80 夜天銀月
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─ →二階─
[広間を出て、階段を上り、男が最初に向かったのは己の個室では無く]
遅くなってすまなかった。
[シーツに包まれた遺体――薬屋の娘に向けて、祈りを捧げた。
昨日までと何ら変わりない様子でその死を悼んだ後に、男は部屋を出て己の個室へ。
暫く後、外套を着込み外へ出て行った男が戻ってきた際、その手には橋の残骸に括られていたはずの赤い布があった**]
(44) 2013/01/13(Sun) 02:01:52
─ 広間 ─
……分かった。
ビチェ、頼める?
[エリ>>41を横目で見て頷く。
再び血の流れた部屋にビチェを長く残すのもよくない気がして、寝間着が用意できるならと頼んでみた]
ロザ、部屋戻って着替えよう。
(45) 2013/01/13(Sun) 02:01:52
[いろいろとみんなに声をかけるエーリッヒの様子を見て、小さく礼をし]
すみません、後でいろいろとまた手伝ってもらってもいいですか?
[気遣わしげに問いかける]
(46) 2013/01/13(Sun) 02:04:07
─ 広間 ─
ぅ ん
[もううちはライさんの方は見てへんかった。
ナイフも落としてしもうてたし、これ以上なんかやろうゆぅ仕草は見せへん。
リアに肩掴まれてる>>40間も大人しゅうしとって、背ぇ擦られぇと呼吸整えんのに合わせて咳したりもした]
ッ ク けほっ
なぁん も 飲んでへん し、 なぁんも 食うて へん
ぅ ん、 やすむ こほっ
[顔には出てへんでも、身体は正直やった。
段々辛ぁなって来て、上手く呼吸整えられんで咳が多くなってく。
休むにしても何すんにしても、先ずは風呂ん投げられるやろか。
やってうち、もろに紅いん被っとったさかいな]
(47) 2013/01/13(Sun) 02:04:39
んー
[着替えようて勧めに返すんは>>45、素直な肯定やった**]
(48) 2013/01/13(Sun) 02:04:46
修道士 ライヒアルトは、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 02:05:07
[ふわりと柔らかな感触が頬に添えられた>>42
ぼうっと見上げる頬を、
涙に汚れた頬を慈母のような手が拭い撫でてくれる。
優しく頭を撫でられて、またじわりと目に涙が浮かんだ。
ナターリエを見上げていた顔が、徐々に俯いていく。
嗚咽。堪えようとすると、肩が細かに震えた]
…………。
[はいと言おうとして、声が上手に出せなかった。
鼻を幾度か啜り上げて、こくりと頷いて意を示す。
いたわってくれる声が優しく沁みた。
ミリィのことに言葉が及ばないのに気付く余裕は、この時なかった]
(49) 2013/01/13(Sun) 02:05:10
家事手伝い ローザは、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 02:06:42
[クロ姉、と。
懐かしい呼びかけをしたのは、半ば無自覚のこと。
12年前の出来事を『思い出して』から、抑えていた感情が、微か、発露したが故とは気づかぬまま。
ユリアンが承諾の頷き>>45を寄越せば、ベアトリーチェにもう一度、頼む、と声をかけて]
……ああ。
今までサボリ気味だったんだし、ちゃんと動くよ。
[ナターリエの問い>>46に、頷きで答える。
物言いは、以前と余り変わらないが。
声の軽さは、僅かに損なわれていた]
(50) 2013/01/13(Sun) 02:11:32
[クロエが落ち着くまで、そうして慈しむ様子は、
立派にシスターの勤めてるもの、以前を知る皆からすればずいぶんと成長したように感じるだろう]
すみません、いつまでもこのままではカルメンさんも寒いでしょうから。
[と、今度こそそちらの傍へと寄った]
(51) 2013/01/13(Sun) 02:12:02
[カルメンの目を閉じさせて、アーベルはそのまま傍にいただろうか、あるいは誰かのもとにいたか。
