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飛べるのに怪我しちゃったら、それこそ問題かな。
[けらと、笑いを零す。
苦笑を向けられて、思わず不思議に思った。
だって、あの人は滅多に褒めないから。誇って良いと思うんだ。]
でも、『識って』た頃と大分違うよ。
器もそうだけど、力の大きさも。
…うんと、器じゃなくて。魂が、疲れてる?
心に、色々乗せちゃうと、大変だよ。
器は治るけど、心は潰れたら、すっごく時間がかかるから。
[何かあった?と緩く問いながら。
…なんか、抽象的な説明になっちゃった。けど、まぁいいか。
否定が返ってこないのは、少し不安]
―東部エリア:屋敷内二階個室―
[エィリ殿が運んできてくれた食事を、私はいつもより時間をかけ咀嚼する。空虚なる胃を急には満たせぬ故と説明すれば、優しき彼の猫は納得してくれたろうか。
先に食べ終えた様子を見、私の事は大丈夫ゆえ構わずにと告げる。
見られていては食べにくいと気遣ったか、彼の猫はその言葉に頷いて、食器を手に階下へと降りていった]
……もう…これ以上は。
[足音が消えて、私の口から小さな声が零れる。
未だ残る果実は後ほどいただく事にし、窓へと歩み寄る。
昨夜、寝かされていた部屋と今の部屋は異なるのか、窓下の景色は見覚えなかった]
……?
[茶色と緑色の縦横が織りなすは、畑だろうか。
その向こうには濃い緑と、幾つかの鮮やかな色が混じる。
私は気配がないのを確かめ、空へと身を躍らせた]
ぶはっ!
[ヘルガのボケ発言に、思いっきり吹いた]
ぼ…ぼけでヴォルケ…て……ぷっくくくくくく!
[テーブルに突っ伏して、肩を震わせて笑っている。ものすごーく失礼かもしれない]
―屋敷・リビング―
[軽く挨拶しつつ入ってきて、更に増えたっぽい個性的な面々を見回したりして。
ぬっちゃけ、覚えきれてなかったり。]
…んー?あんたら知り合い?
[なんだか気分は転入生。
きょとんと首傾げようとして…ちょっと痛かった。]
[青の眼差しはもう其方へは向いておらず]
……、わからない。
[声は聞いているのか][言葉は返すけれど]
違うのか。正しいのか。
[矢張り要領を得ない][曖昧な回答ばかり]
ただ。知らない、は、無い。
[新たに現れた翠樹の少女も見ようとせず]
うん。オレを呼ぶときに、ノイって呼べば良いの。
[大丈夫、強ち間違ってもいないから。
肯定するように頷いて、つづく言葉に少し楽しそうに]
うん、魔でもないね。
獣の姿をとるけど、獣族じゃないし。竜族でもないよ。
一番近いのが、精霊なのも、多分あってるよ。属性も、あってる。
[すごいすごい。
何だか凝視してる分、アルがもっそい居心地悪そうだけれど
見ていて楽しいから、止めない。]
やだね。
[あっさりと拒否の言葉を口にしながらハスキーヴォイスはさらっと響く。
ユーディットが用意してくれた紅茶のお代わりをもらいながら]
…謝って許してもらう態度じゃないよねぇ。それ。
[いじめるのが楽しいとばかりに悠然と長い足を組み、肘置きにゆるく肘をついて楽しそうにしている姿のなんと悪役っぽいことか]
大きいと疲れるし。
[身体のサイズを変えることは出来ても、維持する体力が無い。結局ちっこい]
ヘルちゃんそゆの似合うし。ていうか似合いすぎ。
[堂に入ったヘルガの苛めっぷりに感嘆。
助け船を出すつもりも割ってはいるつもりも無さそうだ]
お、さんきゅー。
[つっぷしたユリアンを不思議そうな顔でみつつ、現れたダーヴィットに会釈。
ヘルガとハインリヒのやり取りも楽しそうにみつつ、蜂蜜をスプーンですくって口へ入れた。]
おや、お出かけでしたか。
いんや、生憎。今の所はなにも。
[やって来たミリィに気づき、そちらにこう答えて]
……ま、さすがに、前歴さっぴいても、600年生きてますから、それなりには。
でも、それこそ何から何まで無限の御方とか、見てますとねぇ。
[そこで虚竜を比較対照にするのは、間違いなのだが]
心は……ん、まあ、そうです、ね。
[その辺りは、経験からわかっていたりもするので、曖昧に。
問いかけには、まあ、色々と、とため息を零す]
[何だかやっぱり、挨拶が違う気もするけれど
でも、一日で初めて会った人には朝の挨拶って聞いたし。
多分、間違ってはないんだと。思う。
初めて見るおねえさんだなぁ。
纏う気配が人間だから、きっとそれは違いないんだけれど。]
進展。
[進展? とぼんやり尋ね返す。
実は昨夜の出来事を、まだ知らない。]
………。
[請うた許しは即否定。しばらくそのままで固まって]
…許してくださ《ゴン》…っっっっ!!
[もう一度許しを請おうとして思い切り頭を下げ……たが、後ろを向いていたためにソファーの背凭れにしこたま額を打つ。額を押さえ込んでソファーに沈んだ]
そう?似合う?ありがと。
小さいのは確かに便利かもしれないけど、何かと不便なことのほうが多くてねぇ。
[白磁のカップを傾けながら堂に入った悪役の微笑。
元々の顔立ちとあいまって、なんともラスボスっぽい]
姿形は趣味もあるかもしれませんが、性格によるところが大きいでしょうか?
わたしの場合は、望まれたままに姿を変えることが多いです。
[2人の様子を微笑ましそうに見ながら、ソファーへと腰掛け。自分の分の紅茶を注ぐ。]
あー…なんか適当に食えるもん無い?
残りモンでいいからさー。
[すっかりこの屋敷の一部になりつつあるメイドさんに声かけてみたり。]
―庭(畑・果樹園側)―
[降り立てば私は獣と変えた半身を戻し、軟らかな土を踏むは素足。
畑の中へは入らずに、周りを巡るように果樹園の方へと散策する]
…よく熟れているの…。
此処はよく手入れされていると見える。
[濃い緑の葉が茂る中、赤く染まる果実を指先がなぞり離れゆく。
今はもう十分に足りていたゆえ、それらを奪う気などなかった]
[また鴉へと視線を戻して。
どうしても分からなかったから…こっそり左手の鎖を弄った。
オトフリート辺りにはすぐ気がつかれるだろうか]
精霊に近くて、こういう形態を好む。
あっ、妖精ね!
[居心地悪そうな鴉を見つめた瞳は一瞬紫が掠めて。
けれどニッコリ笑ってそう断定した時には元の翠色。
コソコソと鎖を直している。…他の人にもバレたかもしれない]
…面白みにかける。やり直し。
[すっとかすかに瞳が細まり、そして悶絶するハインリヒを哂うかのように猫画にゃーん、と間延びしたような泣き声ひとつ]
クラムチャウダーが鍋1つ分にローストビーフがまだ半分残っていますね。
ムースも30くらいは残ってます。
すぐ、お持ちしますね。
[ふわりと立ち上がると厨房へと姿を消し、すぐに両手に皿を持って現れる]
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