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……騒ぎが始まってからの落ち着きぶりというか、動じなさ。気になるっちゃ気になるんだよなぁ……。
[ぽつり、呟いた所に感じた気配。
傷が癒えているのを確かめ、置いておいた服を着込んでそちらを見やる]
[ゆるり、ゆらり。
もやっとした小さな影は、クルクルとオトフリートの周囲を回る。そこから発されているのは微弱な気。触れれば相手の力となって注ぎ込まれてゆくような]
怪我、どうしたかなって思って。
気が付いたらできてた。
ついでだから相談しちゃおうかな。
[ふよふよ、ふわり。
オトフリートの目の前で空中浮揚]
ねぇ、オトフリートさん。
ここに来てから妙にザワザワするのって、もしかして。
…もしかする、のかなぁ?
怪我は、無事に治りましたよ、と。
これからまた、ちょいと荒事になるかも知れんし、治さん訳には、ね。
[さらり、返して。
次いで、投げられた問いにす、と目を細める]
……ざわざわ、ねぇ。
影輝の属は、全てに影響するという特性を持つ。
そして、親和力の高さを思えば、影響は受け易い……とは、思うが。
荒事って…力づくでやるつもり、なの?
簡単に引き剥がされてくれる相手じゃないと思うけど、どっちも。
[さらりと返された言葉に、疑問も無い様子で応えつつ]
落ち着かないような、それでいて居心地いいようなって。
何だかぼーっとしちゃうこと多いし。
[普段からだろうというツッコミがどこかから飛んできそうだが]
そりゃあ、わかりきってますって。
事、あのおっさんに関して言えば、俺の方が付き合い長いんですから。
[さらりと返して。どっちも、という言葉に軽く目を細め]
……中核は複数という、俺の予測は当たってたかな。
[確信なかったんかい、という突っ込みはさておき。
ぴん、と。軽い音を立てて、無限の輪が弾かれて消える]
落ち着かない、ね。
それだと、中途半端に取り込まれた可能性は否めない、かな。
[広間を出て行こうとするオトフリート。どこへ行くのかと訊ねると、治療と休息を取るためと言う。ここでも良いだろう、とも言ったが、それは苦笑と共に断られたか]
…無理だけはすんじゃねーぞ。
[言ったとて聞きやしないだろうが、口をついて出るのはその言葉ばかり。いつからこんな心配性になったんだろうなぁ、と心で呟きつつ、オトフリートが広間を出るのを見送った]
はー……なんも出来ねぇってのももどかしいな。
この空間に閉じ込められてから風も上手く扱えねぇし。
……属の安定が取れてねぇせいかね。
[この場に己が対は居らず。ましてや少し前まで同属の青年が居た。傍に居た風も今ではどこかに行ってしまっている。もはやただの人間に近かった。ソファーの背凭れに体重を預け、しばし目を瞑る]
わかってても…うーん、やるしかないのかぁ。
別の方法って無いの?
[再びクルクルと周囲を回る影]
狭間で揺れてる?
それならミハエルさんの言う通り、このまま大人しくしてるほうがいいのかな。
[色々制御しきれてなかったりもするんですが]
あのね、ここに来た時から気になってる人が二人い…
[ゆらり、と影そのものが大きく揺れた。
遠くで目覚めた存在に引き寄せられるように]
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