短い聖句を呟き]
ご冥福を……
[後何度呟くことになるか、呟けるのか、わからないがその言葉をこぼす]
(52) 2013/01/13(Sun) 02:19:46
[もっと冷静でいたのなら、
エーリッヒの呼びかけの違いにも…声の違いにも気付けたろうか。
彼が感情を平坦にしていたのを、
思えば目の当たりにはさしてしていなかった。
もっと余裕があれば、目も向けられていたのだろうに。
けれど色々なことが起こり過ぎていて、
彼へと気を配る余裕が失われていた。
───12年前。
かの出来事を片鱗なりとても知るならば、
或いは真っ先に疑うべき対象でもあっただろう。
それでもそちらに意識が向かなかったのは、
情、というものが介在したことを否定しがたい]
(53) 2013/01/13(Sun) 02:22:53
─ 広間 ─
そか。
[咳したりで本当に苦しそうだけど、ロザ>>47が少しいつものロザに近づいた気がした。
着替える前に髪から風呂で流した方がいいとは、肯定>>48の返事を受け取ってから気がついた。不調そうなのは変わらないので、どちらに向かうのも付き添った。
それから、パンよりは喉を通りやすいかと温室の木苺も分けてもらって、水と一緒にロザの部屋まで運んだ**]
(54) 2013/01/13(Sun) 02:23:51
[手や袖で涙を拭うことは出来なかった。
カルメンの傷口を押さえた手も服も全て、
鮮血の赤に染まっている。
だからぐしゃぐしゃの顔のまま鼻を啜って、
ナターリエが声を発する頃>>51には、
幾分落ち着きを取り戻していた]
ん…。そう、だね。
[カルメンの亡骸へと手を伸ばす。
血に汚してしまう心配はなさそうだった。
カルメン自身も、自らの鮮やかな赤に彩られていたから]
(55) 2013/01/13(Sun) 02:24:16
狩人 ユリアンは、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 02:29:04
シスター ナターリエは、細工師 クロエに話の続きを促した。
2013/01/13(Sun) 02:30:25
[ナターリエの呟く聖句>>52に目を閉じる。
少しでもカルメンの魂が安らげばいいと思った。
心からそう願って、瞼を伏せた]
汚れちゃったな…。
別なので、いい?あとで持っていく。
[カルメンのつけていた赤い花の髪飾りを拾い、
動かぬ女友達へ向けて囁きかけた。
赤い花は、カルメンの血に染まっている。
だから自分の銀細工を彼女の髪に飾ろうと思った。
一番気に入っていたやつを飾ってあげようと、思った]
(56) 2013/01/13(Sun) 02:36:00
─ 広間 ─
[ユリアンがローザに付き添って行くのを見送った後。
亡骸を包むためのシーツを用意したり、埋葬の手伝いや、広間の掃除をして。
合間、ベアトリーチェに声をかける機会があれば、休む時には、自分の部屋を使っていいから、と言っておいた]
……俺は、どこでも寝れるから、気にすんな。
[こちらの寝場所の事を言われたなら、きっぱりとこういいきって。
一通り、作業が済んだ後に向かうのは、話を、と望んだライヒアルトの部屋。**]
(57) 2013/01/13(Sun) 02:36:44
研究生 エーリッヒは、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 02:40:00
研究生 エーリッヒは、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 02:43:18
…ありがとう。シスター ナターリエ。
[そして顔を上げ、修道女へと礼を紡ぐ。
未だに顔は涙に濡れてひどい有様だけど、
幾分かの冷静さを取り戻したことは知れるだろう。
少しすれば、エーリッヒが埋葬の手伝いに来てくれた>>57
クロエはやはりまだ少しぼんやりとしたまま、
血を落としたり何かを少し口にしたりすることになるだろう。
カルメンが部屋に運ばれれば、一度彼女の元に赴いた。
