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― 竜皇殿・中庭 ―
[ 竜都に辿り着いて後、影を渡り宮殿の木陰に至る。
予想よりも時間が掛かったのは、目に見えぬ歪みの所為だ。「あれ」の干渉か、虚竜王の不機嫌の影響かは分からぬが。]
…、………?
[ 一夜明け、雲間に覗く空は明るさを取り戻せど、何かが奇妙であった。されど何故か、原因は明確には判ぜられぬ。
何より気の流れの乱れに影の意識は向いたようだ。]
─果てなき境界→竜都への移動中─
[白んだ空は時が過ぎてもそのままの明るさで。常に見えるやや強めの日差しが現れない]
…珍妙な。
まるで人界の白夜のようじゃ。
[強すぎない明るさ。夜明けであるはずなのに、白夜の夜のような仄かな明るさが辺りを照らしている。
遠くで再び大地が揺れるのを感じた。微弱なそれが竜郷各地へ影響を出すのは今しばらく先ではあるだろうか]
ふむ……。
触手のほうは、ほおっておいても大丈夫そうねぃ。
ならば、私の当面の相手は、このなめくじだけでよさそうねぃ。
ま。元々、私の相手なんだけどねぃ。
[思考を巡らせているうちに、スラッグからの先制攻撃。
酸のツバが、二体同時に、雨あられとナターリエに降りかかる]
……水に、酸とは。
[思わず苦笑した]
あまりにも稚拙。
所詮、知性の無いものはこの程度か。
[まとわりつかせている水を一部移動。
そして、ナターリエが右手を上げると同時にそれは通路いっぱいに広がる水の壁となり、その攻撃をシャットアウトした]
─蒼天の座/前夜─
風刃裂牙……。
[低い、声。周囲に渦巻く風の唸りが鋭さを帯びる]
……破砕の陣っ!
[声と同時、地を蹴り、翔ぶ。
直後、手から離れた銀のロッドは巨大蠍の胴を直撃し、まとう風を解き放つ。風の刃が荒れ狂い、蠍を黒い霞へと変えた]
あー、も、あっぶねぇなぁ……。
[危険が去った、と認識して、最初に口をついたのは、こんな一言。
振り返った姉は、いつもの気丈な様子とは裏腹、色を失っているようにも見えた。
さすがに驚いたのか、と思った矢先、ぎゅう、と抱きしめられて]
ちょ、ちょ!? ねーさん!?
[突然の事にわたわたおたおた]
っ――!
[仔の声に、はっと後ろを見た時には遅く。
背をその手が払い、思わず床に崩れた。]
[けれど心配そうな様子を見上げ、口元に微笑をともす。
アーベルがやってくると、仔のことは任せて前を向く。]
[運良くと言っても良いものか、零れた血を指にすくい、廊下に指を付く。
そのままくるりと円を描くと、間に入ったエルザの後ろで、人の世の魔法、炎がのぼる。嫌がられるなど気にできる余裕もない。]
[火の玉が、勢いをあげて、それに向けて飛んでゆく。]
[とりあえず、どうにか落ち着いた姉や、蒼天の座にいた眷族たちに事情を説明する。
……やはりというか、王自身の安否よりも、周りへの影響が気遣われました。
もっとも、そんな反応も容易く倒れはしない、という自分たちの王への信頼あればこそ、なのだが。
ともあれ、その日は領域に留まるように、と言われ。
疲れが残っていた事もあり、それに従った]
あ、そーだ。
ねーさん、あのさ……。
[夜、食事の際にずっと感じている違和感の事などを話して聞かせる。
姉は、平静を装っているが、手つきが微かに震えているようだった]
……ねーさん?
[その様子に、スプーンくわえてきょとり]
「ティル……」
なーに?
「それ、多分……母様譲りの力、だと、思うけど」
あ……やっぱ、そうなんだ。
「ええ……」
[頷く姉の表情は寂しげで。その寂しさの理由は問う事もできず。
ただ、無理をせぬように、との諭しを刻み、翌日、夜明け前に飛び立った。
天候の事に関しては、蒼天の座に残る者たちで何とかできぬか、調整してみるから、と言われた事もあり。
今は、竜都へと常磐緑の翼を向ける]
…、…っ!
[天竜殿から投げられる声に、幼子は弾かれる様に顔を上げる。
共にと云われ従う気持ちはあれど、体格差は埋められるものでは無い。
闇竜殿に笑みを向けられようと、幼き心には申し訳無さが先に来るか、
傍らに佇んだままただうろたえるばかり。せめてもと言うか、泣きこそしないが。
と、精神の竜から伸ばされた手を視野に入れたか、慣れぬ腕に仔は一度躊躇の素振りを見せ――しかし躊躇う暇など無いと判断したか、心竜へと手を伸ばした。]
[ 歩みを進めるも、どうやら見当違いの方向だったのか、勘違いであったのか、所々に浮かぶ欠片は見られるはするが静かなものだった。しかし踵を返そうとしたところで、他者の姿を見つけ、影はその者を真似て口を開く。]
雷撃の……エミーリェ・アパト殿?
[傍らを抜けて触手へと飛んでゆく炎。
驚いたのか怯んだのか、僅かに後ろへと退いた]
我が血を糧に、その動き、暫し留めん。
[左手を前に振り出す。流れる血の幾らかが触手へと飛んだ。
それは絡みつく網のようになり、触手の動きを鈍らせようとする]
大丈夫ですか。
[前を睨みつけたまま、オトフリートに確認の一声]
さて、と。
切っても意味無いなら、次はどうしようかし―――。
[相手の攻撃を防ぎ、次の攻撃手段を考えていたとき。
不意に。
後ろから。
血の匂いがした]
は。はははははははははははははは!!
匂う!匂いますわぁ!!
どんな美酒よりも甘く、人を酔わせる香しき匂いが!!
ああ……興奮してきますわねぃ……!!
[目つきは一層怪しく。
べろりと上唇を舐めた。
……濁っていて、体の各所がよく見えないのは幸運だったかも]
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