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[シャッターを切る音と、髪を、頬を撫でる強い風。扉までたどり着いたのだろう、左手を取る手と、アーベルの声]
う、ん。
[転ばないように、着いていく。髪の毛が、風に舞うように広がるのを感じた]
外、なのね? 今は、夜?
夜の、空気。少し冷たくて、気持ちいい。
でも、秋の夕暮れもこんな匂いだったから、良く分からない……。
―→階段―
――エーリッヒ、ブリジットを…お願い。
[逃げて行く彼女の速度に足が重い人が追いつけるわけもない。
そう言ったけれど、目の前にはエーリッヒの手が見えて
瞬きを一度だけしてからその手を握り返した。]
…
ブリジット。
落ち着いて。
[引いてくれていたからか、ブリジットとの距離はそう離れてはいないだろう。]
─三階・休憩室─
いや、だから。
奏者がいて、演奏を聴く者がいて、と。
それだけだったからな。
見ればわかると思った。
[首を傾げるリディ>>518に、淡々とこう返す]
しかし、俺よりは年下だろ?
[イレーネの文句>>521は、さらりと受け流した]
………すみませ だいじょおぶです
[カルメンの泣く声がした。
涙はすぐには分からなかったけど、
それでも彼女に胸を貸そうと思ったのに。
ふっと柔らかな彼女の腕に包まれる]
[自分からも抱き返すようにして、
ぽんぽんと彼女の背に回した肩を叩いた]
[カルメンと自分と、少し落ち着くまで]
…う、うん。
[有無を言わさぬ様子に、頷くしか無くて。]
すぐに誰か呼んで来るから、無茶…しないでね?
[心配そうにしながらも、もと来た道を引き返す。
蛇の亡骸にも、ちょっぴり黙祷。]
えー、と何で僕がゲルダをなかすで、す?
それに暴力反対です、殴るなら蛇でも殴ればいいです。
[理解できないと両手を広げてため息をついた]
───昼と夜の、間かな。
[複雑な空の色]
[少女には見えないだろうから、どんな色とは言わない]
[小さな手が戸惑わないように]
[少し強くその手を握った]
[シャッターを、もう一つ切る]
[背に触れる温もり
ごめんなさい、と小さく零しながら
呼吸を整えるようにして、
ある程度落ち着いたのならそっと身体を離し、
人差し指の背で目元を拭いあげると微笑を見せる]
ねぇ、せんせい…
[そして呼びかけ]
うん、ありがとうゲルダ。ほら、追って、ユリアン。
[握り拳でユリアンを追い立てる。]
ユリアンが悪くなくても一緒にいる時にゲルダが泣いたら、あたしがあなたを泣かせるから。
[理不尽な事を言ってパソコンに向き直った。そして*パスワードを考えている*]
よくわからないけど、わかりましたです。
でも、僕、泣かないですよ? だって男の子です。
[ゲルダを追いかけて道を引き返す]
[彼女の鼓動がゆっくりと落ち着いていくのを感じる。
やがて、カルメンが体を離した。
特に追わずに、ただじっと彼女の目を探す]
はい。なんでしょう?
[見上げてくる彼女に、目を細めて聞いた]
─三階・休憩室─
[唇を尖らせる様子>>532に、くく、と低いながらぽんぽん、と軽く叩くよに頭を撫でてから、手を離す]
そこで勝ち負けを出しても仕方なかろうに。
……ま、それはともかく、だ。
上に来たのは、手がかり探しが主体。
ピアノのリクエストは、次の休憩まで取っておくのが無難だろうな。
[口調を改め、静かに告げる]
……奥に行った連中も気になるしな。
[言いながら、奥へと向いた天鵞絨には何かを案ずるような色が浮かんで**]
―階段―
…は、ッ。
[少し急いだだけで息が上がり、肩を上下させた。
膝をついて少ししてからエーリッヒと追いつくだろう。]
…行かないと?
[静かにブリジットに尋ねるように呟く。]
[昼と夜の間、と聞いて夕暮れだろうかと思う]
ここが外ってことは、屋上?
それとも今まで地下にいたのかな。
カプセルに入るとき、地下に行った覚えはなかったから、やっぱり屋上かも。
アーベルさん、空のほかには?
何もないの?
[例えば、この建物の周りに。連れて来られた時は外に何があるのかまで聞かなかった。
聞いておけば良かったと思う]
風、気持ちいいね。
[音を追うように階段へ向かうと、エーリッヒとノーラの姿。
そして…]
…ブリジット…。
[逃げた少女の姿も。咳が、零れる。]
[せんせいの様子を、微笑のまま見る。
心中考えている事とは真逆の、表情。]
さっきは、ごめんなさい。
驚いた、……よね?
[問う間も、自身の右肩を右手で撫ぜたり。
左肩を左手で撫ぜたりしながら。]
[行かないと…そう繰り返すブリジットの姿に
階段を登って近付き。]
[…今度は手を伸ばすことなく。
代わりに廊下の先を指し示すように目配せをする。]
……行こう。
[歩みを促すように立ち止まった。]
いや───建物の中だ。
[空の他に]
[辺りを見回す]
[ダーヴィッドは先に発見していただろうか]
───ヘリコプター、だ。
[手をつないだまま、写真を撮る]
[空を飛ぶ機械]
[外壁のほうへ向かうには、流石にまだ危ない気がした]
―階段―
[俯いたまま、頚を横に振る。
荷物はもう、見ないようにしていた。
していたのに。]
いかないと …むかえにきて
くれないわ
[切れ切れ、色の無い声。
安定を保つためのただひとつ。
表情は見えないだろう。]
…、いみが ないなんてことはない
ないはず なの
[カルメンの両手が、落ち着かなく動き回るのを見る。
問いかけに、真顔になった。
少し、逡巡の色を見せてから――]
はい。驚きまし、た。
今でも、誰かあ石になるところ みたいですか?
[核心に踏み込んでみた]
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