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そんな顔、しても
< と、言いかけて。
引っかき傷、ひどかったんでしたっけ。 >
……しても、わるいことは、悪いよ。
だって、みんな、かなしんでたよ。
何か、するなら、みんなに言ってから。
自分だけで、考えちゃ、だめ。
くるしむ人の事も、かんがえてね。
< リディを見て、わかった? って、猫は言いました。 >
!…ヘルガ、さ…!
あ、でも、無茶したのは、オレの所為…!
[間に合わなかった。沈められた拳に思わず目を閉じる。…声が痛いよう。
前にたくさん殴られたときの事を思い出して、ちょっと頭が痛くなった。
ブリジットの言葉には、困ったように眉を寄せて小さく頷き]
< そして、ユリアンも、もう一度見て >
ネジ、飛んでも。
周り、みえなくなるの、駄目だよ。
そういうことすると、後悔するの、自分。
< でもこの猫、一番若輩者ですが。
そして黒猫の子とアーベルにようやく、気付きました。猫、きょとん。 >
……と、言うか。
[走りはいつの間にか、歩きに]
結構、効いた、かも。
[片手は、いつの間にか、胸の呪印の上に。
その様子に、こちらもややへたり気味の従魔がきゅう、と鳴く。
それでも、歩みを進めたなら、転がる赤と、落ちる姿が目に入ったか]
……っ!
[歩みは僅かに、速くなり]
< アーベルが見るので、ふしぎそうな顔になりました。
でも、ユリアンへの言葉に同意したリディに >
わかってるなら、リディも、そうやって、まわりみないで、やらない。
ちゃんと、まわりのこと、考えて。
おれのことも、元気に、してくれたし。
リディは、できるって、思うよ。
きっと、ユリアンより、ずっと、すごくなるよ。
だから、もう、これ以上、誰か、かなしむ前に、ちゃんと、はなして?
[とりあえず、『お見せ出来ません』な事態は水際で回避しつつ、ちょっとぐったりしながら]
あーうー。それでー、どうするつもりー。
[目の前のナターリエに問いかけ。足のことなんか気づいてる余裕ないっす。]
っったくハインリヒ貴様は本当に馬鹿でアホでどうしようもないな無茶するのは勝手だが命にかかわらない範囲での無茶にしろこの大馬鹿(とっても強調)大体ただでさえ馬鹿であほで間抜けでうだつもあがらない人間のくせに人の力の及ぶ範囲外の領分での無茶がどれだけ危険なことかわかってもいないんだろう?ああ?!
[一息で言いのける当たり、キレっぷりがよくわかるだろうか。
イレーネの自分のせいだという言葉にもきっとにらみつけて]
[目を開ければ思いっきり蹲っている姿。わたわたわた]
だ、大丈夫?
[背中さすりながら。だって他にどうすればいいんでしょう。
きっと痛み和らげようとすると陽精が怒るし]
…イレーネを守ってたのね。
でも一人じゃなくてもっと相談して…というのは無理よね。
[だって信用できるかどうかだなんて誰しも分からない。
今だってこの状況だからこそそのまま受け取っているけど]
―果樹園―
[エーリッヒに言われて俯いた]
”目撃者の口を塞ぐ”が鉄則だと思ったのにねえ。
目撃者に諭されちゃってどーするの。
[立ち上がったユリアンを横目で見て]
あのね
ええと…お、おちつく、まず。
落ち着く、大事。おっけー?
[黒いくるくるした髪の猫だった子供はちょっと引きつった顔でエーリッヒの手をきゅっと握ってもう片方の手でその手をなでなで。
きっと陽光の気配がするよ]
[私は落ちた衝撃に、息を飲――めずに一筋赤いものが零れる。
過負荷に耐えられなかった声帯から香りと、無理をした反動で急激に意識が遠くなり――私は気を失った]
後悔、するようなやり方は、駄目。
< ユリアンに、困った顔を向けます。
そして、リディに、ほっとしたように笑いました。 >
ユリアンのこと、好きなだけ、殴ってもいいと思うけど。
ちゃんと、みんな、かなしんだ人に、あやまって、みんなにあやまらないとね。
< そして自分を見ているアーベルを、もう一度、見て >
どうしたの?
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