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[向けられる言葉に、一度ゆるりと翠を瞬いて。
小さく、口許に弧を浮かべる。
――薄らと描いた其れは、何処か自嘲めいた]
…その周りすら切り捨てて来た僕に、
――今更。
[ぽつりと零れた言葉は、余韻を残して響く、神楽の鈴に消えて。
ひらりと、四つの白銀が舞うように浮遊した。
冷えるような翠と同様、その切っ先は真直ぐに蒼へと向けられて。
――薄く開いた口唇から零れる韻は、何処までも静かに。]
...esemisowarakitonos.
――貫け、『風花』!
[高く、紡ぐ。 何かを振り払うかのように]
[鋭い声に応じるように飛来する銀に、乱舞の一部分が削がれる]
……ちっ!
[微かな意識のブレ。
それが呼び起こした隙を突くように、銀の一本が左肩を貫き、鮮やかな紅を散らすが]
……っか野郎……。
そんなあっさり、「切り捨てられる」、もんじゃねぇだろ、絆ってのはっ!
[自嘲の笑みと言葉は、その痛みすら忘れさせるか。
糸は使い手の紅を纏い。舞う花弁さながらの様相で、金の髪の青年へと向かい行く]
Schneiden Sie es!
……泣き言言って甘えんのも、大概にしやがれっ!
―――、
[相手の言葉に、僅か、翠を見開く。
薄く。口唇を開いて――紡いだ言葉は音にならずに。]
[何処か、力を失ったかのように。神楽の韻が、止む。
…ぎり、と。紐を纏った左掌を握り締めた。
一つ、鳴らせば。
――紅の乱舞を、切り裂く事も出来たのだろうけれど]
[息が僅かに切れる。
空へ駆ける足も、飛ぶ翼も、何もなくて]
―――――日碧!
[ただ叫んだ。
銀のきらめきの流れを追って。
二人のいる荒れた頂まで、あとすこし]
[夜空飾るは、二色の乱舞。
紅引く、銀。
交差し、絡み、時に月光を尾として引きつつ。
艶やかに、綾を織り成す想いの糸は。
立ち尽くす姿を、鋭く裂いて──]
……Halten Sie einen Faden an.
[やがて、静かな言葉に、その力を失い。
ゆらり、と揺らいで、地に落ちる]
[頬へ、腕へ。
銀を更に赤へと染めながら、身体の至る所へと紅が奔る。
痛覚が熱へと変わって、視界が、傾いだ。]
……っ、
[痛みに、立ち続ける事も叶わずに
崩れ折るように、膝を着いて――
ふと、耳へと届く、――声。
ゆるりと意識を向けた先、紅に染まる視界の端に、
青年の姿を捕らえて]
!
[二人にあとすこし、というところで日碧の姿がかしぐのが見えて]
…この、ばか……!
[小さく苦く呟いて、ようやくたどり着く]
[ひゅ、と音を立てて、糸を手首へと戻す]
……って……。
[慣れた動作も、傷を受けた状態では、痛みを伴うもの]
勝負、あり……俺の勝ちだな。
[確かめるように言いつつ、駆け寄る姿に軽く、蒼を細め。
それから、何か思いついたように、ロザリオを外し]
……絆。
俺もよくはわからんが、簡単に切れるもんじゃないはずだ。
……捨てる子供に、こんな言葉持たせる親がいるんだから、な。
[裏に刻まれた文字が見えるように、翠の前にかざす。
『Mein Kind,Abel. Sie sind froh.』
綴られているのは、子の幸を望む、想い]
……だから、ちったあ信じてみろよ。
…バカって、随分な、言葉だね。――フェイ。
[地へと伏せたまま、ゆるりと見上げる。
向けられる言葉に小さく苦笑するも、力無く。]
……、
[翳されたロザリオに、そうと、触れる。
紅に染まる視界に見えるのは、刻まれた、願いの言葉。]
――…、…何、で。
[何を思ったか、ぽつりと呟く。
ゆると瞬いた翠は、何処か虚ろに。
――続く言葉は、音としては紡がれず。]
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