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そうだね。もう少し火、強くしようか?
[寒い寒いという仕草に笑いながら。][さり気なく、右腕の動きは注視する。]
[特に強張ったような事はなかったので安心して。][昼につけたばかりだから、まだ取り替えなくていいかとも思いながら。]
[一緒になって覗き込むザフィーアには、駄目だよと撫で宥め。]
[所望されるままホットワインを注ぎ分け渡した。]
そうだね、夕飯もまだだし…これくらいで。
[注がれた量は自分とリディと同じ程度。カップに丁度半分程度。]
─集会場・広間─
[リディとブリジットのじゃれ合いをのんびりと眺めつつ。
飛び降りの話に、諌める視線を向けられても、肩を竦めて返すのみで。
実際の所、二階程度の高さからの飛び降りは、苦でもない……今回は、着地が色々とアレだったが]
ザフィーア……お前はやめとけ。
[やって来たユリアンによ、と手を振ってから、器の中を覗き込むカラスに苦笑しつつ声をかける。
相棒はなんでー? とでも言いたげに、クァ、と短く鳴いた]
[ブリジットの手前まで緩く広げた手を伸ばして、ちょうだい、というように。
指先に触れたあたたかさを辿って、カップを受け取る]
ありがとう。
[腕は強く触れない限り、大丈夫そうだった。今のところは]
[湯気だけで暖まりそうな心地になりつつ、定位置となりかけている、暖炉の前に座り込んだ]
ああ、夕飯。どうしよっか。
[暖炉の前に陣取るユリアンを見送り。]
夕飯…どうしよう。私作ろうか?今日は私、まだ何もしていないし。
[ユリアンとアベルにそう尋ねながら。][自分もカップに少し口をつけた。]
[苦甘い赤い水を喉に入れれば、体の内側が温かくなってくる。]
[ほぅと息をつきながら。]
[ホットワインを分け合う若者達を見ながら、男は台所の片隅でパンを食べ終えて軽く手をはたく]
さて、ちょいと一服するかな。
[誰にともなくそう呟いて、勝手口から外に出た]
……夕飯……かぁ。
どうするか。別に、また作っても構わんけど。
[ユリアンの言葉に、手にしたカップを手の中でくるりと回しつつ言って]
まあ、作りたいのが率先して作るのが、一番いいっちゃいいかな?
[ブリジットに答えて、カップの中身を一口、すする]
毎度俺ばっかりじゃ、飽きられるかも知れんしね。
作りたいの、って。
そんなお料理好き、いるのかな。
ああ、僕はパス。
……ほら、怪我悪化、とか怒られたら嫌だし。
[今だと色々ミスしそう、というのが本当の理由だが]
[カップを口につけ、ゆっくりと傾ける。
喉を過ぎる液体は、自身の熱とその成分とで、体内からあたためていく。器に触れている手も、あたたかい]
[建物の外はすでに闇色に包まれ、月明かりに照らされた大地だけが冴え冴えと白い]
今夜は満月か……
[白い吐息と一緒に紫煙を吐き出して、男は呟いた]
うん、じゃぁそうする。
[とりあえず、了承がとれたので頷いて。]
…何か食べたいものある?食材は色々揃ってたから、何でも作れそうだけど。
何もなければ、私が食べたいもの、勝手に作っちゃうよ?
[広間にいる人らへと言いながら、台所へと移り。]
[途中ノーラとイレーネと会えば、手伝いを申し出られたのでお願いして。]
[言っているそばから、ブリジットの快諾。
心配の必要はなくなったらしい]
いいよ、好きなので。
冷麺とか言い出さなかったら。
人参もグリンピースも平気だし。
[ずずず、][ちょっと意地汚くワインを啜った]
パス以前に、お前がやるなら俺がやるっつーの。
[ユリアンにはきっちり突っ込んでおいた。
……別に、ニンジンを警戒しているわけではない。多分]
あー、メニューはブリスに任すよ。
手伝いは……大丈夫そうか。
[一度は立ち上がりかけるものの、ブリジットが女性陣に声をかける様子にまた、椅子に戻る]
うん、できることがある方が嬉しいの。
[食事の支度をするというブリジットにも手伝いを願い出て。
了解が得られればそう言って小さく笑った]
何を作る?
