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[笑みと共に返された言葉に、刹那、掠めた笑みはいつものもの。
それでも、それはすぐに愉しげなものへととって変わる]
は……中々。
[広がる炎の壁に目を細めつつ、水晶龍を押し止め]
……それなら、俺も、取って置きの新技をお見せするようかねぇ。
『……ルギィ』
[睨むような視線を向ける水晶龍に、にや、と笑いかけ。
すい、と先の一撃で開いた傷から血を掬い取り、『魔本』の表紙に塗りつける]
さてさて、上手く行ったらご喝采?
[冗談めかした言葉の後、ゆっくり、ゆっくり、呪を紡いでいく]
……異界に生ける、異なるモノ。
我が血を贄とみなすや否や?
贄と見なさば、我に応えよ。
[紡がれる呪、高まる力。
それと共に、『魔本』の周囲に灯るのは、真紅の光。
光は徐々に、徐々に、その輝きを強めて行く]
「大変だったのだな、ミリィ殿…いや、それほど気にしなくてもよいが…」
…ぁーぁ… …後でブラシしなきゃなぁ…
[平謝りするのにレーグは少々困った様子で答え、その横・・・というか床ではそんなこといいつつ]
「…ああ、食事ならそこにあるぞ」
[とブリジットの言葉にうむとレーグは頷いた]
うう……。符に使う血を採りすぎて倒れたとはいえ、私としたことが……。
本当にすいません。
[いいながらも、体が匂いに反応して、いそいそと席につく]
さて、ではいただきます!
[すでに女子の食事風景ではないくらい激しい勢いで食べ物をかっ込んでいく。本人的には戦う前にせめて体力だけは整えておこうというつもりだったのだが、人間捨ててまで食べるのもどうか……?]
そんなに急がなくても誰も取らないですよ…。
[あまりの勢いにかなりびっくり。]
それにあんまり急いで食べると太っちゃいますよ。
ご飯は30分くらいかけてゆっくりですね…。
[有翼人に体重は死活問題だと思うのです。]
「ところで主…そろそろ起きたらどうだ?」
… …そうだな……
[ゆったりとぐってりした動作で起き上がりつつ、目覚めたミリィを上から見下ろして]
ぁぁ…確かにきつい…かは知らんが…あれは普段とは違うみてぇだな
[食べっぷりにあいつの飯はおいしいしとしか思わない獣人だが、ふと気づいて、レーグを見つめれば、レーグはなにか?というように首をかしげ]
…なんか… …俺…とレーグ…便利に使われてねぇかって思いだした
今は……んぐんぐ……そんな時間……がつがつ……ないから。
[食べながらブリジットに返答しながらも、何か言葉が他そがれてしまいそうな内容のマテウスに申し訳なさそうに再び頭を下げた]
本当にすいません。気を失って助けてもらったのに、料理まで出してもらって……。
お姫様も目覚められたことですし、私もそろそろ…。
鬼を探しに戻ることにしますね。
それでは、いってきまーす。
[ばいばいと手を振ってから、窓から外へと飛び去っていきました。]
『アンタそこで喜んでる暇があったら追撃しなさいよ!』
[至極尤もな灰銀の突っ込みに、ハッと気付いて暗翠をゼルギウスに向けるも時既に遅し]
やっべ、滅多に成功しないもんだからつい。
って、何かヤバい気配が…。
[視線の先のゼルギウスは愉しげに笑っている。物凄くいやーな予感がした]
……あの呪、何か召喚しそうな感じがするんですけど?
『間違って無いんじゃない?』
[灰銀の返答は冷めたものだった。追撃しておけば防げたかもしれないのに、と言外に言っている。ゼルギウスの持つ『魔本』から発せられるプレッシャーはどんどんと強まって行くように感じられた]
…召喚なんだったら、引っ張り出される前に突っ込んだ方が良い、よな?
『好きになさい。このままやられるつもりは無いんでしょ』
[灰銀の言葉に、にっと口端を持ち上げた]
- ……異界に走る閃光 盟友を介し駆け抜けろ!
[だんっと靴で強く床を踏みしめる。省略された詠唱。しかしその足元から突如雷光が飛び出した。靴に仕掛けた呪を使い雷撃を呼び出し、ゼルギウスへと襲いかからせた]
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
[その一撃は牽制。何かを呼び出す妨げになれば幸いと言う程度で、直ぐ様その後の対処のための呪を紡ぎ始めた]
んーと。次は何処を探そうかな?
