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[クレメンスの言葉にジッと聖書を見ていたが]
ああ、確かにそれからは大きな力を感じますね
相当な代物なようで
[ティルの言葉には]
ええ、私も面倒事は勘弁
まあ。もう巻き込まれていると言っても過言じゃありませんが
[そう言って軽く肩を竦める]
……おやおや。
[走って行ったブリジットの姿に、くすり、と笑みを漏らして]
仲良きことは、美しきかな……ですかね?
[誰に言うでなく、ぽつりと呟いた]
かれ……?
[口の中、小さく繰り返して。]
まぁ……ふらついてないだけマシ、なんだろうけども……。
[それでも、何故だかわからない胸騒ぎを感じて。]
[眼の見えるところには教会がありまして、耳の聞えるところには時計塔があります。落ち着くような、揺らいでしまうような、へんな感覚がありました。
柔かなお饅頭の一つに、大きく口を開けて齧りつきます。もぐもぐと口を動かすと、頬がハムスターかなにかみたいに膨らんでしまうのですが、そんなことを気にするベアトリーチェではありませんでした。至って暢気なものです。]
ー教会・礼拝堂・現在ー
そうですねえ、早く見つかるといいのですが。
まあ、私も何とか、探してみることにしましょう。
では、そろそろ失礼しますよ。
明日の準備がありますのでね。
[一礼する]
―現在/教会 礼拝堂―
うん、おやすみなさい、クレメンス。
僕も僕で探すけれど。
[ひら、と左の手を振って。]
君も見つけたら教えてくれると嬉しいよ。
……また、明日かな?
[ふ、と笑み。]
まって。ねえ、まってー!
[必死に追いかける。
視覚よりも既に気配そのものを頼りにしながら]
やっぱり、ミハエルさん、足はやいよー!
あ、行くの? 気をつけて。
私は、ダメだから。
[アマンダはミハエルの背を追うブリジットを見送る。
書が無くなった不安定な遺跡には、まだ近寄りたくない。
それから、アーベルの「かれ」という言葉に首を傾げる]
もしかして、ハーヴかも?
今から寄るし、聞いてみる、ね。
…あ、図書館、閉じてる?
[今更]
―遺跡―
[崩れかけ、天をむけて斜めに立つ柱の上に片膝をつく。
半ば目を閉じ、出来得る限りの探査。探る事にはひたすら不得手だが、力があれば恐らく感じ取れまいかと、意識を澄ませ―――]
…………煩い!
[集中は呆気なく乱された。修行が足りません。]
……とりあえず、一度、Kirschbaumに戻りますかね、俺は。
取りあえず、追跡の結果を話しておきたい相手もいるし……。
[とはいえ、その相手にもどこまで話して大丈夫なのかと。
何故か不安を感じるのだが]
[嫌な気分を振り払いながら気配を追い続けて
そんな風に走っていれば、もちろん]
きゃう!
[石に躓いて思いっきり転んでしまうのだった]
うー、痛いー。
[そもこの姿にだって慣れていないのだ。
不安定なまま走ればあたりまえのことだった]
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