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[壊されるパソコン。
広がる白。
それと同時に感じたのは、『解放される』という感覚。
『解放』でも。
死んだものは、どこへ行くんだろう。
そんな事を考えているうちに、一度、全ての感覚が途絶えて──]
─自宅─
……あ、れ?
[気がつけば、ひとり。
見慣れた場所──自分の部屋に佇んでいた]
……あたし?
帰って……きた?
[小さく呟く、けれど。
見慣れた部屋は、妙に遠くも思えた。
紗の向こう、手を触れる事のできない感覚。
それらが思い知らせるのは]
やっぱり、あたし。死んでるん、だ。
[今更のように、呟く。
声に出す事で、それは現実味を帯びて。
泣きたくなった]
……あれ?
[動けなくなりそうな所に聞こえたのは、声。
振り返る。
最初は気づかなかった、けれど。
机の前に、母が座り込んでいた。
その手には、確か中学の卒業式の時に一緒に撮った、写真]
……かーさん……。
[憔悴した、様子。
その理由は──嫌でもわかった。
けど、どうする事もできなくて]
ごめ……んね。あたし……。
[まさか、こんな事になるなんて思ってなかった。
本当は、いつもと同じように帰るはずで。
いつもと同じように、騒ぎの報告をして。
それで、いつもと同じ日々に戻るはずで]
……かーさんに、置いてかれるの、いや、だったのに。
あたしが、かーさん、置いてっちゃう事になっちゃったよ……。
[でも、それはもうできなくて。
傍で声をかけてても、全然気づいてもらえなくて。
それが、いたい。
そして、写真を見て自分の名前を呟く母の姿も。
見ていて、いたい]
……ごめんね……。
でも。
いつか、また、会える、から。
[呟きは、自分に言い聞かせるみたいに。
その声が届いた──わけでもないのだろうけれど。
母が、はっとしたように顔を上げて、こっちを見た]
だから……また、ね。
[合う事のない視線。
それでも、ちゃんとあわせながら、小さく、呟く。
届いても、届かなくても、これだけは言いたかった。
その内、母は写真を片手に、部屋から出て行って。
ひとり、取り残された空間。
座り込んで、*少し泣いた*]
…終わったか。村人側の勝利、だな。…けど。
[奏に涼のナイフが突き刺さり、狼は絶命し。
それは結果、満足したものにはなったが。
人狼ゲームの如く、自分達が蘇る事もなかった。]
『あなたは死んでいます。』…だもんな。人狼は。
[決定的な死の宣告。
そんな奇跡はおきないと、分かってはいたが。
ゲームだからと、ほんの僅か期待していた部分も否めなかった。
せめて瑠衣は生かせてやりたかった。
母子家庭なのは知っている。きっと、母親が心配するだろうなと。
目の前で起きた惨劇をまっすぐ見つめていた瑠衣は何を思っているのか。
悟られないよう息を吐きながら、ぽすと頭を撫でてやった。
そして。役目を終えたかのようなPCは、破壊され―――]
―専門学校 裁縫室―
[次に気が戻った時、周囲の景色は見知ったものになっていた。]
………ここ、は。学校?
