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―屋上 →階段―
[病は気から、と聞くけれど。想いで人が治ればどれほど良いかと同じく思う。彼の言葉に滲む感情は優しさよりも悔しさに似ている気がした。]
…馬鹿ね。
[ぎこちない笑みが、きしり、と心の奥を叩く。
新緑の瞳を細めて数値は見えないがエーリッヒの首へ視線を]
貴方の方が…それでも多いのに。
[思っている事が伝われば頷いて、ゆっくりだがエーリッヒの後を追って、階段を下ろうとするだろう。
迷うブリジットを残すのは憚られた。アーベルはまだ居るのだろうか、とはいえ彼と彼女はウマが合わない――オポジションのように感じた。]
…苦しくはないわ。
私の場合、足元から病が上昇してくるみたい。
[ベアトリーチェの傍に歩み寄って伝える。
騎士は誰かと尋ねられれば、ふ、と息を漏らし]
エーリッヒの事よ。
私達を守ってくれるみたいだから。
ピアノ?
[とりあえず、周りから、異形なものが出たということは聴いただろう、
そして、同時に出るピアノ、というキーワード。
首を傾げてると、ファイルの話を誰からかきくだろうか。]
…っていうか、センセ?
[舌がもつれるように、不明瞭な言葉。
いつだかの表情の引き攣りも気になって。]
両手、こっちに出して?
[両手を比べるように触れようとした。]
[行こうとして、アーベルがまだ写真をとっているなら声をかけた]
アーベルさんも、行こう?
一人でいるのは危険だもの。
ヘリはまだ飛ばない。なら、まだやることがあるのだと思うから。
ブリジットさんも行くんでしょう?
心配だものね。
[誰を、とまでは口にせずに]
─三階・休憩室─
[問いへの答え>>760、その口調にやや面食らう。
余り言葉は交わしていないが、前はこんな話し方はしなかったはず──と。
そんな思考は、ひとまず横へ置いて]
……ピアノ、ね。
しかし、イレーネが弾いた時には、出てこなかったはず。
ん……そういや、咆哮が聞こえたのは、あの、乱れた音の後……?
─三階・休憩室─
音が好き……か。
案外、それはあるかも知れん。
[ゲルダの言葉>>761に、真顔で頷く]
もしかしたら、さっきのファイルにその辺りも書いてあるかも知れんな。
[小さく呟いて。
寂しげなイレーネ>>762に気づくと]
一概に、そうとは言えんかもしれん。
……ま、あくまで俺の推測が正しければ、だが。
ピアノを弾いた時、僕もなんか一瞬気配感じましたです。
もしかしたら今の奴だったかもしれませんです?
[演奏した時の気配を思い出した]
エーリッヒさんが騎士? 頼りなくはないけど、でも、意外、かも。
でもね。
エーリッヒさんがいなくなったらみんな寂しいから、だから自分の事だってちゃんと護ってね? 自分を護れるのは自分しかいないんだって。
前読んでもらった本に書いてあったのよ。
みんなで助かるのが一番いいんだもの。
― 直通階段 ―
……あ、結構、莫迦とは言われます。
[困った風に、それでも微笑を零して。
自分の方が数値は大きい
――そんな言葉を背後に聞きながら、歩む足。
時折後ろを振り返りながら、階段に足を掛ける。]
ん。咆哮がやんだ?
[首を傾げるも、確認の為、あちらに向かうのはやめないつもりで。]
アーベルさんも、行きませんか?
ブリジットさんも。
[再度促しながら、視線はベアトリーチェへ。]
あはは。意外?でも、騎士って大げさだし。
ん。ありがとう。気をつけるよ。
皆が助かるのが一番いいのは、同意だしね。
[努めて明るい声で、そう告げた。]
[ちょっと、自分でも台詞があんまりにも酷いので、
ゆるゆると、口元を押さえた]
あ、え、い、う……
[軽く、舌と口を動かす。
意識を会話に集中すれば、何とかまだ動く]
[ライヒアルトの>>769を聞くと、申し訳なさそうに眉を下げて]
……すみませ、ん
おどろいて、思い切りけんばんを叩って、しまいました。
[ゲルダに声をかけられる(>>767)と、検証の邪魔にならないよう、彼女の側に近づく]
りょうて、ですか?
だいじょぶです、よ。すみません。
[首を傾げると、言われた通り両手を差し出す。
意識をそちらに向けると、右手の薬指がとたんにぴくぴくと小刻みに震えだすが、今のところまだ症状はそれだけ]
……ん。
どうやら、音に反応する、と考えて間違いなさそうだな。
[ユリアンの言葉>>772に、小さく呟いて。
山刀をしまうべく、一度置いた鞄を拾い、中を開ける]
…………。
[目に入るのは、覚えのない十字架。
以前に気づいてはいたが、どたばたしていて忘れていたもの]
これもこれで……何なんだ?
[零れるのは、小さな呟き]
>>775
なるほど……そして、今はいなくなったと。
それはピアノを気にしていたんだね。
[そして、イレーネにファイルの場所をきく。
>>771のライヒアルトの意見には頷きながら。]
知的生命ならば、音で何かしらを判断するのに疑問はない。可能性はあるな。
[ブリジットとアーベルがついてきているのか、不安に思いながらも、階段へと足をかける]
手すりがあるといいのに。
[不満げに口にすると、杖で先を探る。
足を踏み外さないように、杖と、足の先で段を確かめながら降りていく]
あ。
[ライヒアルトがロザリオに気づいたのを知って、声をもらした。口を押さえようにも、メイスを持っているのでできなかった。]
あたし、あっちに戻ってる。なんかわかったら教えて。
[廊下を研究室に向かって歩き出した。]
[多少、落ち着いた口調で返されるオトフリートの言葉>>779。
眉の下がる様子に、掠めるのは苦笑]
ああ、いや。
あんなものにいきなり出くわして、平静でいられるのも、どうか、だろ。
[だから気にするな、と言って。
ダーヴィッドの意見>>781に、こちらも頷く]
……即断定は、危険だが。
音の完成度に対して、反応する可能性は高そうだ。
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