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[利吉に笑いかけながら]
でも多くの人にって言うのは確かにそうかもね。
売れ方の問題、かな?
[聡の驚く様子や半信半疑な様子にはむぅと唇を尖らせて、(ひどく女の子ちっくな仕草)]
ボクが男じゃいけないというのかっ!
[声色が若干大きくなる]
[小百合が小説の事を語るのに、少し不思議そうな表情を]
…ああ、読んだのか。良い本だっただろう?
[語る声は、どこか誇らしげでもある]
俺はあれを読んで、この祭の事を聞いた時、そう言う解釈をしたんだ。
まあ、なんとなくではあるが。
[カチン。カチン。
忙しなくジッポの蓋を開閉していたが、立ち止まり]
……まったく。
俺の子分どもはどうしてああも手が掛かるのか。
[憮然とそう呟く。
去り際に蓮実に言い放った言葉。
要は、去るなら好きにすればいい。問うべきは、その時紫堂という己の先祖を連れて去るのか、捨てて去るのか。
どちらも保証してやる腹積もりであるが、負い目を感じている以上は前者を選んで欲しいところであったが、致し方ない。]
まったく、本当に世話のかかる。
[そう呟くと、*屋敷へと帰って行った。*]
あァ、悪ィ。
邪魔したかな。
[裕樹の話が途切れたのが分かったか、軽く頭を掻く。
降ろされたコダマは漸く飼い主の元へ・・・と見せかけて、涼のところへ行った。]
コダマ、お前・・・
[ちょっとがくり。]
元から、嫌いじゃありませんでしたから。
父さんに教われるようになるとも、思っていませんでしたけれど。
[僅かに曇った表情]
小説。ああ、榛姉の。
[裕樹と小百合の会話になるほどと頷いた]
ずっと思い続けて…か。
[小説の物語と、継がれてきた伝承と。
そこに篭められたであろう思いに、小さく溜息を吐いた]
[コダマが満足そうに鳴くので、にこりとこちらも満足そうに。
玲の腕から抜け出し、主人の横を擦り抜けて行くのには、思わず吹き出した]
…まあ、相手は猫だからな。
あれ、無意識?
…帰巣本能かしら。
[そう言って孝博に笑った。]
[裕樹にはやーねーとか言って手をひらひらさせながら。]
まさかぁ。私は手を出さないわよ。
痛い目みれば、少しは自己反省するんじゃない?ってことー。
自分で反省しなきゃ、周りがどう言おうが改善余地なんて無いわ。
きっと手をかければよけいに駄目になる。
それがまだ許容範囲内なのよねー。愛想つかすには少し早め。
[小百合の許容範囲、は結構広め]
うんうん、これは素直に納得できるわ。
裕樹、可愛い子見つけてきたわねー。
[くすくすと顔を見合わせて笑ったり。]
[利吉の追及にん〜っと思い返しながら]
そういえば誰もそんなことは言ってない…?
なんかそんな話よくしてるうちに勘違いしてたみたい。
[にぃと笑いかけながら]
ああ、でも話のきっかけは。
うん、探偵さんの捜査の手がかりにはなりそうもないけど話した方がいいかな?
[とそちらを伺うように見て]
それじゃあ旅籠の方にでも移ってどうかな?
[他の皆にも同意を求めるように視線をめぐらせ、
去っていく晴美に]
晴美はいつもやさしいね。
[くすりと笑みを漏らしながらそう声をかけて見送った]
…可愛くなんて、ないですから。
[二人の会話の最後には小さく呟いて。
顔が赤いまま戻らなくなっているかもしれない]
[飼い主はあくまでも後回しなコダマにはクスクスと笑い。涼も会話に加わってくれば、それとなく受け答えもするだろう。名乗られればこちらも改めて名前を教えるだろう]
ああ、いけない。
私そろそろ戻らないと。
それじゃ、失礼します。
[暫くすると、ハタと気付いて残っていた人々にペコリと頭を下げ。
祭りの準備の手伝いへ*戻っていった*]
いやァ、案内してたら何時の間にか。
・・・そーかもッスね。
[帰巣本能云々に笑いながら、涼を目線で示す。
飼い主そっちのけで戯らされたり撫でられたりしているかも知れない。]
小さい頃から面倒見て来たオレの立場は一体。
[噴出す裕樹にはそう返すけれど、猫は忘れる生き物です。]
そうなると、玲ちゃんの細工は独学?
…今度、機会があれば見せてほしいと言ったら、困らせてしまうかな。
[負担にはならないように、言葉を冗談めかした。
小説については、一つ頷いて]
想う事を否定したくはないが、周囲にははた迷惑となる場合もあるんだろうね。
難しいところだ。
[一般論で深い内容は濁す]
可愛い女の子の方が好きーって事かいらね?
[落ち込む孝博にはからりと笑って。
裕樹にはこくこく頷きながら。]
うん、面白かった。
話もだけど、ちょっと変わった書き方するのね。
なんというか、古い描写表現だったり、現代表現だったり、どっちいも上手く使ってまとめてて。その辺は榛名さんのセンスの賜物かしら。
[どこか誇らしげな裕樹に微笑んだ。]
今も旅人を想う、かぁ…。
そうすると、一途な巫女さん、って解釈になるわよねー。
ふぅん…一体昔、本当は何があったのかな?
[それを知る術は、今は*失われているが。*]
うん、まぁ夢の中の話だから、
本当に参考にならないかもしれないけど。
[笑いかけて]
なんかこうあやふやなんだけど呼ばれたようなそんな夢を見てね。
具体的になにかってわけじゃないのだけど、
たぶんそこと巫女の伝承で、
さっきみたいになっちゃったのかな?
自分の中で?
[道中、利吉に話しながら旅籠の方へと向かう]
[小百合の聡に関する行動指針に一つ頷き]
そういうものか。小百合は…大人だな。
[にこ、と笑みを浮かべ、立ち去った玲の方向を見遣る]
可愛いは、残念ながら当人に否定されてしまったけれどね。
玲チャンは昔ッから可愛いのにな。
[あくまで軽い口調で口を挟めば、当人には微妙な表情をされたかも知れない。
やがて去って行くのを見送った。]
・・・確かに、女の子相手にゃ妙に媚びるよなァ、お前。
[小百合の言葉に横目でコダマを見るも、知らん振り。
飼い主に似たのかも知れない。]
コダマに関する立場を引き上げたいなら、旅籠に戻って餌付けするのが確実かな。
[孝博には、冗談めかして告げる]
おそらく3日はもつだろうから。
[けらりと笑った]
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