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…でも、痛いよ
< 自分がいたそうな顔を、猫はしました。
それから、流れた血に手をのばして、それをぬぐい。
そのまま傷口を、おさえましょうか。 >
痛いのは、よくないよ。
あ、こらそっちダメだって!
[避けて少し離れたドルイドは、窓の中へと再び(ミー)砲弾を発射した。
窓の中から爆発音。
っち、と舌打ちをしながら右手を獣の腕へと変えて、再び地面を蹴ってドルイドを組み伏せる。]
[屋敷、広間。
爆風の後、もうもうと粉塵が舞っている。
槍を振り抜いた姿勢のリディが、頭に鍋を被って低く伏して居る。窓の向こう、遠くの空に流星のような白い光が流れた]
……斬っても意味無いし。
[しかも幾つか撃ち(?)漏らした。
椅子か何かの残骸の木片が、鍋に当たった。コツン]
っく!
[組み伏せたドルイドが、再び赤い光の下から白いレーザーを2度3度と発射した。
ひとつは避けそこなり、肩を貫いて白い光が天へと走り。]
―二階:時竜の部屋―
[私が迷う事なく飛び込んだは、彼の仔のいるであろう部屋。
真っ先に彼の仔の無事を確認し、外の騒ぎに警戒を向けていた白梟へと短く叫ぶ]
下に何ものかが――!
[目が合った白梟は、それだけで察してくれたようであった。
大きく羽ばたき、私には判らぬ何事かの音が紡がれ――不意に喧騒が遠くなる]
っがぁ!!
[目を見開いて、ドルイドの顔と思われる部分を右手の親指と残り4本の手で抑えて掴む。
そのまま、首の後ろの白い毛が逆立ったかと思うと、ビシ、と音がして。
その姿がゆらりと揺れたと思うと、ビシ、とどこかに音がしてその姿が大きな熊へと変貌した。
次のビシ、という音は掴まれたドルイドの頭からの音だった。]
熊さん!
[窓枠に飛び乗り、片手に持った槍をぐっと引いて、ドロイドの頭に走った亀裂を睨んだ。生体のエネルギーが、肩から先へ寄る]
そいつ放しちゃ駄目!
でも避けてー!
[亀裂目掛けて投げた]
< 血をおさえて、おさえるだけじゃ止まるわけもありません。
猫のときのように、そこを舌でなめようかとし――
たときに、ちゅどーん。
ものっすごい勢いで何か光線というかへんなものというか。天から飛んできました。
思いっきり近かったせいで、猫、体勢を崩して、前のめり。とうぜん、アーベルの方にたおれかかりました。 >
[そは簡易結界と呼ばれるものであったろうか。
なれど私は判らずに、青年を背に乗せたまま様子を伺う。
白梟が一時的とはいえ安全と言わば、安堵して彼の青年をソファーへ*寝かせた*]
離しちゃだめで避けてって…!
[が、槍は器用に掴んだ手の間に入った亀裂に刺さる。
パリパリ、と裂け目から火花が散って思わず目を薄く閉じて]
[爆音。]
[しかし草原には穴一つ空かず]
[光は地面の奥底へと吸い込まれていく]
……何、
[其方に気を取られて、]
[圧し掛かられて仰向けに倒れた]
っく…!
[直後起きた爆発に、屋敷側に立って両手を開いた。
毛並みが海のように波打つ。
顔を横にそむけつつ、、それでも吹き飛ばずに足は踏ん張っていたが爆風が収まるとけほ、とひとつ*咳をした*]
ごめっ…!
< あ、倒れちゃって、慌てて猫は起き上がろうとします。
がしかし。
二つ目の光線がやってくるのでした。
それを見た瞬間、身体がこわばり――
がっ、と、アーベルを巻き込んで、地面にもっと近い姿勢。
その瞬間、左手のそのしるしが、勝手に魔法を作り出すのがわかったでしょうか。
決して誰にもつかまえられないでねと。
それだけを願ってつけられた、しるし。
危ないことがあったら、勝手に発動するようにしておかれたしるし。
あんまりにも強すぎて、そのシールドが再び光をはじいたのを感じて、猫の意識は途切れました。
弛緩したからだは *猫へとかわって…* >
[爆発]
[呑気な咳が聞こえて、そろそろと目を上げた
予想していたような衝撃や、爆風は無かった。
マテウスが立ちはだかっていた。
地面を見ると、爆風で草が倒れていたが、屋敷の近く、ある一線以上近くのものは平然としている。結界が張られているようだった。
窓から外へ]
……熊さん、それ治す?
[熊の肩を指差し(それにしても大きい)、指先をくるくると回した。それから、爆発ののち地面に落ちたらしい槍を――いまは既に短剣の形だ。拾う。
腰の後ろ、シャツの下に隠れるあたり、横向きに鞘がある。短剣を仕舞い、抜け落ちないようベルトをかけた]
[一瞬、]
[息が詰まって][視界が霞んだ]
……は、
[まだ開けぬ右眼の代わり][顕になった左眼で見る]
[着弾しかけた光]
[何かに当たったかの如く]
[跳ね返って、][散る。]
――……………?
[自体を把握する前に、かかった重みが軽くなった。]
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