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―競技場・フィールド―
あ、ーぢー…。
ってか、砂が固くなりすぎ、た。
[頭からタオルを被って、芝生の木陰に寝転がる。
手探りで、最早土だらけになってしまったスパイクを脱ぎ捨てて
乾いてこびり付いた砂を適当に払いながら、ぽつりと独りごちる。
自主錬だから、全て自分でやるのは判っていたが水が多すぎた。
それはもう、前の比とは比べ物にならないぐらいに。
マネージャーの偉大さをしっかり思い知って、反省中。
ちなみに昼ごはん?何それ美味しい?
と言わんばかりに、口にしたのは10秒チャージゼリーですが何か。
一部の人に知られれば、怒られそうな食生活。]
「おっつかれーん。ホイ、差し入れ」
っうわ、冷た…っ!
…って慎かよ。ビックリさせんな!
[タオルの覆う白い視界をぼんやり眺めている内に
首筋に当てられたひんやりとしたものに、思わず飛び起きる。
(マネージャー代わりに付き合え、と無理矢理連行してきた)肝心の相手は、
「ひんやりとしたもの」…缶ジュースを持ってけらけらと笑うばかりで。]
「ほい、差し入れ。そこの自販機で買ってきた。」
……うっわ、慎の奢りとか珍しすぎる。むしろ怖ぇ。
明日もしかしたら、台風来たり落ち葉が舞ったり
吹雪が起こったり桜が咲いたりするんじゃねーの…。
「最後のとか、どこの怪談話だよ。」
[軽く投げ渡される缶ジュースを受け取りながら、
うっわぁ怖い、とか大げさに怖がって見せる。
そういう互いの顔は、笑顔が浮ぶものでしかないが。
とはいえ、折角の頂き物にありつかない理由は無い…況してや炎天下。
さっそく戴きまーす、と勢い良くプルタブをあける。]
[瞬間、
激しくシェイクされ、勢い良く噴出した炭酸水を浴びながら
…怪奇現象が起こる事はねーな、と前言撤回の決意を*したとかなんとか*]
あー、そだな。
俺やっぱり室内で良いや。
[顔を顰めるのを見ればまた小さく笑い、]
なー。昔はべったりだったのにさぁ。
それ言うとまた怒るし。
[トレイを運びつつ、首だけがくりとうなだれるようなポーズをしてみせた。]
?…そか。
おう、またー。
[短い返答にはやや首を傾げるものの、振り向いた笑顔に誤魔化されたか、言及することはしなかった。此方も軽く手を振って見送る。]
「あっ、いやその……付き合ってる人居ないんだったら、俺と付き合ってくれないかなって。昔からさ、えっと……好き、だったんだ、ウミのこと」
[しどろもどろに告白の言葉を告げるケンに、僅かにため息をつくと、しっかりとケンの目を見据え]
……気持ちは嬉しい。付き合ってる人も居ないよ。……けど、ごめん。その気持ちは受け止められない
[それだけ言い残すと、その場から立ち去ろうとする]
−体育館−
〔バッシュが床を擦る音。ボールが地を叩く音。
夏期休暇中にも変わらず、幾人かの部員が、今日も早くから練習に励む。
――― 1on1。
オフェンス側の沢口 遥仁は、自ら手に確りと意識を向けつつも、眼差しは全体を捉えていた。対峙する少年は、学年は下でありながら体格は上。まともにぶつかり合えば不利、真正面から打っても止められる。
視線が彷徨って、一瞬、動きが止まりかける。規則的なリズムの変化。
即座に、スティールを狙って、手を伸ばすディフェンス。
それに動揺もせず、…ふっ、と。遥仁の口の端が、持ち上がる。
フェイク。手は止まる事なく、ボールは彼の背後へと逃げた。目測を見誤り僅かバランスを崩す相手を横目に、動きは既に、次へ。球を操る手を左に移しながら、身体を捻り自らを盾にして一気に抜き去る。ボールが強く、跳ねた。
後ろは見ず、今、見据えるのはゴール。
地を蹴り、高く伸び上がるイメージを持って、両手を添えボールを空に解き放つ。
球は、遮るものもなく、弧を描いて輪の内へと収まった。〕
〔幾度かの遣り取りを終えて、笛が鳴る。終了の合図。
コートから戻って来た2人は、タオルを受け取り、呼吸を整える。
外から聞こえる蝉の声が、煩い。生き急いでいるようにも思えた。…実際彼等の生は短いのだから、その通りだろうか。
それに、夏の陽は長いと言うけれど、1日はやはり、短く感じる。
幾ら練習しても、遥仁にとっては、足りなかった。
強いですね。感嘆の声をあげる練習相手の1年生に、遥仁は少し照れたような表情を返した。
特訓して貰ってるしね、との言葉は極々小さく。視線を移して、外を見やる。
「―――折角。
先輩から引き継いだポジションだから。
頑張らないと、ね。」
そう言う遥仁の浮かべる笑みは、僅か、*苦いものだった。*〕
[少女からの食器洗いの申し出は丁重に断り、軽く水で濯いで元の場所へ。]
じゃ、お先に。
「あ、佐久間君」
…はい?
