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─3階・主私室─
[部屋の主はベッドの上。
一見すると、眠っているだけに見えるが、しかし]
「……エーリ」
[その姿を見たカーバンクルが、不安げな声を上げる。
それをなだめつつ、そっと近づいて触れた手は、冷たく。
……明らかな、異常]
……これ……は……。
[掠れた呟きがもれる。
しかし、その声はどこか、いつもの彼自身とは違った響きを帯びて]
……『歌姫』の……力が……用いられた……。
……っ!
[ふるり、首を振る。何かを振り払おうとするかのように。
その横顔を、肩の上のカーバンクルが不安げに覗き込んで]
……大丈夫……だ。
にしても……これって……。
「うつほ。たましいが、どこか、うせてるの」
……御大……。
[小さく呟いて、唇を噛む。
それでも、いつまでもここにはいられない、と立ち上がり、部屋を後にする。
部屋の外で落ち着かない様子で待つ銀髪の召使に、礼と無茶を言った謝罪をしてから2階へと]
……ったく……厄介事は、御免だって言うのに……。
―客間―
ん……よく寝た。
[すぅすぅ。と。小気味よい寝息を立てていた...が起床する。
今日の目覚めは快とも不快ともない。
ぼやけた思考のまま、日課の知恵の輪弄りを始める。カチカチ。カチカチと。
普段とは違う雰囲気が邸に漂っていることを、寝ぼけた...は気づいていない
無心にいじくっている]
[緩みきっていた思考が戻ってきた。
そういえば昨日は変わったオルゴールを見たな。とか。そのオルゴールはどんな感じだったかとか。
昨日の食事会に出された料理はおいしかったなとか。持ち帰れないものだろうかとか。
そんな出来事を思い出したり、くだらないことを考えていたら、知恵の輪が外れる。
と、同時に、目が完璧に覚めた。]
さって、どうすっかね。
[まだ、異変には気づいていない...は外した知恵の輪を元に戻しながらのんびりとした口調でいった]
〜回想〜
[思案していると、不意にコツンと扉が叩かれる
現状で、わざわざノックをするのは恐らくは事情を知らない招待客だろう
今のこの部屋へと招待客を入れるのはまずいと考えたのか、その人物が扉を開ける前にこちらから出ていく
するとそこにはナターリエの姿
主のことを問われると]
ご主人様は体調がすぐれないとのことで、ただいま就寝されておられます
[と真相を誤魔化した返答を返す
オルゴォルという単語には僅かに眉を寄せるが、どうやら彼女は気付かなかったようだ
ただ、申しわけございませんと応え、深々と頭を下げた]
[少し考えた後、...はとりあえず帰る準備をはじめる
今回招待されたお披露目会というイベントは、昨日ですんだ。
自然、もう帰るしかないだろうし、いつまでも逗留し続けることになるわけでもないだろう。
一応数日は寄生できたわけだし、色々見ることもできた。悪くはなかっただろう。
もったいないのは、もう少し色々見るものがあったのではないか。とか。料理を持ち帰ることとかできないものか。とかぐらいか。
でも、いい加減帰らねば、父はどうせまだ帰ってきていないだろうが、自身のもっているお金で少しぐらいは凌げるだろう。
それに注文されていたものを納品したり、仕事も多分入ってくるだろうから。問題ないだろう。
つまりは元の生活に戻るということ。豪勢な屋敷暮らしはこれで終了]
ま、夢みたいなことはさめるものだよな。
[なんてぼやきながら荷を詰める]
[幾度か、客間においてある売ればお金になりそうなものに手を出しそうになるが、それを寸前で我慢する。
それを五回ぐらい繰り返しながら、なんかいろんな意味で問題ある邪な気持ちを断ち切った。
勝った。
と感慨、そんな意味のわからないことをやっているから、邸の変わった雰囲気に気づかなかったのだろう。
そうこうしている内に、荷造りを終えた。
後はまあ帰るだけなわけだが…]
帰る前に、ギュンターさんに挨拶ぐらいしていかないと失礼だよな。
[と、部屋から出たところで、ようやっと屋敷の雰囲気が違うことに気づく。
...は、最初単純に食事会などの片づけで忙しいのかな。ぐらいに思ったが、どうにもこうにも。何か違う感覚を覚える]
―2F・廊下―
……どーゆーこっちゃね。
[はぁ、と僅か溜息を吐いて。その蒼の髪を聊か乱暴に頭を掻く。
元々薄い小説だったとは言え。背表紙を閉じる頃になっても
収まらない喧騒に、流石にただ事では無い予感はしていた。
ある程度荷物を纏め終わった後、宛がわれた客室を出て、
廊下を小走りに移動する侍女へと問いかけても
主は体調を崩したと唱えるばかりで。
…忙しない彼女たちをそれ以上問う事もしなかったが、
青年は唯眉を顰めるばかりだった。]
[昨晩の様子を見る限り、元から風邪を引いていたとも思えない。
―――ある程度の仕事疲れは有り得るだろう、が。
それなりにお年を召している主人なら
