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エルザ…お前は許してくれるだろうか。
いや、許して欲しい。
[机の上に両の肘をつき、祈るような姿勢で呟いた。
あの時失われてしまった命は、二つ。恋人と、そして、恋人に宿った、新たな命。
それからずっと、心の奥底では罪の意識に苛まれ、誰をも受け入れることが出来ぬまま、
好意を持ってくれた女性を傷つけてしまうこともあった]
あの子は、傷つけたくないんだ。
[その想いは、偽りのない強いもの。
明日、すべてを話して、それでも頷いてくれたなら…]
嫁に行く日になるかもしれんな。
[誰もいないのに冗談ぽくなるのは気恥ずかしかったからか。
その晩はまるで遠足を前にした時のような高揚感を覚えながら、*眠りについた*]
─二階・フォルカーの部屋─
分かる…のかな。
[言葉は曖昧に落ちた]
否定しようとすると、苦しくなる───?
[似ていると思った。自分の内なるものに。けれどそれは口に出さないようにして]
フォルは、捜す使命を負ってる、のかな……。
[代わりに零れたのはそんな呟きだった。少し考え込んでいると、包み込んだ手に相手のもう片方の手が重なった]
…うん、早く終われば、良い。
もう、こんな悲しみばかりの状態は、嫌だ。
[それはまごうこと無き本心。きゅ、と握っていた手に力を込めた]
―広間―
[暫く、談笑をしたりしながら、体が程よく暖まったところで]
今日はそろそろ寝る。
皆、おやすみ。
[手をひらひらと振りながら、広間を出て自室へと戻っていった]
―二階:自室―
[曖昧ないらえには、少年は何も返さなかった。
ただ、少女と同じよう、手を握る力が篭る]
捜す――……のは、どう、だろう。
僕は、……………ただ、長の子だから。
[否定も肯定も、しきれなかった。
己の力を他者に明かすことは、禁じられていることだから]
悲しくても、どんなに、失っても。
イレーネの、“絶対”だけは、ぜったいに。
[昨晩の遣り取りを思い出してか、言葉の終わりに、少女の目を見つめた。常のよう、寄せた眉の下にある蘇芳色の双眸には、意志の光がある。ただ、そのいろは何処か、暗かったが]
……………何か食べて、休もうか。
レーネは、どうする?
[長く沈黙を置いたあと、話題を変えて問いかける。
何をするにも、*少女の望むままに*]
―自室―
[夢を見ていた、小さい頃の夢。
夢の中の自分は足枷を付けられていて、粗末な服に身を包み、
主人である商人の荷物を荷車に載せて何人かで引いている。
本当は馬を使えば効率的なのだが、
自分のいた地方では奴隷を以下に多く持ち、それをみせつけるかが権力の象徴みたいにもなっていた。]
はぁ…はぁ……。
[文句を言う事も許されず、目的地につけば僅かな水と一切れの硬くなったパンだけをもらい、
それを口にしながら、主人が商談を進めている様子を眺めている。
商談が終わればまた荷車を押し…、日が落ちる頃に屋敷に戻ると、狭い部屋に押し込められる。
硬い石の上に同じような境遇の子供達と横になり……]
―自室―
むなくそ悪い…。ウェンに話したせいか…。
[呟き目を覚ます。気分は最悪だった。
窓の外はまだ暗く、気分転換をと思い部屋から出る。
勝手口から外にでて西側の方は、渓谷に面していてローザの姿をみかけた]
どうしたんだ?こんな夜遅くに出歩いたりして。無用心だな。
俺?俺は寝付けなくて散歩だ。
[向こうから同じ趣旨の返答が返る。向けたのは猜疑的な目だったかしれない。]
ローザ?お前が人狼なのか?
[唐突の質問、その名前は呼び捨てだった。
向こうは笑いながら何言ってるのというようにいつもの調子で話しかけてくる。
今はその態度に、感情の抑えが効かなくなった。]
[ナイフを懐から取り出しつきつける。]
答えろよ?どっちなんだよ?