そして銀の髪飾りを彼女の髪に飾りつけた。
目を開けて喜んでくれないのが悲しくて───、
また枕元で泣いてしまった。
彼女の声がもう一度聞きたいと、心から思った*]
(58) 2013/01/13(Sun) 02:44:37
細工師 クロエは、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 02:47:56
ええ、その方が喜ぶと思います。
[クロエの言葉に小さく微笑み、心配してくれる人、悲しんでくれる人のいるカルメンの冥福を祈る。
良い人であったことをそれらが示すのを感じながら]
ありがとうございます。
[埋葬の準備や広間の掃除にはエーリッヒの他にアーベルや他の人も手伝ってくれただろうか。
アメリアのこともそのときに聞き、そちらにもいくことになるか。
二人の冥福を祈り、もろもろが終わると]
私は、一旦部屋に戻ります。
[それまで、ドジはなかったが…、
みんなと別れる直後盛大にすべって転びしりもちをついた。
支えるライヒアルトはいなかった為に盛大にうったとか**]
(59) 2013/01/13(Sun) 03:09:05
シスター ナターリエは、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 03:12:43
─ 夜 ─
[泣きすぎて、頭がぼんやりとしていた。
あれから過ごした記憶は少し曖昧だ。
ただ最後に、
アーベルから案ずる言葉がかけられたのを覚えている。
こくりと頷いて、大丈夫とだけ告げた。
───もう終わらせてしまいたい。逃げ出したい。
そんなことを思うと、きりりと心臓が痛む。
当たり前だと思った。
そんなことでは、犠牲になった者らが救われはしない。
それに、自分は彼を…蒼き花、
双花聖痕を支えると決めたのだから]
(60) 2013/01/13(Sun) 04:03:15
だから…大丈夫。
今夜こそは、見つけてみせるからね。
[心配をかけないように彼に微笑を見せたかったけど、
それは上手く出来なかった。
おやすみ、と。穏やかに言葉交わして別れた。
それが最後になるなんて、思いも、───しなかった]
(61) 2013/01/13(Sun) 04:03:27
─ 夢 ─
[”それ”が発現するのは、決まって夜だ。
それがどういう仕組みなのかを、クロエは知らない。
ただぼんやりとした意識の中に、思う人の姿の輪郭を見る。
夢の風景が曖昧なように、その状況もまた曖昧だ。
ただ、クロエは夢で確信を得る。
それが月のいとし子であるか、そうではないか。
今までは違う──と、穏やかに判じた]
[ その夢が 恐怖の色に 染まる ─── ]
(62) 2013/01/13(Sun) 04:03:41
……ハ ……ッ
[目を覚ました瞬間、ここがどこだか分からなかった。
薄闇の中に漆黒の瞳が見開かれた。
うすく開いた唇から、荒く息が吐き出される]
ハ……
…はぁっ… …
…、 みつけ た───…
(63) 2013/01/13(Sun) 04:03:58
[それは確信。かのひとは人狼だ。
湧き上がってくる寒気に布団の端を手できつく握って、
どうにか身体の震えを堪えようと試みる。
優しい修道女だ。
頬を撫でてくれた手の温かさ>>42を覚えている。
教会で仰ぐ慈母のようですらあった。
そう思うのに───頑として、確信は揺るがない。
シスター ナターリエは人狼だと。
疑いを差し挟ませぬ確信が、事実の重みで胸に迫るのだ]
(64) 2013/01/13(Sun) 04:04:45
知らせ…、ないと。
[ふ。と、意識が蒼を宿す彼へと向いた。
彼に、この知らせを届けなくてはいけない。
そういえば、今朝はまだ彼のノックがない。
彼も疲れているのだろうか。
ならばと身支度を整えて、
今日はこちらから彼の元へと赴くことにした]
(65) 2013/01/13(Sun) 04:06:32
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