情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[ベッドの上に横たわっていたのはクローディア。
ただ眠るかのようにその顔は安らかで、しかしそれは見せ掛けのもの。シーツは血に濡れている。恐らくは背中からの出血なのか。
と、後方でディーノが叫ぶ声を聞いた。
どこか壊れたような声に振り向く。
座り込み、頭を抱えて、何かをしきりに繰り返している。
踵を返してディーノの元に歩み寄る。]
ディーノ…?
[ごく小さな声で囁き。]
落ち着け……。
[『パトラッシュ』がその頬を宥めるように舐める。]
〔乱れる呼吸と体のバランスを一瞬整えると、部屋の戸口に座り込み震えているフランの姿を確認する〕
っ!フラン…大丈夫か!
〔そっと彼女の身体を支えてやりながら、部屋の中に視線をやる〕
…!
〔息が、詰まる〕
っ!?
[悲鳴を聞いて飛び起きる。
さらには犬の騒ぎ立てる声。]
なんだってんだいったい!?
[絶対に何かいけないことが起きている。
駆られる衝動のままに部屋を飛び出した。]
う、あ。
ら…ランディ。
[身体を支えられれば]
[震えながらもそちらを見て]
く、クローディアさん、が……!
[それ以上は言葉に出来ず]
[ランディに縋りついた]
[がくがくと身体を震わせ、焦点の合わない瞳は床へと落とされている]
ディ…嫌だよ…!
僕を一人にしないでよ…!!
[『ディ』『嫌だ』『置いて行かないで』『一人にしないで』
これらの単語ばかりが繰り返される。
そんな中、錯乱した頭に小さな低い声が入り込んでくる。自分の名を呼ぶそれはどこか心地よく、暗闇に染まった心の中で小さな光を生み出した]
…ぱ…とら……っしゅ…?
[徐々に瞳に光が戻ってくる。身体の震えは止まらないが、頬を舐める感触に、ゆっくりと顔を上げた]
…………。
[そっと、覗き込んだ部屋の中は紅に染められて。
先に飛び込んだ者たちがそれぞれ呆然としてる姿よりも、何よりも]
……クローディア……さん?
[鮮烈な印象を与えるのは、その紅の源となった女性の姿で]
……ぁ……。
[零れ落ちる、小さな、小さな、声。
ずきり、と。また頭の奥が痛むような心地がした]
[無意識の内に、右手が左肩を掴む。
紅を見ているだけで、そこが痛むような気がして]
……同じ…………?
[次いで、零れ落ちたのは、こんな呟き。
何と何が同じなのか。
それを考えようとすると、また、頭が痛んで]
〔フランを部屋から隔離するように抱きすくむ〕
もういい!もう見るな!
〔既に脳裏に焼きつくほど見てしまっただろうが、それでもそうせずにはいられなかった。凄惨な、赤、赤、赤…〕
〔昨日のコンディションであれば、自分でも卒倒しそうなくらいの有様だった〕
〔ごくり、と唾を飲み込むと、意を決する〕
フラン、ちょっとここで待っててくれ。
…脈を、とってみる。
〔詮無きこと、とは思ったが、微かな希望にかけてみたかった〕
[反応を示したことに安堵し、自身の頭を摺り寄せた。
他には聞こえないよう、さりげなく注意を払いながら囁き続ける。]
お前は一人じゃない、大丈夫だ……。
俺が一緒にいるから、ほら……落ち着け。
[その身体でディーノの視界からクローディアの遺体を覆い隠す。
大丈夫、大丈夫と呟く。
ディというのが誰なのか。
ディーノが何を思い出し恐慌状態になっているのか。
それは今はどうでもよくて、ただ落ち着かせようと。]
[シャロンの言葉に身体をびくっと震わせて]
シャロンさん?大丈夫ですか?
シャロンさん……。
[最後はもう*消え入りそうな声で*]
[飛び出した勢いのままに部屋に飛び込む]
どうした!?何が──、っ!!!!!!
[瞬間、飛び込んできた光景に目を見開き、言葉を失う。]
[視界を閉ざされて]
[震えながら頷いた]
脈…うん。
[手を離すのは怖かったけれど]
[どうにか頷いて]
[そっとランディから離れた]
〔不安げな様子のフランを安心させるように、背中を軽く叩くと、そっと離れる〕
〔そして、ゆっくりと、ベッドに近づき、クローディアであったものに、そっと触れる〕
…。
〔何度も、何度も位置を確かめた。しかし、望んでいたものは微塵も感じる事が出来なかった〕
・・・・・・・・・。
[気を取り直し様子を覗う。
ランディが脈を取っているようだが・・・]
・・・・・・駄目か。
一体何が・・・・・・。
[脈を、という言葉は僅かに耳に届いたろうか。
それが意味する事を理解した瞬間]
……無理。
もう……『いない』……から。
[口をついた呟きは、何を意味するのか]
同じ……だから。
もう……『いない』……。
僕…一人じゃ無いの…?
本当に…?
[掠れたような言葉は、幼い子供を思わせるような口調で。視界からクローディアが消え、目の前にはパトラッシュが持つ灰がかった白い毛並み。紅い色が見えなくなったお陰なのか、パトラッシュの言葉が効いたのか。震えは徐々に治まっていく。動くようになった身体をパトラッシュに縋り付け、顔を毛並みに埋めた]
〔エリカが座り込む気配に気づくと同時に、シャロンノことを思い出す〕
おい、エリカ、しっかりしろ!
シャロンが怪我をしたかもしれないんだ。
診てやってくれないか?
〔エリカの両肩を掴むと、軽くゆすって視線を合わせようとした〕
いな、い?
[エリカの声が耳に届いて]
[部屋を見ないようにしながら]
いないって。
それ、どういう…。
[分かってはいるのだけれど]
[どうにも認められなくて]
[震える声で聞いた]
〔カルロスの問いには、答えられるべき情報はもっていなかった〕
…さぁな…。わからん。
俺が宿に着いたとたん、シャロンが階段から落ちてきて、クローディアと呟くから、様子をフランに見てもらったらこの有様だ。
〔エリカの力ない呟きが聞こえたため、もう一度軽くゆする〕
おい、エリカ?
しっかりしろ!
シャロンの怪我を診てやってくれ!頼む!
本当さ。だって、俺はここにいるじゃないか。
[ディーノの震えが治まりつつあるのを確認し。
優しく返した。
首だけ振り向けて、クローディアの遺体を見遣る。
あれをやったのは誰だ。
これが占いの『凶事』なのかと。
その目を細くして。]
[ランディの呼びかけに、数度、瞬く。
どこか、その様子は虚ろで。
頷きはするものの、言葉がちゃんと届いているかも、怪しいだろうか]
……いない……うん、もう、いない。
魂が、そこに……器に、ない……。
キレイな、白い光は、少しだけ見えるけれど……。
[フランの問いに、小さな声でこう答え]
……紅に沈んで……白、弾けた……。
『あの時』と……同じ……かあさまの時と……。
[それに続いた言葉は、恐らくは無意識のもの]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新