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―集会所―
[突然、乱暴にいれられた男の姿に、目を丸くする。]
……大丈夫ですか?
[思わずそう尋ねた。どう見ても大丈夫そうではないが。
それから、ネリーを見て、暫し悩んだ。
いっそあれの実態を教えてしまいたいとは思ったりしたのだが、サーカス全体の印象を悪くすることもあるまい。]
そうですね、お互いに。
早く解放されると良いものです。
─海辺・船着場─
[彼は、自警団員の青年の後に続くと桟橋に向かう。桟橋から伸びる村の主要道路の傍に、集会場があるからだった。桟橋の向こう側は砂浜が覗いている。]
[照れくさそうに立ち上がりながら]
あー、うん。
サンキュ。大丈夫大丈夫。
[笑おうとするが、表情を作ると口の中に広がる血の味。…痛い]
[放り込まれた男を、やはりやや少し遠巻きに見ながら、自分はこのように扱われなくて良かったと思う]
…旅の方ですか。
この村ではあまりお会いした事が無いとは思いますが…。
[笑い損ねた男の顔を見て、矢張り、つらいのだろうと思う。]
大丈夫なようにはみえませんよ。
怪我をしているんですね。……もっとちゃんと治療した方が良いのでは?
[そしてネリーの言葉を聞いて、やはり余所者だからか、と思う。]
…ん……。
[夜風の冷たさに、それは身じろいで小さく声を漏らした。
微かなそれは、若い女性のものらしかった。
足先をくすぐるように波が揺れる。]
─桟橋─
…すみません。
図書館に本を返しておきたいのですが、いいですか?
[自警団員の青年は、後方が勝手に立ち止まり尋ねてきたので振り返った。集会場に連れていった後に、青年が返しておく旨を約束すると、彼は感謝する。]
誰か、倒れていませんか?
[青年の遥か向こう側に見えていた、砂浜にあった黒い物陰が動いたように見えた。]
「まさか!」
[自警団員の青年は弾かれたように物陰へ向けて走り出した。まさか、人狼に────?]
[さすがに少々戸惑ってから、中性的な青年と行儀のいい少女に尋ねてみる]
ここ、集会所だよな。
物騒な事件の容疑者が集められてるって、お二人さんも容疑者?
[どう見ても優男とか弱い女の子じゃないか。それにこんなにも善人のオレ。連中、何を基準に人を逮捕してるんだ]
ああ、怪我、ね。
[何故か遠い目をする]
オレの怪我については、自警団の連中をあんまり責めないでやってよ。それにホント、たいした怪我じゃないんだ。
[多分、オレのやらかしたほうが五倍は…]
それより、さ。ちょっと聞きたいんだけど…。
[...の腹が、ぐう、と鳴る]
ここ、食いモンあるかな。昼に弁当食った後、なにも食ってなくて。
容疑者、らしいですね。
あなたも、矢張り?
……怪我については、ですか?
[一体何があったのか、と思う。当然哀れな自警団の人がどうなったかなんて、わかるわけもない。
それから、ネリーを見て、]
村に何年も住んでいるならきっとご存知ですよね…?
もしかしてこの村、バーとかありますか?
[なんだか妙に真剣だった。]
─砂浜・波打ち際─
[彼は遅れて、波打ち際に倒れていた物陰へと辿りついた。既に、自警団員が【抱き起こしていた。】
月光の下に、幾らかの砂粒がついた褐色の肌が露に見えている。陽を照らし返した月、月光を照らし返した砂浜は青白く、眩惑的だ。
彼が見たところ、青年は女性と砂浜の雰囲気に飲み込まれているようだった。]
[砂の上にぐったりと横たわったままの女。
濡れて引き裂かれたようにボロボロになったまま纏わりついていた服は、多少乾きかけていた。
身体を調べれば、血の固まりかけた傷が幾つか見つかるかもしれない。
擦り傷なのか掻き傷なのかは判別はつかないが。
冷えた身体は、それでもわずかに息がある。]
[抱き起こされた身体は、死体のようにより重く感じられ、
だが、その肌は波打ち際の泥ほどは冷え切っては居なかった。]
「 」
[唇から吐息のようにわずかな音が漏れたが、それはおそらく耳には届かなかっただろう。]
ええ、まあ。
残念なことに”容疑者”の一部らしいです…。
[傷だらけの男は、容疑者たるに充分な粗暴者にしか見えなかったが]
バー、ですか。ありますよ。
ですが食べ物は…。先程台所へ行きましたが、無さそうです。元々、住居ではありませんから。
……そうですか
[ネリーの答えに、肩を落とす。
その脳裏で計算が勝手に始まった。間違いなく回ってくるだろう請求書を考えて、めまいがしてくる。]
……食事は無いのなら、どこかで宿を取れ、とでも言うんでしょうかね?
おれはテントに戻りますが。
[ため息を一つ。
テントに戻らないと、請求書の山が怖いと思ったのもあるかもしれない。]
[彼は少し考えて、頭隠を降ろし、外套を脱ぐと、青年が抱きかかえている黒髪の女性の体にかけた。
温もりは直ぐに女性の体で消えてしまうかもしれなかったけれど。]
冷え切っています。
それに怪我もしていませんか?
どこかに運ばないと…
[彼の適切な言葉が事を奏したのか、自警団員の青年は正気づくと同意し、集会場に連れていき自警団長の指示を仰ぐと言った。]
帰ってはいけない、ということは言われてはいなかったので、帰っても問題ないとは思うのですけれど。
だめなんですかね……?
[それからネリーの言葉への、ギルバートの回答を待つ。]
[食べ物はない、というネリーの言葉に落胆して肩を落とす]
そうか…。
[それから、二人とも容疑者と聞いたことに静かにうなずいた]
ああ。見てのとおりオレも容疑者だ。
オレがここにきたのは…。
[遺言云々の話は、重すぎる。けれど、嘘をつく必要もない]
友達に頼まれて、届け物をしに来たんだよ。
[顔が少しだけ暗くなる]
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