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[――ぱたり]
[少し固めの、本を閉じる音。
俯き加減に眉間をぎゅっと押えて、息を吐く。そうする仕草は、年不相応ながらも、妙に似つかわしくも見える]
[閉じたのは、日記帳。元々、毎日の習慣ではあった――のだが、勉学の復習代わりに使われていたそれは、此処に来てからというもの、その内容は様変わりして、その文章量も大分増えていた。良い事なのか悪い事なのか、彼には解らなかったが]
[優しいメロディーに合わせ、ふわふわの髪が揺れる。
湯上りに三つ編みしたまま、乾かしてしまった長い髪は、見事なまでに波打っていて。
後ろで纏め上げる事を諦めざるを得なかった栗色の髪は、うなじより高めの位置にリボンで一つに結われ、背中をふわふわと覆っていた。]
[仄かに赤くなりつつ手籠を、軽く持ち上げて。]
…はい。
買い物に…行って来ようかと…。
[そうして、少し迷いつつ口を開き]
ご主人様も…ご一緒しませんか…?
[目の前を、柔らかなウェーブのかかった髪が通り過ぎ――ようとして、慌てたように、止まった。ぺこん、と頭が下がる]
買い物。一緒に?
[不機嫌でも何でもなかったのだが、問い返す声に、僅かばかり怪訝そうな響きは含まれてしまっただろうか]
………。
[不機嫌そう(に聞こえた)声に、余計な事を言ってしまった…と、きゅ、と軽く唇を噛んで口を噤み。
やや不自然な、沈黙。]
……いえ、あの…なんでも…ない、です。
失礼します…!
[くるり、踵を返し。ぱたたたた、と玄関へ。]
[黙り込んだ様子に、些か首を斜めに傾けて。
口を開いたかと思えば、ぱたぱたと逃げるように駆けていくユーディット]
ユーディット。
[それに、声を投げかけ]
一度口にしておいて、何でもなくはないだろう。
別段用事がある訳ではないし、外には出ようと思っていたところだ。
僕も行こう。
普段、僕に付き合わせてばかりだしな。
[母に挨拶と、外套を取ってくるから、暫し待てと付け加えて]
[――ぱたり。
投げかけられた主の声に、反射的に足を止めて。少し困ったような顔で、おずおずと振り返る。
けれど。
次いで、かけられた言葉は、叱責などではなくて。]
…は、はい…。
[なんだか夢のような(と言うには大げさだが)展開に、焦げ茶色の瞳を丸くして。
素直にこくこく頷いて、ちょこんと、待機。]
[母に出掛ける事を伝えれば、何時ものようににこにこ微笑まれ。
しかし、ついと一度視線を逸らし、少し不安げな表情で、「気を付けてね」と付け足されて。彼は、眉を寄せる]
母上?
……心配なさらずとも、大丈夫ですよ。
[ここ数日は、よくあることなのだから。
彼がそう言うと、母はそうね、と頷いて。紳士が淑女にするように、跪いて手の甲に口付けると、部屋を後にして。自室に立ち寄ってオーバーコートを手に取り、玄関へ]
[…結局、とてもじゃないが他の人の体の線など見る気にはなれず、皆が上がったのを見て、こっそりと上がって…集まっている様子は見れず、珈琲牛乳だけ貰って帰ってきていた]
…
[そして、店へと戻り…ベッドの中で寝ていたら。
…また、あの夢を見た]
…
[…寝起きで跳ねた髪。そして寝ぼけ眼は虚空を捉え…ポツリと呟いた]
…ハッキリしないなぁ…
[ふるるるる、と。それはもう真っ赤な顔で否定する。
ふわふわの髪がくしゃくしゃにもつれそうな勢いだ。]
きっ、気のせ……えぇと、そろそろかなって…。
で、では、行きましょうか…。
[ぎく、しゃく、と手足を動かし、先に立って歩き出す。
うなじまで赤かったのは、髪に隠れて見えたかどうか。]
[夢で見た内容を思い出しつつ…髪をくしゃり、と撫ぜ]
…王様の檻、悪い子…王様の命令…
まさか、ねぇ…
[小耳に挟んだ、村の外に出れない、と言う噂。
もしかすると、その王様とやらが仕組んだことなのではないか?
夢で見た光の言葉に小さく呟いて…]
…まぁ…まだ。
決まったワケじゃないし。
[消えた自衛団長。
ソレは、その王様の仕業だとしたら、どう考えても悪いのは王様で…
もう一度、何かが起こってから考えようと。
お祭の楽しげな空気に流された]
あまり振ると、髪が乱れるぞ。
[普段と変えているのに、勿体無い。
そう言って、外套を羽織り、革の手袋を嵌めて]
[明らかに、気の所為どころではなく可笑しい、ユーディットの挙動を奇妙に思いつつも、ぎこちなく歩き出したのを見れば、彼も、歩を進め始めるが]
……具合が悪いなら、イザベラに代わって貰ったらどうだ?
[風邪を引いているとでも思ったのか、そう尋ねる]
[身支度をすると、コートとマフラーを羽織りガラスのベルを鳴らす…]
…今日は何を食べようかしら…
[出店の人々に軽く挨拶をすると、足を動かし始めた]
[主の言葉に、わたわたと両手で髪を撫で付ける。
勿体無いって何が!?…とかまでは、気が回らないあたり、色々といっぱいいっぱい過ぎていたり。
けれど、ふわふわ気分も次の言葉でぺしゃんこに。]
イザベラさんとの方が…いいですか…?
[……質問の意味の履き違えもはなはだしいが、素だ。]
[ふらりと出店を見ながら歩いていく。
何か、お腹に溜まる物…そう考えた結果…]
…ありがとう…
[硬貨を渡し、フランクフルトを受けとる。
ソレを囓りながら、道を歩き…オカリナの音を聞いた]
…
[そう言えば、彼の店にまだ足を向けていなかった事を思い出し、その足はオカリナの音色が流れる方へ]
[話の繋がらないユーディットの言葉に、柳眉を顰める]
……………?
体調を崩しているのなら、休んだ方がいいだろう。
[扉を閉めて、別荘から村の通りへと出るも、足を止め]
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