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─ →2階 個室 ─
ぅ ん
[問いかけ>>39に頷いて、クロエさんとミリィん手ぇ借りて>>35、ゆっくりやったけど階段下りて部屋まで行った。
部屋ん中入ると、ベッドまで付き添ってもろて、うつ伏せんなって枕に顔埋めてまう。
怪我とかはしてへんかったさかい、手当てはせんで良かったんやけど、薬は鎮静剤かなんか、精神的なもんを貰うことになった。
こないなった原因は不明やけど、薬は効くみたいや。
息苦しさは完全に消えんのやけど、最初よりはたいぶ楽んなっとった]
……おお きに。
[看病についてくれとるのに礼ゆぅた後、緊張の糸切れて一旦寝てまう。
寝て起きたら多分今よりは症状もよぅなっとる。
ただ、目ぇ覚ますんは、日も変わった翌朝のことやった**]
―浴室→―
ふぅ……
[いくらか服が乾くと着なおして、目立たない程度に血の跡は消えただろうか]
ライヒアルトさんに……
[約束の言葉を思い起こしながら、ライヒアルトの姿を探してふらふらと屋敷を歩き始める。
まずは彼の部屋にと向かってみた]
ホント?
あたしエリお兄ちゃんの作る甘いもの、好き。
[あやすような響き>>42に不満を覚えたものの。
甘いものは好きなので、自然と表情は明るくなる。
エーリッヒが作ったものならなおのこと、だ。
階下まで降りて広間まで行くと、甘いものが出てくるまでキラキラとした表情で待っている**]
[中身を確認するユリアンの言葉にうんと頷く]
分かった。
あまり無理はしないようにね。
[年長者として案じる言葉を向けて
軽くなった手を下ろした]
――…手が足りないなら手伝うが。
[ライヒアルトとユリアンに目を遣り
彼が手伝うなら必要ないか、とも思い強くは言わない。
結局丸一日で口にしたのは紅茶と水のみ。
ギュンターの埋葬を手伝った男はエネルギー不足に陥っていた]
―二階廊下―
[小さく息を吐いて、廊下を進む。
シスターが姿を見せたのは、丁度彼女の部屋の扉を叩こうとしている時か]
大丈夫かね。
[そちらへ向き直り、彼女>>44の方へと歩んだ]
―二階廊下―
はい、なんとか、少しは。
[顔を伏せたまま声は震えたまま、ライヒアルトに言葉を返す]
私……
[声が震えている、うまく言葉が続かない]
部屋に…いいですか……?
[なんとか続けた言葉で、そう問いかけた]
[ユリアンにライヒアルトの手伝いを任せて
のろりと階下に向かう]
人が死んだばかりなのに……
こんな状況でも腹は減るんだな。
[己の食欲に自嘲するように呟き部屋へと戻った]
―二階廊下―
そうか。
[返る声>>48はとても大丈夫そうには思えない程震えていて、それでも男はただ頷き]
……嗚呼。
立ち話も辛いだろう。
[続いた言葉にも頷きを返し、その通りにそちらへ向かう。
部屋の扉を開ける役目は男が請け負った]
……ん、そか。
[明るくなる表情>>45に、僅か、翠に感情が戻るものの。
雪嵐以前と比べたなら、平坦な事に代わりはない。
一先ず広間まで戻ると、暖炉近くの暖かい場所に待たせて、自身は厨房へ。
材料をそろえて手際よく作っていくのはアプフェルクーヘン。
林檎の皮は、紅い色が見えぬように、といつもよりも丹念に剥いて]
…………。
[ケーキが焼きあがるまでの間、翠はぼんやりと窓越しの森を見つめて]
……ほん、と。
やってらんね。
[そんな愚痴めいた呟きを、落として。
焼きあがったケーキと、ホットミルクを用意して広間へ戻る。
紅茶を淹れる気には、まだ、なれそうになかった。**]
[部屋から白布に包んだ山刀と道具袋を持ちだして
玄関から外に出て井戸へと向かう。
一式を井戸に置き、乾いたスコップを手に地下の物置へ。
元々あった場所は知らず、入り口から近い場所に立てかける]
――さて、と。
[地上に戻ろうとするが、ふと、貯蔵庫に目を奪われた。
立ち止まり、逡巡]
少しくらいなら摘み食いしても……
[ぽつと独り言ちて貯蔵庫に侵入した。
食糧がならぶ其処でチーズを見つけ目を輝かせる。
いただきます、と小さく呟き一切頬張る。
甘いものの方が効率は良いとわかるが
どうにも酒の肴にばかり引き寄せられるのは酒好きの性であった]
―二階廊下→―
[ライヒアルトに続き、廊下を進み部屋の中へと。
そのままドアの閉まる音を聞きながら]
すみません……、ライヒ兄さん……私……
[震えたまま、うつむいた顔はそのまま]
そのうち私やライヒ兄さんも……なのでしょうか……?
