せ、ゆっくりと撫でながら声をかける。
大丈夫と言う根拠は無い。
何せ今ブリジットが置かれている状況が危険であると言うことをあまり理解していないために]
うん、ここ、いる。
クーリェ、いって、らっしゃい。
ああ、そっち頼んだっ!
[水の方はクロエに任せ、湯が煮立つまでの間に、運ぶための桶を準備する]
……っかし……目まぐるしいっていうか、なんていうか……。
[作業の合間、は、と短く息が零れた。
それでも、動いていれば気が紛れるし、何より、今動かない、というのは考えられないのだが]
[一度か二度は出産に立ち会ったことはあるが、ただ傍で声をかけるだけしか出来なかった自分に何が出来るだろう、そう不安に思っているところにブリジットからの返事があって。]
それだけ喋れれば大丈夫だね。
でも、舌、かまないように気をつけてね。
[言葉だけなら普段と変わらない様子に、内心の不安を押し殺しながらも微笑んで。
呼吸の間隔がはやくならないように、声をかけながらも様子を伺って]
[鋏は広間の棚に有った救急箱から拝借した。しかし紐などは流石になくて]
[更に探して見つけたのは古い裁縫道具。
その中からなるべく綺麗な(清潔そうな)木綿の白糸を拾い出して]
こんなもんでも使えないよりましだろ。
[少し時間は掛かったがまだ間に合うだろうかとブリジットの元へ]
─台所─
[クロエが台所から出て行った後。
ふ、と静かに言葉を紡いだ]
…やみ、の、もの、を、さがす。
みえる、もの、は、さがす、のが、さだめ。
はずれる、こと、は、ゆるされ、ない。
やみ、は、おそれられ、る、べきで、ある。
ひかり、に、よって、はらわれ、る、ため、に。
[それは少し前にクロエが紡いだ言葉。
記憶に留めるように、一言一句ゆっくりと口にした]
―外―
やぁ…これはこれは。ご足労どうも。何か進展があったので?
[忌々しげに見られても、平然と。...お得意の上手いともいえるような笑みを浮かべ応じれば、その話をするということで、中に…というのを遮るように]
私がお伝えしますので、ここでどうぞ。…もちろん。直接話をすることで進展するとお考えなら話は別ですがね
[と、問う。
それに苛立つように。という目で見られようとも表情は崩ずに、言葉ではなく態度から察するように見る。
こいつら。どうやら、自衛団長を彷彿とされる熱狂的な部分と同時に]
それに…ワザワザ密室になんて入って。危険を冒したくないでしょう?
[恐怖心を抱いているのも感じていたからだ。
事実がどうあれ、自衛団としては、即答できなかったこととあわせても犯人を普通の殺人犯と思ってないことがわかる]
でもま、情けなかろうがなんだろうが、出来ることからしてくしかないんだろーさ。
もう、いい。覚悟決めた。
[深呼吸をした分、落ち着きは戻りつつあるようで]
おーよ。
探せ、探せ、さっさと行って来い。
長期戦の最後だから、充分間に合うだろーが、早いに越したことはないしな。
[なだめる様なカルメンの言葉に、鸚鵡はまた、くるる、と鳴く。
震えはやや、おさまるか]
……って。
カルメン、それ……なんだ?
[確かめるよに、繰り返される言葉。
蒼の瞳に困惑が過ぎるが、それを見るのは鸚鵡のみ]
ブリジットさん、大丈夫!?
[思わず言ってしまうのは、流石に経験不足]
ローザさん、お水持ってきた。
火は使ってたから、お湯も沸いたらすぐにくると思う。
後は何か縋れるもの…?
[ハインリヒが持ってきたものを見て考えながら首を傾げた]
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