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[青灰の髪の娘が、色の目をした幼子に手を引かれるまま草の上を歩いていた。
父が死んで10年、主等が知んでからは3年。
もう20になっていた。
好きだった人と同い年になった事が何だか妙な気分だった。
ほんの少しだけ背が伸び髪が伸びた。
白かった右手と両足は、うっすら赤黒さを残し、所々に痣と傷が残っていた。骨の形が変わり、指が少し歪んで、歩いたり細かな作業に少し支障がでるようになっていた。
切り札の残した痕だった。
元々ぼんやりする事がおおかったが、あの村を逃げ出してからは物思いに耽ることが多くなっていた。
今日も、幼子に手を引かれ草の上を歩きながら、思い出すのはあの丘での事。
思い出すと胸が痛み、表情は翳った。思い出すことが多かったから、憂いを帯びた表情が常となっていた。]
[あの後、主二人の首を抱え、人間では一晩で越えられないだけの山を越え川を渡った。足がその形を崩すまで走り続けて、力尽きたところで少しだけ眠った。
目が覚めたら首を森の奥に木枝で穴を掘り埋めた。暗い場所だったが、見晴らしの良いところは怖かった。そうして、そこから一番近い村へ降り、盗賊に襲われたと偽りそこに居ついた。
大事なものを失って、でも代わりに同じくらい大切なものが手に入った。
幼子が手を引いて、自分の先を歩いてゆく。子供にされるまま、後をゆっくりついていく。
時折子供の手が揺らぎ、ほんの一瞬獣のそれへと変わる。それを見つけると足を止めさせ、屈み目線を合わせて穏やかに注意する。気をつけなさいと。
人前で自分が獣である事を知られてはいけない、人は餌だが、とても恐ろしいものだからと、幼子にはやんわり諭し教えた。
子供は素直に頷いた。明るい笑みを浮かべて。
それに柔らかに笑み返すと、立ち上がり、辺りを見て――足が止まった。
丘には見覚えがあった。
忌まわしい記憶と。
それでもなお懐かしい思い出が、そこにはあった。]
/*
おお。イレーネさんお疲れ様。
まだ続くのかと思って息詰めて待ってた。
じゃ、ここからはユリアンと……かな(ちらり)。
中
ちょ、皆出てくるといいんだよΣ
続き書こうとしたら長くなるかエウリノ待つか微妙な感じだった(文章つづかなかtt)んで待ってみる。
見かけたらちょっぴり逃げるかもしれないとか思った。とかまさか。
[教会の鐘が鳴り響く。
碧空の下を歩む黒の群れ。
惨劇は終わりを告げれど、傷痕は残された。
帰らぬ命を悼み、生者は祈りを捧げる。
肉体は土に還り、魂は天の国に昇り、永遠の安息を――と。
その中には知人の姿も在るのだろうか。
違いの色を湛えた双眸を向けるも、
遠く離れた樹上からでは、見えはしなかった。
厳かに紡がれる歌。
風に乗って流れる旋律。
長く尾を引く、猫の鳴き声。
異なるそれらが重なっていくのを聴きながら、眼を閉じた]
[幾許の時が経ったか。
不意に訪れた静寂に、目蓋を上げる。
違和感。
顔に手を当てる。異なった視界。
空気までもが、変わったように思えた]
……なんだ、これ。
[疑問を含んだ声。
答えを齎す者は無い。
今が夢なのか――
もしくは、今までの事が、
夢だったのかような感覚を覚える]
/*
エンドロール練ってる人が多いみたいですね。
いや、だってイレーネさんの行き先(生き先?)が楽しみで。
ユリアンのお返事待ってよう。
お茶でも淹れつつ。
アーベルも書いてたー。不思議空間発動?
[丘に聳え立つ木の上。
その枝ががさりと揺れる。
そこに誰か来たのを知ってか知らずか、不意に何かが地へと降り立った。
身を屈め、着地した姿勢のまま。
今のところ見えるのは、紺色の髪と、トレードマークだったバンダナのみで、顔は見えない]
/*
やあ、私はもう昨日で一つ終わっていますし。
どなたかに呼ばれない限りは。或いは復讐劇開幕の合図でも無い限りは出られないじゃないですか。
[ハインから貰ってきたコーヒーを飲んでいる]
[雲と同じ高さに彼女は居た。
ゆらり、ふわりと漂っていた。
それはそれは自由に、水の中で遊ぶ魚のように。
そうして、地上の黒い線がしずしずと歩んでいくのを見守っていた。
――不意に。]
……わ?
[ぐらり、と身体が傾いだ。
重みを感じる。自分を形作ろうとする、物質の重み。
しかしそれは宙に浮いていたため、当然の如く支えはなく]
わ、
[下へ]
わぁあああああーーーーーーーーーーーーっ!?
[ばさばさがさがさがさがさがさがさささささっ!!!!
と、凄まじい音を立てて、樹の中をユーディットは落ちていく。
そこに居た青い人影目掛けて。]
[ふいに聞こえた枝の音、突然降りてきた何かにすかさず子供の手を引き抱き寄せる。もう失うのは嫌だったから。
まだ2つになったばかりの幼子は、きょとんとした眼差しのまま母親の胸の中に収まった。
降りてきた何かを、僅か驚いたように見据える。
先ず頭にあるのは、さきほどのあれ。
この子が獣になる様を見られただろうか。
もしそうならばこれを殺さなければ。
たった一つ、大切なものを守らなければと思うのに。
そんな思いを、がらがらと音を立てて崩すのは。
見覚えのあるバンダナと、紺色の髪。
顔は、見えない。
子を抱えて、少しだけ後ずさる。
顔を見たいのに、見たくなかった。
――そこに居る人に恐怖した。]
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