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自分で未来を掴めるのは。
――羨ましい限りだな。
[静かな宣言に、僅かに翠を細めて。
空へと舞い踊る蒼に、ざり、と地を鳴らして一歩引き下がる。
銀の飛翔を目の端に捉えて。
両の手に握った刃を、眼下に広がる岩陰へと放つと
そのまま右脚のホルダーから三節を引き抜いて。
小さな音を立てて節を組む。出来上がった棍をぎりと握って。
頭上から繰り出される蹴りを、受け止める。
そのまま滑らせて軌道を逸らすと、勢いのまま身体を反転させ。
空へ位置する相手の右脇腹目掛け、一閃を繰り出して。]
羨ましい……? なに、寝言……。
[ついてやがる、という言葉は、棍の一閃に遮られ]
ちっ!
[舌打ち一つ、高度を取って辛うじてその一撃を避けてから]
自分で掴まなくてどうすんだよ!
自分の生き方なんざ、自分で見つけて、掴むしかねぇだろうがっ!
[ここに来てから、幾度目だろうか、この手の事を口にするのは。
そんな事を考えつつ、再度仕掛けてゆく。
先ほどと同じ角度の降下──と見せかけ、直前で頭の上を飛び越えて。
強引に身体の向きを変える、その勢いを乗せた蹴りを、首筋辺りを狙って繰り出す]
――…っ、!
[フェイントを交えた一閃に、僅かに反応が遅れて。
咄嗟に身体を反転させ、首筋ギリギリで受け止める。
蹴りの重さで僅かに手が痺れるも、気に留めずに]
…必至に足掻いて。見つけて。
――求めた物を掴んだ先に、この道しか残されてないのなら、
[相手のバランスを崩すために、
蹴りを受け止めていた棍の節を敢えて、解除する。
再び三節へと、解いて。]
他に、どの道を選べって言うんだ!
[神楽の韻を、振り鳴らす。
呼応するのは、眼下の岩陰に潜んだ銀刃の一閃。
自らの背後の隙間を縫って、切っ先が狙うのは、蒼を宿す――左の眼]
[重心を傾けていた物の消滅に、大きく態勢が崩れる。
立て直しを、と思う所に飛来する──銀。
それが狙う先に、躊躇いなく左の腕をかざしてそれを受け止めた]
……んなもん……人に、聞くんじゃねぇやっ!
[零れる紅と、痛みを物ともせずに──否、痛みを誤魔化すためか。怒鳴りつつ、地面に降りる。
解ける翼、舞う、銀の羽。
自らとは異質な銀を、腕から引き抜いて]
俺には、お前の道なんざ見えねぇ、お前が何を掴んだのかも、なんでそれを掴んだのかも、しらねぇ!
そんなんで、どうしろのなんのと聞かれて、どー答えろってんだ!
人に物を聞くときゃ、筋道立てて、ちゃんと説明しやがれ!
[怒鳴りながら、手にした銀を投げ返し、そして]
Reine Luft……Anfang.
Ein Faden geworden die Klinge!
[糸を目覚めさせて刃を与えつつ。先に投げた銀を追うよに走り出し]
…説明したら、君は答えられるとでも?
[ぽつりと、言葉を零しながら。組紐を引き鳴らす。
自らに向かう銀が、響きと共に急旋回して。
後を奔る刃へその身を当てる。
僅かに軌道の逸れた刃が左肩を削いだ。
朱が、空へと散って。]
答えなんて、求めてない。
……僕は、間違っちゃいない…!
[一振り。 紐が、弧を描く。
白金の響きに溶けて消えた言葉は、
何処か、自分に言い聞かせるような。
――相手の足元へ走るのは、二本目の銀。]
答えが、いらねぇならっ!
[弾かれた糸を引き戻しつつ]
なんで、人に、聞く必要があるっ!
間違ってない、なんて言葉で飾る!
[耳に届く言葉に、感じるのは苛立ち。
足元に走る銀の気配に、地を蹴って跳躍する。
獣の力を使わずとも、基礎の身体能力は十分な高さを維持し。
相手の立つ、岩を蹴って、その目の前へと飛び出す]
自分の選択が正しいと思うなら、なんで、迷う!
……Tanzen Sie einen Faden!
[苛立ちは、それをかき立てる者へと疑問を叩きつけ。
刃と化した糸が舞いつつ、それを追った]
…っ、五月蝿い!
迷ったら、 ――疑ったら!
[ぎり、と噛締める。
この道を、歩けなくなる。とは。口には出せずに。
眼前へと迫る相手に、僅か翠を見開いて。
月灯りを受けて閃く刃を避けるも、頬へと一筋紅を描く。
小さな舌打ちと共に、咄嗟に紐を描いて]
[――リィン、と。 白金の弾ける音。
くん、と地から跳ね上がるように銀を閃かせて、
相手の背後へと迫る。]
……疑ったら、なんなんだよ?
っとに……さっきから聞いてりゃ、お前……。
一体、どうしたいんだよ。
何がしたい、何がほしい?
……どうしていいのかわかんなくて暴れてる、ただのガキにしか見えねぇんだよ、ったく!
[声にこもるのは、苛立ち。
どこか、似ているような、違うような。
幼い頃の自分に。
人なのか獣なのか、それがわからずに震えていた、飛べない銀色の仔狼に]
……っと!
[ほんの一瞬、過去に取られた意識は、背後から迫る気配に気づくのを遅らせ。
とっさに身体を捻るも、かわしきれずに右の肩を銀が掠めた。
バランスが崩れ、再び、地面に降り立つ。
紅が零れ、地面を染めた]
餓鬼、ね。――そうかもしれない。
…ずっと欲しくて、欲しがって。立ち止ってるだけの。
[は、と。 荒いだ息を一つ零して。頬へ走る朱を右の拳で擦る。
既に所々赤黒く染まった白が、再び紅で滲んだ。
今居る場所が、たとえ仮初めでも。…それでも。]
――…漸く、手に入れた。
[放して、たまるか。
地へと降り立った蒼を見下ろしながら。ぎり、と握り締める。
紐が食い込むのも、気に留めずに。]
[リィ、 ン、 ]
[一つ。
緩やかに、白金の煌きを零しながら、鮮やかな朱の紐が弧を描いた。
静寂を切り裂いて、――鳴り響く。]
―中央〜北部境界区域―
[脳裏に響く鈴の音は北へ向かうほど強く強く]
…日碧?
[ぽつり、名前がこぼれる。
荒野の戴きに銀のきらめきを見た気がして、衝動的に走り出した]
……わかってて……それでも?
[は、と息を一つ、吐いて。
刹那、蒼は胸元のクロームシルバーへと、落ちる]
俺は、お前の事は知らん。
……けれど、これだけは、言わせろ。
[静かな言葉。蒼は再び、翠を見据える]
多分、お前……お前が思ってる以上に。
周りの奴らに、心配されたり大事にされたりしてんぜ?
[だから、と。一度言葉を切り。身体を軽く、屈め]
……もっと周り、良く見やがれってんだよ!
[足に力を込め、跳躍する。高く、高く]
Schneiden Sie es, und werden Sie die scharfe Klinge!
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