幾らあの元気な人でも、何度か体調を崩す事はあっただろう。
新人の侍女ならば兎も角、此処まで混乱を来すものなのか。]
……お世話になった挨拶だけでも、しておきたかったんだけど。
[体調が思わしくないのなら、そも叶わないわけだが。
幾ら催しを終えた後とは言え、邸内を漂う違和感に僅か溜息を吐いて]
今夜中には、落ち着く…かな。
[あくまで、希望的観測にしか過ぎないのだけれど。
流石に黙って邸を出るのは失礼だし、気が引ける。
事が落ち着く様なら今夜一杯は待つか、と独りごちれば
階下へ向かうべく階段を下る。その足の向く先は、庭園へと]
んーー……
[客室を出てすぐのところで...は突っ立っている。
目の前を通り過ぎていく。
忙しい…というよりも物々しい様子の使用人達に、何があったのか。と。
興味本位程度で聞くのも憚られたままどうするべきか。
でも何かあったのだろうことはあっさりと伺える。
その”何か”まではわからないものの。
一応、何も盗っていないよな。と、先程詰めた荷を確認する。
大丈夫だ、と無意味なところで安心感を抱いた。]
まあまずは情報だな。
[同じ招待客からのほうが気分的に聞きやすかろう。初めて屋敷にきた自分より色々詳しいかもしれないし。ぐらいの気持ちで、三階のギュンターの部屋にいくのをやめ、荷を一旦客間に戻すと、ホールへといった]
─2階・客室─
[ばさり、と音を立てて、レポートの束をテーブルに投げ出す。翠の瞳はどこか、苛立たしげなものを帯びているだろうか]
予想が当たっていたとして……いや……当たってるとしか、思えん訳だが……。
[それならそれで、どうすればいいのか。
問題はそこな訳なのだが]
手持ちの資料調べても、大した情報出てきやしない……。
……知ってそうなのはいても、『こいつ』はそもが厄介もんだからな。
「……エーリぃ……」
[ため息混じりに呟けば、カーバンクルが不安げな声を上げて尻尾を揺らめかす。
白く、柔らかなその頭をふわり、と撫ぜてから、立ち上がり、窓辺へ]
さて、どうしたもんか……。
―庭園―
ここなら、邪魔にならない…だろ。
…多分。
[主の体調が思わしくない時に、恐らく庭園に主だった用は早々無い筈だ。
使用人たちの邪魔になる事は無さそうだと判断すれば
庭園の端にあるベンチに腰掛け、漸く一息吐いた。
本当なら、邸を去る前に今一度ピアノに触れて置きたかったけれど。
慌しい中、悠々と弾いている訳にも行かないだろう。
…何より、少なくとも一階には響いていた様だし。
人前で弾く様な根性は更々無かった。というか恥ずかしい。]
[ホールにやってきた。理由としてはどうせ招待客のだれかがいるだろう。と思ってのこと。
ここ数日そうだったからという浅はかといえば浅はかな考えで決めた行動であるが……]
意味ねぇ…
[いるのは使用人ぐらいで、客間と出た頃と変わらない。
思わずがっくりして、手近な椅子に座り込んだ]
[はふ、と一息吐いて背凭れへと凭れかかって。
空を見上げるように顔を上げれば、月を遮るように掌を瞳へ当てる。
―――蒼の瞳が、その内へと隠される]
…――――だか、
[…何時もの青年より、僅か低く響く落ちる呟き。
蒼の髪を揺らす風に掻き消えて。]
―2F:客室―
[しゃっと音がして、彼女の手の中で紙はちぎられた]
…やっぱり無理。
あんな綺麗なもの、描けない。
[その目は、再び、十字架が浮かび。]
[窓を大きく開けて身を乗り出すようにしつつ、月を見上げる。
そこにあるのは、静謐。
だが、それは妙に重苦しく思えたか]
……嫌な、空気だな……。
[ぽつり、呟いて。
気分を変えるように、月を見つめつつ歌を口ずさむ]
…どうしようかしら。
かけないと、かけないのに。
…ほんと、嫌になっちゃう。
ギュンターさんの病気が治ったら、きっと見せてくれるとは思うけど。
…それまで仕事もできないかぁ…
[幾度か瞬き。そのときにはすでに瞳は元のよう。
絵を描いているところを誰かが見ていたなら、その十字架は見えていたろうか。
そしてふと、思い出して、置いたままだった鎖を手に取った。]
ありません、か。
[銀髪の侍女と報告を交わして、執事は溜息を零す]
そして、レーヴェ様がお知りに……と。
まあ、いずれは知れる事でしたから、仕方ありませんね。
[結局、四方八方に手を尽くしても、オルゴールは見つからずに。
後は個々人の部屋と手荷物のみだが、それも期待は出来まいか。
その為に事情を明かさねばならないのも厄介と言えば厄介だが、
このまま内密に事を済ませられるとも思えなかった]
…ドレスのままだった。
また駄目にしちゃうところだった!
[絵の具を使っていなかったのが幸い。
慌てて服を脱ぎ捨てて、鞄から普段着を取り出す。
散らばった白の紙の上に、黒のドレスはふぁさ、と落ちた。]
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