[ブリジットの好物って何だろうと、少し興味津々]
―部屋―
[だんだん外は暗くなっている]
[窓の外を眺めた]
綺麗な月ですね。
…いやいや、やはりね。
こんなに綺麗だと何か起きそうですねえ
[窓ガラスに映った自分の姿が笑みを刻んだ]
[あわてて消した]
[ふと細くたなびく煙に気付く]
[台所の先からでたハインリヒの背を見送りながら。][開いた扉からは少しだけ満月の明かりが見えただろうか。]
大丈夫。冷麺は…寒くて食べられないよ。
ちゃんと、温まるものにするから。
[人参もグリンピースも、には少しだけ、不思議そうに首を傾げたが。][イレーネらから声をかけられればすぐに忘れて。]
[二人から了解が取れたので、自分が一番好きなものを二人に告げて、楽しそうに作る。]
[結果出来たのは。]
[グリンピースを炊き込んだ白米に、豚肉と、基本的な野菜がたっぷりと入った、少し辛めのカレーだった。]
[出来たてを出来たよと、皿についで運んでゆく。]
おや。
[そちらの方面は台所]
[さっき窓のそばで寝ていた]
ハインリヒさんですね。
こんばんは。綺麗な月ですねー
[身を乗り出した]
[後ろから音でもしたら、バランスを崩すかもしれないが、本人に危機感は無い]
えー、なんで?
そりゃ、アーくんよりは下手だけれど。
[外はすっかり、闇に覆われている。
けれど、外は明るく思えた。窓へと近づくと、冴えた月の光が降り注いだ]
ん、満月?
―二階・自室―
[伝承歌を聞いた後、二階の自室に戻った...は窓を開け、ベッドに腰掛けていた
開いた窓には、いつも近くにおいている木箱を立てかけていた
そしてそのまま瞑想するようにベッドに腰掛けていたが、ヒュと風を切る音にようやくか。と目を開き]
ジャベリンの野郎。やっと来たか。
[己と仕事をともにする情報屋に毒づくようにいいながら、床に突き立つ窓から入ってきた矢とそこに結ばれている紙を解いて開く
中に書かれてるのは一見すればわからぬ暗号のような言葉で
部屋にある、紙とペンで同じ形態の文字を書き、荷物から取り出したボウガンを取り出すと、矢にそれを括りつけ巡回している自衛団員が目を背ける一瞬を狙って窓から森をめがけて撃った]
よう、神父さん。落ちるなよ。
[寒さより何より、彼にはその心配が第一だと男はすでに学習していた]
ああ、綺麗すぎて怖いみてーだな。
[煙草をくわえたまま、月を見やって目を細める]
上手い下手じゃなくて、腕の方が問題だろっての。
[さらりと返しつつ。
満月、という言葉に自分も窓に目を向ける]
ああ……そういや、そんな時期かあ……。
あはは、大丈夫。落ちませんよ
[その自信はどこから来るのか]
[彼の方を見ていた目を天に向けた]
狼男は満月の夜に暴れるんでしたっけ?
色々と伝承も残りますからねぇ
…っと、不謹慎ですかね。こういう状況では。
[ノーラが何も言わなかったのは、慣れるためにはそれも必要と思ったからだったりしたのだろうか。
自分はスープ騒動を知らなかったから、何も考えずブリジットの提案通りに豆を洗い、人参を刻んだ]
カレーだと、お水もあった方がいいよね。
[猫舌な上に辛いものは得意でない。
カレーそのものは嫌いじゃないが。甘口なら。
水差しにたっぷりの水を入れて、コップも一緒に運んだ]
おまたせしました?
[窓の外を見ている二人へかけた声の語尾はまた疑問系に。
テーブルに運んできた物を乗せてから、自分も視線を向けた]
腕って、結局、上手い下手ってことじゃない?
[わざと履き違える。
暖炉そばから窓辺へと近くにあった椅子を引きずって移動して、逆向きに座り背凭れに顎を乗せた。
手を椅子の脇に回して、カップを持ち直す]
きれーい。
[自然の明かりは、人工の灯りより捉えやすい。
目を細めて、天の輝きを眺める]
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