[こちらの様子と、ナイフを突きつけられてることから、向こうは恐怖で声がでないだけなのかもしれない。]
なんで答えられないんだ?なぁ?
[ローザが後ずさり、柵にぶつかるとそれ以上後ろには下がれなく、こちらはお構い無しにそちらに近寄っていく。
何かを言っていたかもしれないが、もうその声は聞こえていない]
いいよもう、死ねよ…。
[冷たく言い放ち、ナイフを胸に突き刺す。
後ろによろめいたローザはそのまま柵を越えて渓谷の下に、少し時間を置いてどさりと音が聞こえる]
─二階・フォルカーの部屋─
長の子……そうだね、次期村長、だもんね。
[それを口にした時の表情は、どこか寂しげなもの。離れて行ってしまうような、そんな感じがした]
ボクの、”絶対”…。
ありがとう、フォル。
そう思ってもらえるだけで、嬉しいよ。
[そう言って微笑む。握り返してくれる手が温かい。見つめてくれる意思の光を宿した瞳が愛おしい。けれど、見つめ返す縹色には僅かに悲しみが見え隠れした]
あ、クッキーなら少し持って来たけど……。
[変えられた話題に机に置いたトレイに視線を向けた。小皿に盛りつけたクッキーを持って来て、それを摘みながら再び紅茶を傾けたりした。足りないようならパンか何かを持って来て、それを食してからそれぞれ休息を取ることに。イレーネはティーセットを乗せたトレイを手に、隣の自室へと戻って*行った*]
[崖下を覗くとそこはテーブル状に張り出していて、その上に横たわるローザはもう動かない。
ローザを中心に朱が広がり彩られている]
死んだだろうな…さすがに…。
[罪悪感も何もなく、その場を*後にした*]
―朝・自室→台所―
[自然と目が覚める。静かな朝だった。
昨晩抱いた期待は、不安と共に裡に残ったまま。
髪をくしゃりと手櫛で整えながら階下へと向かう。
足は広間ではなくその向こうの台所へ]
おろ?ローザ?
[そこにいるかと思った人はいなくて、調子の外れた声がもれた。
足は台所の中を抜けて勝手口へ。
寒さにを震わせながら煙草に火を付けて当たりを見回す、が、人影はない]
……まさ、か?
[胸を過ぎる不安に顔をしかめた。
それをかき消すためにその場を歩いて探すことにした]
―勝手口から外―
[足跡が、ぽつぽつと集会所から西の渓谷へ向かっている。
昨晩は雪が降らなかったのか、それとも薄く積もって風で飛ばされたのか。
いずれにしても足跡に違和感を覚えて、それを辿った。
辿った足跡は渓谷の柵の際でぐちゃぐちゃに踏み荒らされている。
なにがあったんだ?と軽く柵から下を見下ろし―]
―っ!!
[絶句した。
柵の下、棚状に伸びた上に広がる朱色。
その真ん中には、見覚えのある、まさに自分が探していた人の、姿]
ロ、ローザ…、ローザ!!!!!
