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─回想─
[粗方の情報交換が終わり、各竜共各々の行動を取り始める。それを見やると、己もその背に砂で作られた翼を展開し、宙へと舞う。目指す先は我らが竜王の身体たる、果てなき境界──]
[中に戻ろうとした途端だった。
走る足音と扉が叩きつけられるような音が聞こえた]
まさか。
[嫌な予感がして、その音が聞こえた方へと走る]
― →東殿・回廊―
─明け方・果てなき境界─
[ザムエルは休むことなく飛び続ける。目的地の果てなき境界は竜郷全体を囲う峻険。中心部にある竜都から目指すとなると、かなりの距離がある。現状を考えると休む気にはなれず、一刻も早く辿り着くよう急ぎ空を駆けた。
空が白む頃、ようやく果てへと到達する。地竜王の身体たる険峻、それを目の当たりにして顕著に感じる変化]
大地が揺れておる……。
これもまた地竜王様が封ぜられし影響か。
[断続的な揺れ。今は微弱なものではあるが、その回数は尋常ではなく。また、封印が長く続けばその揺れは日に日に大きくなっていくことだろう。
その様子に顔を顰めながら、地竜王留守の際に果てなき境界へと配置される留守居の者達を探す。宙を飛んだまま、探し回り、ややあって聞こえてくる喧噪]
……まさかとは思うが。
[嫌な予感と言うのは当たるものです]
「ええい、何じゃこいつらはっ!」
[喧噪の先では案の定、逃げ回っている腐れ縁の爺と数人の若き地竜。その後ろには、広い範囲で地面を覆う黒いものが彼らを追いかけている。良く見ればそれは無数の小さな虫。そりゃもううじゃうじゃと。
若き地竜達が技を繰り出し進行を止めようとするが、如何せん一個体ではないために、何匹かが潰されても周りの虫が合間をぬって更に進み出てくる。何度やってもキリがない]
なーにをしとるかお主らはっ!
[逃げる腐れ縁他の横を並走するように飛び、怒鳴り付けた。収拾をつけられぬ不甲斐無さと、彼らが混沌のかけらに触れていた情けなさが言葉に乗る。エルザが発した警告は間に合わなかったようだ]
「おー! ザムエル良いところに!
こいつら蹴散らすの手伝えぃ!」
何だってお主らあれに触っとるんじゃ!
「話は後じゃ!
あれやるぞあれ!!」
えーい、仕方のない!
[話している場合でないことは確か。「あれ」と言われてザムエルは簡易な印を組む。それに呼応するように周囲の砂が大きなうねりとなって鎌首を擡げた]
砂塵縛!
[うねる砂は行く手を阻むように黒い集団を囲い込み、凝縮するように一か所へと集めて行く。
ザムエルが黒い集団を食い止めている間に、腐れ縁の爺も印を組み、砂塵の上空に巨大な岩石を組み上げていた]
「よぉーし、行くぞーぃ!
ギ ガ ン テ ッ ク プ レ ェ ス ! ! 」
[掛け声と共に、組み上げた巨岩を砂塵へと勢い良く落とす。逃げ場を無くした黒い集団はなすすべなく巨岩に押し潰された。大きな衝突音を響かせた後、辺りは静寂に包まれる]
……お主、相変わらずネーミングセンスが無いのぅ。
「何おぅ、カッコ良かろうて」
[静寂の後になされたやり取りは、何とも間抜けなものだった]
[事態が落ち着いてから、先程の追いかけられていたモノも説明をし、郷の状況を教えてもらい。情報交換の後に再び砂の羽を広げる]
他の者達への伝達を忘れぬようにな。
あれは触らずやり過ごせば厄介なことにはならんはずじゃ。
「おぅ、承知した。
こっちのことは任せておけぃ。
おんしこそヘマするでないぞ」
だーれに言うておる!
貴様よりは上手くやっとるわい。
「何おぅ!」
[相変わらずのやり取りをして、いがみ合いの後にようやく竜都へと飛び立った。
様子を眺めていた若き地竜達は、”喧嘩するほど仲が良い”と認識していたり]
[待ってねじゃないとか、敵をおいていくなとか、時が時でなければ叫んでいたに違いない。]
[しかし敵と認識した相手をあきらめるつもりはないのか、欠片はナターリエを追った。]
―東殿の一室―
[ベットに横にも夜着を纏う事もなく、椅子に腰掛け目を閉じた青年の眠りは深い。騒ぎが起こって少ししてから目覚めたのは、夢の中で刻んだ記憶の欠片を繋ぎ合わせる作業に無意識のほとんどを割いていた為だった]
――…?!
[ぱちりと音がしそうな勢いで瞼が開き、首を巡らせながら立ち上がって扉を開く。そして滑るように叫び声の聞こえた方へと動き出した]
[流水殿の姿にか、現れし別の欠片に気付いた為か。
幼子に見せて良いものか一寸逡巡したのは否定せぬ。
――しかし何れにせよ、目の前の敵から気を逸らしたのは私とした事が愚策であった。]
…、後ろ…っ!