[部屋を出ようとして、ふと寮母に呼び止められる。曰く、妹にも食事はちゃんと取るように言っておいて欲しい、と。]
…会えたら注意しときます。
[昔から少食だったからなと軽く苦笑いを零して、食堂を*後にした。*]
[立ち去ろうとしたのだが]
「……もしかして、マコト?」
[その言葉にピタリと足を止める]
「やっぱり、ウミってマコトのことが……」
……違うよ。好きとか、そんな綺麗なものじゃない。これは私の我侭……エゴだよ
[振り向かずそれだけ言い残し、アーチェリー場を後にした]
[朝早くに寮を出て、戻って来たのは、もう昼の日差しも大分落ち着いた時間だった。その足で寮母の部屋へ向かう]
こんにちは。俺に荷物が…ああ、届いてましたか。ありがとうございます。
[預けられていた段ボール箱を受け取り、昼食は食べたのかという問いには、はい、と頷く]
外で済ませて来ました。夕食はお願いします。
[ぺこりと礼をして、箱を抱えて自室へと戻っていく]
―寮・自室―
[窓を開けると、僅かに湿った風が流れ込んでくる。夕立が来るのかもしれなかった。きっちりと着込んでいた学生服を脱いで、Tシャツに着替える。炎天下に出掛けていた割には、余り汗もかいてはいないようだ]
…………
[段ボール箱を開け、一番上に載せられていたメモを無言で読むと、小さく溜め息をついた]
[ケンから見えない位置まで来ると、ガンッと壁を殴りため息]
……何やってんだろ。わざわざ言わなくていいこと言って……最悪
本当に昨日からおかしいな、私
[トンッと額を壁につけ、*自嘲*]
[メモをズボンのポケットに捩じ込み、箱に入っていた数冊の英文のテキストを引っ張り出す。窓の外、まだ暮れる様子も無い太陽を見遣って、暫し、思案する]
…明日でもいいか。
[取り出したテキストをまとめて自分の机の上に置くと、箱の中に残っていた菓子折りを手に部屋を出る]
[階下に降りると、再び寮母の部屋へ]
………すみません、これ、実家から送って来たものなんですが。
はい、水羊羹らしいです。
[ゆうに40個は入っていようという重い菓子折りを渡す]
はい…もちろん構いません。
[寮生達にも食べさせていいかという問いには、当然に頷いた]
[ついでに冷やしておいて、と頼まれて、水羊羹を10個ほど給湯室まで運んでいくと、冷蔵庫に入れた]
…………
[暫し考えて、電話の横に置いてあったメモに「水羊羹あり、御自由に」と書いて、冷蔵庫の扉にマグネットで留めておく]
[誰も居ない練習室。
蛍光灯は消してあり、自然光だけが照らしている。
壁一面の窓は全て開け放ってある。
湿った風が吹き抜けて、高音を運んでいくのを感じた。
閉じた、フユの瞼の上を汗がひとすじ伝う。]
[自分は麦茶を一杯、コップに注いで飲み干す。自室に戻ろうとして、ふと思い立った様子で、玄関から外に出た]
…………
[額の上に手を翳し、空を見上げる。遠くから微かに雷鳴が届いた]
[周囲の空気とフユの意識が同化していく。
風に乗って、窓から出て行く。]
[高く][高く][煌めく夏の日差しの中を]
[桜の樹を揺らし
陽に透ける青葉の間をすり抜けて][遠く]
[平らな校庭。砂の上を滑り
寮へ。
開け放たれた窓が並ぶ。
窓から吹き込む夏の風のイメージ。]
[低い雷鳴とは違う、澄んだ音色が校舎の方から風に乗って届く]
[それは、遠く離れたこの場所では、ほんの小さな、風の悪戯のような響きでしかなかったが、確かに美しい旋律をもって湿った空気を煌めかせた]
[汗の玉が睫毛のうえに留まる。
閉じた瞼は震えることすらしない。]
[音波の広がりを感じる意識と同時に、
その場に留まる意識がある。
こちらの世界は無音。静謐。
磨き込まれた鏡の如く
研ぎすまされ
ひたすらに凪いでいる、止水の境地。]
[雷鳴の隙間を縫うように、フユの奏でる音色は
開け放った窓から響いていく。
穏やかなる午後を過ごす者には聞き分ける事が出来るかも知れない程度の、微かな調べ。]
[壁に背を預け、耳をくすぐる微かな旋律を、感覚を研ぎすませて拾い上げようとするかのように、目を閉じる]
………………
[僅か、唇に笑みに似たものが浮かんだか]
[フユはゆっくりと目を開く。
睫毛のうえに留まっていた汗が
ひとしずく落ちた。]
[長く、静かに息をはいた。]
…………。
[雨音が全ての音を消し去り、静寂が支配する。]
[ガタン]
[フユが唐突に立ち上がった音だった。]
……洗濯物、干しっぱなし!
[もの凄い早さでフルートを片付け、ケースを抱えて
夕立の降りしきるなかへ走り出した。
雨に濡らさないよう、両腕で確りと抱えた。]
[夕立の雨音が、煌めく旋律を覆い隠し、稲光が閃く]
…………残念。
[目を開けて、白い水煙を上げながら大地を打つ雨を見つめながら呟いた声は、続いて轟く雷鳴に紛れて消えた]
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