[名前を叫んだなら、そこから思考が真っ白になった。
ただ、彼女の胸刺さった短剣に―事故ではないことだけは理解していた]
―西側の渓谷―
俺が、俺が…。
[そばにいればよかった。もっと早く、受け入れていたならこんなことには―。
柵に手をかけて悔恨の念に潰されそうになる身体を支えた。
毎日人が殺されていく。今まではどこか他人事だったのかもしれない。
どうにもならない憤りも早く解決してしまえばなくなると、そう思っていた。
だが、護りたいと思っていた笑顔を奪われたとき、憤りは強い憎しみへと姿を変えた。
人狼さえ現れなかったら、不要な疑いをかけられたりしなければ…]
殺してやる。
[柵を強く握り締め、呟く声は低く、唸るようでもあり。
それからは何とかそこへ降りる方法はないかとそのあたりを探っているのだろう。
もう一人の犠牲者の存在は、まだ知る由も*なかった*]
―二階:個室―
[更けゆく夜は、少年にとっては安息の時ではない。
幼なじみに「お休み」と挨拶を言い別れた後にも、眠ることはなかった。さりとて周囲に意識を向けもしない。赤石を手に、願うのは唯一つだった]
……ん、
[朝が訪れて、少年は現に意識を呼び戻す。
ゆっくり拳を握ったり開いたりを繰り返してから、身支度を整え、廊下へと出た。
窓から外を見る。朝日が眩しい。
遠目ながら、まなこに映る色彩は、胸を騒がせるものだった]
―外―
[近づくにつれて色彩は鮮明になり、その場に佇む人物の姿も、地に転がるものの正体も知れた。隠されていても、誰かは容易に分かる。
作られたばかりの墓に目をやり、色の源に移した]
せんせい、が―――――
[声は、オトフリートへと視線を向けたことで、止まる。その目に宿る光を見たがゆえに]
……。
ごめんなさい。
僕は、……護、らなかった。
[少年の呟きは薄く積もった雪に吸い込まれる。
口にした途端に覚えた息苦しさを、唾液を嚥下してやり過ごす。
上着を脱ぐと、オトフリートに押し付けた。少年の背丈には大きいカーディガンは、多少なりとも彼の体温を守る助けになるだろう]
体、冷やすと、……叱られます。
でも、せんせいは、ここに。
[一方的に言って、踵を返す。
集会所の方角に戻り、己の見たことを報せようと、人を探す。
自衛団が巡回にやって来るのは、*もう少し先の事だろう*]
―自室―
[静かな音を発しながら一つ一つナイフが突き立てられる。
突き立てられているのは机の上の紙。縦線が数本と横線が二本入っただけの紙。
見たところで何かはわからぬだろうが、それは集会所の個々の部屋割り]
…ま、ここは確定だよな
[静かに、また一つナイフを突き立てる。
既に刺さっている場所は一つは奥の右側。一つは手前左側。
新たに突きたてたのは手前より一つ奥の左側。
それからゆるりと指をくるくると回し考えるように首をかしげつつ、あたりをつけるのは三箇所にナイフは自分の納まる地を探すように宙を動き、新たにナイフを刺した場所と向かいの場所に突き立てる]
双花は散り、お話は次の段階へ………ぁァッ
[いらついたようにザクリザクリを一つ二つ三つと更に突きたてていき。いくつかの突き立たずに済む場所を置いて、最後に自分の部屋の位置に突き立てて終わる]
[荒く息を吐き終えると、自嘲的な笑みを浮かべ、ナイフを抜き、紙を破り捨てて暖炉へとほうり捨てる]
…降りるか。
今日はオト兄の飯は食えないんだろうなぁ
[ダーヴがあれだけ痣のことをいったのだから既に誰がどうなったのかわかってしまう。
昨日食べておいてよかったと思いながら廊下に出て、響かぬ感覚に確かめることさえせず一階まで降りた]
ん?フォルカー早起きだな。ってかまた寒い格好して
[カーディガンをオトフリートに渡したなど知らぬ...はそんな感想を漏らしながら、フォルカーが見聞きしたことを耳にして]
そっか…ヘル姉が…ちょっと、いってくる
[雰囲気が変わったフォルカーを問うことはせずに、外へと向かった]
―外―
[真新しい足跡を辿るように向かえば、見たかろうが見たくなかろうが視界に勝手に入ってくる。
質素に作られたエルザの墓。お供え物は既に新しい雪に埋まったのか見えない。主を心配するように傍にいるユエ。
フォルカーのカーディガンを上に羽織っているオトフリート。
そして見たくなくて事実から逸らす様にしても目立って見えるヘルミーナの遺体]
……ヘル姉…
[生前と変わらぬように呼びかけながら静かに空を仰いだ。こんな空のように、ヘル姉に宿った花も蒼かったのだろうか]
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