[言葉が詰まる様な子の声に、闇竜殿の背に繰り出された事態を知る。
闇竜殿によって直前にて巡らされた陣は幸いと言うべきか――子竜に害は及ばねども]
「オトフリート殿!」
[子が伏した闇竜殿の傍へと駆け寄るのと、水竜殿が欠片の前へと立ちはだかったのはほぼ同時か。
幼子とは言え、自らの仕出かした事は理解出来たらしい酷く泣きそうに写る。]
−東殿自室−
[目が覚めたのは何時頃だったか。
寝台から起き上がりむくり。体を伸ばしこきこきやりながら、あー良く寝たと扉を開けて。
―――――びゅん。
何かが目の前を通り過ぎた。
――――――びゅん。
その後を追いかけるように何かが通りすぎた。
どちらも共通して何やら寝起きに染み渡る光景だった。気がする。
ぱたり。
扉を閉めて、何事も無かったかのように*二度寝決行。*]
うふふ……。
よくもよくも、私を驚かせてくれたわねぃ……?
しかも、昔を思い出させるようなグロテスクな姿で挑んできやがりまして……。
[視線は鋭く、唇が薄い。
笑みは、固まったようについてまわっているが、それはもう笑みではない]
―――殺しますわぁ。
[ナターリエにまとわりついた水の一部がジェット噴射のように発射され、追いかけてきたジャイアントスラッグの体を両断する。
―――が]
「―――」
「―――」
[ジャイアントスラッグは両断した先から再生して、二体のジャイアントスラッグへと増殖した。
それを見たナターリエが小さく舌打ちをした]
……単細胞生物はこれだから。
[角を曲がった視界に入ったのは翠樹の仔竜と、その向こうにいるオトフリートと。嫌な予感の正体が]
オトフリート様!
[体裁を構っている暇など無かった。
ローブの左手甲部分を破り、朱の刻印に右の爪を振るう。
印は流れ出る朱に埋まり、上を向けた掌に熱のない光が灯る]
――Verstaerken!
[増幅の言葉と共に浮かび上がった光はオトフリートに向かい、望まれるままに力を変じるはずだった]
―西殿―
[幼仔も居るから危ないし、と、当の幼仔の独りが今正に危ない目に合っているのも知らず、西殿の周りをうろと歩いていた。
ふよふよと浮く欠片は未だ所々視界に入るが、モンスターとして具現化しているものは見当たらず見当違いの安堵の息を吐いていた。]
我が、王…――。
[呟く。
子供のように可愛がって教育してきた王が今どうしているのかと思うと、不安は胸にいっぱいになる。
…―多分、暴れる別の王を宥めるか、我関せずを決め込んで瞑想しているかのどちらかだとは思うが。]
― 螢火の丘 ―
[ 揺らぎの影響か、闇は色を移ろわせ光は明滅を速めていたが、郷に住まう竜達は然程に慌てた様子もなく、齎された情報にも、冷静に対処が為された。唯一つ、領域に舞う滴には、年老いた竜らの眉が顰められた。
対処とは言え目立つ事はせず、平時と同じく均衡を保つに努めるばかり。
群れはせず、されど、自然と統一の取れた存在。
影の性質を持つが為に。
影は何処にも在る。
無いとすれば、其は恒久なる光の内か、深遠なる闇の底であろう。
光と闇があり、故に影が生まれるのだ。
丘をたゆたう二者は混ざり合いて人の容を取る。
老いと若き、男と女の間を彷徨った後、一つの形に定まった。
ふわりと薄布が下りて、肢体を包む。
束の間の休息をとった影は、再度――此度は主の傍らではないが――竜の都へと赴くのであった。
* それは、夜と朝の境の事。*]
[思考は冷静に。
水の如く冷たく。
一撃で倒せなかったジャイアントスラッグをとりあえず、警戒しつつも置いておき、先程よく見なかった周りの様子を伺う]
一人……月。
二人……翠。
三人……翠の付添い人。
―――ああ。天の姿も見えるわねぃ。
[周りに散らばる味方の様子を確認]
一つ。触手を持った、名も無き化け物。
二つ。重ねて三つ。でかいなめくじ。
[目の前と、オトフリート&ベアトリーチェのそばにいる混沌のカケラを確認]
っつ。
[だがその光が辿り着く前に、オトフリートの身体が崩れた]
ベアトリーチェ殿。
オトフリート様と共に下がっていてください!
[まだ仔竜と共に在る存在を確りとは認識しておらず。だから呼びかけたのは仔竜の方へ。
後ろから駆け込み、欠片との間に割り入ろうとした]
―東殿/回廊―
[回廊の角を曲がり目に飛び込んできた光景は正に混沌であり、青年の口元に僅か苦味交じりの笑みが浮かぶ。それでも倒れている月闇の竜の姿が目に入れば、それすらも霧散した]
まずいな。
[朱を散らす天聖流の向こう、両挟みらしい状況と庇護の必要な者達がその中心にいる事に舌打ち一つして、倒れた者の刹那の意識の狭間――白昼夢を介して飛ぶ。
音も気配もなく月闇と翠樹の竜の間に現れた青年は、月闇へ延びる聖なる光に一瞬目を留め翠樹の仔竜に手を伸ばした]
――此処は危ない、此方へ。
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