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[黒い猫だった子供は、きっとぽかんとしていたはず。
だって、なんかびりびりしてる猫と、ぽてってした子供と。
あたし、お邪魔だったかしら。きょとんとして首を傾げる]
[ことん]
[背後で床に小さな物が落ちる音。同時に、治療が完了し、その痛みも無くなるか]
──…ったかったー…。
[治療が終わったその目元には、僅かに涙が残っていたか]
えーっと、ヴィンターだっけ?
さんきゅ、助かった。
[弾丸を取り出し、傷を癒してくれた白梟に礼を述べる。治った肩をぐるぐる回しながら]
―果樹園―
馬鹿言わないで下さい。
おこちゃまにやられるほど、耄碌してません。
[ざす、と無造作に脚から槍を抜く]
とにかく、危ないから、これは没収。
[手の中で、槍が短剣に姿を変えた]
< なにこの親子(違います)
猫はそんなこと思ったのでした。
お説教は、そこなのかとか。
やられればいいとか。
そこなのか。
猫は思いました。ぷすぷすしながら、おもいました。
でもいつまでもぷすぷすしてても仕方ないので……
ユリアンの腕から、飛んで、ぱたぱた……しゅるり。人の姿に。
声はけっこう、怒ってるのかも、しれません。 >
……とりあえず。
ふたりとも、周りかんがえれば、いいんじゃない?
[一方飼い主。
銃声の響いたほうへ向かっていたはずなのに風の精霊があんまりにもうるさいものだからたどり着いたのがバ風のいる室内で。
それこそ鬼のような形相でバ風を見ただろうか]
……でも、オレがちゃんと喋ってたら。
ハインリヒだけが痛い思いすること、なかったよ。
きっと危ない目にあわなかったよ。
[わしっと撫でられて、少しだけ泣きそうになった。
でも、ぎゅっと我慢する。痛くないのに泣くのは、ダメだ。]
ごめんね。
[取り出された弾丸を眉を寄せて見つめながら、ぽつりと]
…わざと無理なことしたの?
[何だか声が低くなった]
あっ、ヘルガさん!
ハインリヒさんが無茶を!
[怪我をって言うはずだったんだけど]
[以前食らって威力のほどは何となくわかってるので、しばらく立てないことは承知の上。ごろごろ転がっている]
世界が回るー。うっ、気持ち悪っ!?
[何か前回より酷い。]
「いえ、大事無く何よりです」
[ハインリヒの礼に、白梟はばさり、と羽ばたいて。
次々と広間にやって来る面々を見回した後、窓際へと向かう。
その場所で、飛び出して行った相方の動きを辿りはじめ]
−果樹園−
[暫く見ていたけれど、][視線を移して]
……それで、どうして、
ええと、
かていそうぎ?
[やっぱりわからない単語を繰り返した]
< 猫、どっかぷっつりと怒ったらしいです。黒猫に気付かずに言い募ります。 >
だいたい廃棄エリアが、どうのって、最初に、リディが言った。
おれは、それがわからなかった、し。
いなくなった人も、心配だったから、リディに、くわしい、ユリアンにきこうって、思った。
それだけ。
それに、悪い事じゃないなら、だれも、怒らないし。
誰も、かなしまない。
かなしむのは、わるいこと、だから。
< まずは、リディにそう言って >
ブリジット、少し違う。
…えと、無茶したのはあってるけど。
でも、オレが黙ってたから、ハインリヒが無茶したの。多分。
[何を黙ってたとか、そんなところまで頭が廻らなくて
とりあえず、説明。でも、多分良く判らない。
ブリジットの言葉に、ヘルガさんが来たのは判ったけれど
其方へ視線を向けて、 …そっと逸らした。
だって、…良く判らないけど、怖かったんだもん。]
ユリアンも。
< じとり。目を向けて >
リディ、が、ユリアンにとって、子どもなら、もっと、違う、やりかた、あるでしょ?
自信もつの、悪くないけど、場所とか、色々みてから、そうしなきゃ、だめ。
……みんな、痛いし、リディだって、反論、する。
おとな、なら、もっと、うまくやる。
[とりあえず機嫌が悪かったのは当たり前なのだが、極めつけはブリスの無茶のひとことだった]
……こっのバカタレ!!
[病人とかそういうこと関係なく、ハインリヒの鳩尾に拳を遠慮なく沈めた。
ゴッッ、といい音が聞こえる]
あっ、えっと。
間違えた。怪我を。
ヴィンターが治してくれたけど…。
[一応訂正してから。改めてイレーネに向き直り]
…黙ってた?
イレーネが黙ってたからハインリヒさんが無茶をした…。
[ちょっと考える]
…本当はイレーネが見つけたの?
ここに居るだけで危険だっつーに。
周りはドロイドが闊歩、時折誰かが消えていく。
…アイツがどう動くのか、それを確かめたかった。
どうせタイマンで話しても、同じ結果になってただろうよ。
直接対決から狙撃に変わっただけ。
アイツが、何を思い、機鋼竜に協力しているのか、知りたかった。
[それはここに居る唯一の同族だからか、それとも仕事のクライアントだからか。謝るイレーネには首を横に振り]
だから、お前のせいじゃねーって。
お前は「声」でも傷付く。
危険な目に合うのはおっさんに任せとけ。
[もう一度、わしっとイレーネの頭を撫でた]
いや別に無理とは…。
[ブリジットの言葉に返そうとして。少女が紡いだ名前とその気配に身を硬くした。自分にとっての危険人物推参。今相手の顔を見れば、多分俺は石になる。その上粉砕されるかも]
―果樹園―
[自分に向けられたエーリッヒの言葉には、情けなさそうな笑みを浮かべた]
はい、すみませんでした。
どうも僕は、昔から、お嬢が絡むとネジが一つ飛ぶらしくて。
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