[先ほどから感じる魔力は西館の方…。羽根を強めて方向を定め。]
東館に一度戻ってから西館にいってみるかなー。
― 食堂→東館 ―
[申し訳なさそうにいうミリィに気にしていないというように首を振る…のは狼]
「いや、ミリィ殿。気にしなくていいですぞ。主は…少々怠けが過ぎまして…動くことは我は望ましいことなので…ところでおきたてで胃は…」
んなもん大丈夫だろ
さっき魔術をひっそり施したし。と思いつつ、レーグの上にぽてっと乗っかって]
… ああ……んじゃ。逃避行中の王子様とお姫様探しでも頑張ってくれ
[もう一人の鬼を知らないので鬼=ライヒアルトに現在なっている]
…………んあ?
[西館への迂回の途上
ふと窓の外を見ると、そこには羽をはためかせ此方へと飛んでくるブリジットの姿
んーとしばし思案していたが、意地の悪い笑みを浮かべると、ポケットから折り鶴を一羽取り出す]
……遠隔制御。自動追尾。牽制ゆえ不的中のこと
[そうプログラムすると、火の鳥発射
このままいけばブリジットを掠めて飛び去るか]
あっと。そうだ。
[ブリジットのお姫様発言に思わず噴出してしまい、汚れた口周りを噴き終えると、ようやくゲルダが鬼の仲間だというのを伝えておくべきと思い出した]
鬼の仲間の一人はゲルダよ。緑の髪のすかした嫌な女〜〜〜〜!
[途中で思いっきり私情が入った]
[後輩と灰銀のやり取りは、当然の如く意識の外。
呪を紡ぎ、界を繋ぐ事へと専念する。
『魔本』を門と見立てた召喚呪は、負担も比較的軽い──のだが]
……っ!
[不意に掠めた雷撃の一閃は集中を乱し、僅か、門が揺らいだ]
ちいっ……。
[舌打ち一つ。それでも真紅は愉しげなまま、呪を紡ぐ]
……我が魂喰らいし『魔本』を門となし。
現れ出でよ、雷光の巨鳥!
[繋がる門、現れるのは、蒼白い雷光を纏った猛禽類]
…ああ…知ってる……ミリィが守護者っつーことも…
[食堂にいるほかの生徒は知らないが...はあっけらかんと協力者の存在について頷きつつ]
… …確かにきつい…のかね…? …あいつに置いてかないでっていってたときは…どんなんかと思ったら
「主…それは少し違うような気が…」
そだっけ?
[三年前の出来事を一年前にしてしまう人なので細かいことは気にしてなく覚えていない...であった。]
きゃあっ!?
熱… 火…?
[ふわふわのんびり飛んでいる脇を掠めて何かが飛び去って驚いたあまりガクンと高度を落とし地面に不時着します。
一瞬だけ熱を感じたのが驚いた主な理由。
何が飛んできたのか良くわかりませんでしたが、飛んできたであろう方向へと視線を向けて。]
もう。いきなり何てことするんですか…!
[ブリジットが不時着するのを見ると自分も窓枠からよっと跳び下り
幸いにも、歪みに引っかかってどこか飛んで行ってしまうとかなく着地
非難の目を向けてくるブリジットにニコニコと笑いつつ]
ああ、ごめんごめん
あれだ。「飛ぶ鳥を落としたくなる」ってやつ
「多分それは激しく間違ってますね、ご主人」
……そんなことまでバラしてるのか……。儀式の意味わかってんのかしらね。
[思わず嘆息するも、次のマテウスの言葉にきょとんとした]
キツイ? 置いてかないで? 何それ?
「ライヒアルト殿とゲルダ殿の様子や会話内容から察しただけだがな」
[と、守護者やら協力者についてはレーグがそれを聞いただけだとかで、きょとんっとするミリィに]
ああ?… …きついってのはライヒアルトがミリィの性格についていってたこと
おいてかないで…はミリィがライヒアルトにいってたこと……後ゲルダが悪女だっけ…?
「だから主…」
[なんだかoffモードだったためかなり誤解釈をして覚えてしまっていた]
-渦巻く魔力を我が力と為し 紡ぎ出せ強化の陣!
[紡いだ呪は己が強化にあてた。防御魔法に難があるなら瞬発力で躱すしかないと考えたため。
が、視界に入った召喚物に暗翠が見開く]
ちょ、ガルーダとかずっこくねぇ!?
[間違ってます。サンダーバードです。この辺り召喚に関しても勉強不足であることも見て取れるか]
くっそ、これじゃ雷撃は使えないな。
そうなると──。
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
-異界に猛る大地 礫となりて降り注がん!
[再び呪を紡ぎ天井から岩礫を呼び出した]
全然理由になってません!
[流石にむっとした顔をしつつ、ぱさりと翼を広げ。
ついてしまったであろう土を払います。]
それとも… 鬼役の方だったりします…?
[じっとユリアンを見つめながら尋ねてみます。]
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