[きょろと辺りを見回すも、人影はなく。
静かな室内にはひっそりと、作りかけの服を着飾ったトルソーが並んでいた。]
……………。
[そのうちの一つに近づく。
作りかけの緑のワンピース。もう殆ど作り終わって、あと少しで仕上がった課題品。
そっと繊細な白いフリルに触れると、指はすり抜け空を切った。]
…。
[生きていた時の証。
生きていた時の色々なものを傾けて作った、自分を示すもの。
それは情熱と呼べるものだったのか。]
─駅─
[気付いた時には人の出入りの多い駅のホームに居た。
隣には晴美の姿。
突然現れたはずの自分達に、周囲の人達は驚くことなく通り過ぎて行った]
……戻って来れた……みたい……。
[少しぼうっとした様子で呟いた。
ふと、右手に視線を落とす。
PCを壊した時に手から離れたのか、あそこで調達したものだったからなのかは判らないが、ネイルハンマーは握られていなかった]
…は……やっと……戻って……。
[右手が顔の上半分を覆う。
戻って来れたのだと実感して、今になって身体が小刻みに震え出した。
今まで張りつめていた緊張の糸が途切れたのだ]
とにかく、家に戻ろっか…。
[隣に居る晴美に、疲れたように言葉を向けた。
右手を顔から下ろすと、緩やかな足取りで歩き始める。
連絡しようと携帯を探したが、キャリーケースに入れっぱなしだったことを思い出す。
あの場所に飛ばされた時に持って行った荷物は全て置いてきてしまった。
戻って来れたことに比べれば、取るに足らないことだったけれど。
連絡手段がないことに溜息が漏れた]
[駅の外に出ると、普段目にしていた光景が目の前に広がる。
忙しないけれど、平和そうな光景。
自分達が今まで居た場所とは真逆の光景。
なんだか、物凄く複雑な気分に*なった*]
/*
けーちゃんの反応も欲しいのでとりあえずここまで。
けーちゃんとの絡みなしでも動ける部分は先に書くかー。
でも今日はもうやらんっ(ぉ
―専門学校 裁縫室―
…っつ、そうだ水無瀬。
[自分がここに居るという事は、瑠衣もあの世界から戻ってきているという事で。
近くには居る感じがしない。少し、焦る。]
何処だ?ええと………家、なのか?
[まず真っ先に瑠衣が気にかけるのは、母親だと思い。
昔何かの理由で知った、およその住所を思い出す。]
[ふと、自分は父親でもなく母親でもなく。
この服の近くに立ったことに、皮肉気に口の端を上げた。]
お袋はいい。親父は…これで少しは目が覚めるといいんだけど。
[唯一、定期的に面会に来ていた息子が失踪したと知ったら何を思うのか。
おそらく母親は何もしない。その事実に目が覚めて離婚でもしてくれれば。]
あの人も…前に進めるのに。
[それとも絶望してまた薬に逃げるだろうか。
それは分からなかったが。
すこしは信じてやりたかった。]
[瑠衣の元へ行こうとして、目を閉じ、彼女のことを想う。
もし母親に会ってたら泣いてそうだと思うと、気が急いだ。
ゆらと自分のカタチが崩れ、世界に溶け込むような感覚。
それはすごく心地が良いもので。だが一方で、駄目だと心が警告する。
強く、想うと、カタチは再び形を成し。
目を開けると知らない景色の中に居た。
多分水無瀬の家だと辺りを見回すと、丁度向こうから誰か来た。]
ぁ……。
[自分の母親とそう変わらない、壮年の女性。憔悴しきっていたが、少し瑠衣と似ていた。
水無瀬の母親だと思った瞬間、自分をすり抜け向こう側へと行ってしまう。
背を見送ると頭を下げた。帰してやれなくてすみませんと、謝罪の意を込めて。
顔を上げると、母親が来た方へまっすぐ向かう。
その先で顔を伏せるようにして座っていたものの隣に無言で座り。
何度も何度も、頭をそっと*撫でていた。*]
─自宅─
[どのくらいの時間、そうやっていたのかは、自分でも、わからない。
ただ、今になって。
あれとかこれとか、たくさん言いたい事があったんだ、って気がついて。
それを、もう伝えられないのが──なんだか哀しくて悔しくて。
でも、どうする事もできないから。
ひとりで、ずっと泣いてて。
いっそ、このまま消えたら楽かな、なんて思った時]
……あ。
[不意に、隣に感じた気配。
頭、撫でられる感触。
何だか、物凄く、ほっとした]
ゆっきー……。
あは……なんか、情けない、ね。
自分がどうなってるのか、わかってる、つもり、だったのに。
かーさんに、気づいてもらえないって、わかったら、なんか……どーしていいか、わかんなくなっちゃった。
[置いてったのは、自分の方なのに。
置いていかれたような気分]
……どーにも、できない、のに、ね。
[小さく呟いて。
それから、ふにゃ、と*笑った*]
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