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[服も着せないとだしね、と頷き一つ]
[縛った方がいい、には敢えて言及しない]
[止める気があるのか、甚だ怪しい。
というか、現状では、恐らく――ない。]
[仔猫がにゃぁと鳴くのは気にしないでおく]
そうですねえ、服も着せないと。
[めんどくさそうだがやるだろう。]
[仔猫が鳴いているのはやはり気にしない。]
さて、それじゃあ運びますか…
イレーネもハインリヒさんも手伝ってくださるなら、楽ですね
[にこりと微笑む]
軒先に吊るしたら、また悪化して誰かが迷惑すると思うのでベッドに縛っておいた方が良くないですかね
[と言いながらくるくる巻かれた頭を手の甲でかるく殴って]
[呟きは聞こえないフリ]
[連れて行くのは二人に任せた方がいいだろうと。
先程と同様に、先導するように階段を昇り、二階の部屋へ]
[…そもそも、彼女の足取りも微妙に怪しい気もするが。
酒には弱そうだ]
[なんか呟いたと思って、冷たい目で見るも]
[適当にそのまま頭の方を持ち上げる。階段から落としてみたい気分にかられたが一応やめておく]
ハインリヒさん、お手数おかけして申し訳ないです。
ええ、馬鹿のせいですが
[おきてるの判ってて言う]
[彼は、ぼんやりと眺めていた窓の外から、室内に視線を移す。ミノ虫移動作戦が始まるようだと見て、カップを置いて立ち上がった]
運ぶの?僕も手伝うよ。
人気者ですねえ、エーリッヒ
[くすくすと笑いをこぼして]
ええ、運びますよ。
はっきり言って、迷惑じゃないですか。こんなところで寝てると
[酷いことを言いながら]
そうですね、何で縛ればいいでしょうね?
[とりあえず階段にいきましょうか、と、ハインリヒに]
[彼は、運ばれるエーリッヒに、ぱたぱた近付いていくが、どうやら運搬係には困っていない様子。それならと、厨房からホットワインを入れたカップを取って来る]
ペルレって、あの仔猫?
雪の中で倒れっぱなしじゃ、あの子も凍えるとこだったよ。
気をつけないと。
[エーリッヒの顔を横から覗き込んで、彼は笑う]
こんにちは、僕はアーベル。よろしくねエーリッヒ。
判ってるなら、少しは気をつけたらどうです?
[冷たい声でそう言って]
[ハインリヒのあげた選択肢に、少し悩んで]
どれがお好みですか?
[本人に聞いても無駄だろうからと、ハインリヒ、アーベルの二人に尋ねる]
[真っ暗な部屋に、灯りを燈す。
ぼんやりと、陽よりも月よりも弱い光。それでも、室内を照らすには充分で]
[廊下に出れば、物騒な会話が交わされている事には気づいたようだが、それを気にする彼女でもなく。]
ゴムは伸びちゃうし、荒縄やワイヤーは結ぶのが難しいし、鉄鎖なら鍵が要るし…有刺鉄線…は、痛そうだよねえ。
[彼は真面目に悩んでいる]
[呼び掛けられ、ぼんやりとアーベルをみやり]
……雪の中……。
そっか……また、やっちまったか……。
[どこか遠くを見つめて、嘆息]
どんなものが良いでしょうね
[溜息を吐きつつ。また、とかいう言葉が聞こえて、やっぱり後でお説教、と思いつつ*階段を上って、エーリッヒの部屋に行くだろう*]
覚えてないの?それは重症ってやつだね。
こんなに心配してくれる人が沢山いるのに。そうそう、ペルレだって心配してる。
[彼はエーリッヒに話しかけながら、部屋までついていく。イレーネの言葉には、うん、と頷く]
そうだねえ。とりあえず僕がしばらく見張ってようか?
……エーリッヒ、…誰が……いい?
[アーベルの申し出に、考え込むようにしてから。
選ばせてあげようかと、エーリッヒに悪戯っぽく問いかけ]
………私は、…猫の……夕飯でも…
[そう言うと、一階に戻り。ミルクを*あたため始め*]
だって、僕には拾った責任てものがあるからね。
[にこにことイレーネに向かって説明しながら、彼はベッドに降ろされたエーリッヒの脇に椅子を引いて腰掛ける]
とりあえず飲む?ホットワイン。暖まるよ?
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