[問う声は震えていたが、先ほどよりも少しはっきりと聞き取れるもので]
― ビチェの部屋 ―
[綺麗にしても、もうこの部屋は使われないかもしれない。それでもそのままには出来なかった。
せっせと血痕を拭って目立たないようにしてから部屋に戻る**]
―井戸―
[少しのチーズで空腹を紛らわせ貯蔵庫を出る。
井戸まで戻り、その傍らで道具を広げた。
桶に汲んだ水を傍に置き、白布を解いた。
山刀の欠けた箇所を指の腹でなぞる。
口許から笑みは消えて、鍛冶場にいる時と同じ貌]
大事に使って貰ってるんだな。
[手入れの跡を見て蒼が細まる。
白銀に包まれた其処で山刀を研ぐ音が響いた]
―個室―
[先にシスターを中に入れ、部屋の扉を閉めてから向き直る。
俯き震える様は、呼び方も相俟って、未だ教会に入る前の彼女を思わせる。
僅かに目を細めた男は]
……死は恐ろしいかね。
[いつもと少し違う、宥めるような調子で言葉を紡ぐ]
ええ、怖いです……ライヒ兄さんは……全部知っているくせに……
私を教会に……それだって……
[俯いたままの様子は変わらずに震えはより一層つよく、左手で右腕を抑えるようにぎゅっと強く握る]
ねぇ、ライヒ兄さん……
ライヒ兄さんは………
[作品と向き合う間は他の事を考えずに済む。
真剣な眼差しで黙々と山刀を砥ぐ手は休みなく動く。
欠けた箇所が分からなくなり新品の如き輝きを取り戻すまで
少しばかり時間が掛かった]
――…は、ぁ。
これでまた暫くもつだろ。
[冷たい水で刃を洗い、水気を拭き取り仕舞う。
道具も全て集め、桶の水を流してからその場を去る]
―個室―
[黙ったまま、男はシスターを見ていた。
異性同士が必要以上に触れ合うのを厭う男は、自身もまた進んで異性に触れようとはしなかった]
それが、君の望む事かね。
[そして今、神に仕える者らしからぬ言葉を向けられても、男に大きな動揺は見られなかった。
一瞬だけ僅かに目をみはったが、それだけだ]
それを本当に、君が望むと言うなら。
……そして、その後も私の教え通りに、前に進むことを誓うならば。
[そして男は、いつもと変わらない真面目な顔で、真っ直ぐな姿勢で、言葉を返す]
私はそれを受け入れよう。
―個室―
[直ぐに持ち主に届けるは躊躇われ
それは自らの部屋で暫し預かることにした]
それにしても、
長剣の鞘は何処にいったんだろう。
ギュンター殿を襲った者が、持ち去った?
[捨てられていなければ良いと思う。
とても見事な装飾だったから無くすは惜しい。
作り手が哀しむ姿はみたくなかった]
………。
[考えるような間を置いて]
ギュンター殿の部屋に行ってみるか。
確か、日記があったんだよな。
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