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おや、ビンゴでしたね。
[そこは衣裳部屋に連なる部屋であることが知れる。
荒い息の下、癖のように笑みが浮かんだ。
げほっ――咳が一つ、二つ。あてた手に紅交じりの砂。
まだ、そんなに酷くはない。
――希望は、まだ捨てない。捨てたくない。
けれど……]
間に合う、かな。
[その部屋にある石像を見て、零れた弱音。]
>>824
[石像をどかすと、ライヒアルトがその扉の前で思案しはじめる。
そしてどこから持ってきたか知らないが、剣で絡みついた茨を削ぐように落とし始めた。]
>>827
[しかし、茨を落としても、扉はまだ抵抗を続ける。
蹴りを叩き込む、の言葉には腕を組んで…。]
元気な園芸家だな……押すなら手伝う。
[ぽそり]
[石像は立ち尽くす。
注意深く睨む視線の先。
触れる手は
壊さぬように
倒さぬように]
っ…
[見られている気さえする
凍りついた表情。
かさり
と
白は剥がれ落ちてしまう]
─二階・廊下突き当たり扉前─
[呼吸を整え、深呼吸。
学者と言っても、新種の噂を聞くと行けるならばすっ飛んでいった鉄砲玉気質、荒っぽい一面も持ち合わせていた]
……手を貸してもらえれば助かるが。
大丈夫か?
[手伝う、という言葉>>832にそちらを振り返る。
数値は見えないが、どこか疲れたように見える様子に、微かに眉が寄った]
[座り込んだまま音を聞く。声と、石像を動かすような、音]
何、してるのかな。
……じっとしてるのは、性に合わないの。
[心細くなったのは確かだったけれど、ただ護られているだけの自分も嫌だった]
でも、待ってろって言ったの。
動いたら、怒られるかな。
[そろそろと、膝と両手を着いて廊下に顔を出す。足音は階段から隣の部屋へ。誰のものだろうとそちらへ意識を集中させた]
―部屋6―
[彼女の言葉に薄らと瞳を細める。
認めるでもあり、跳ね返すかのような新緑の瞳だろう。
けれど]
――…
[あいされていた。]
[『ノーラ。正統な星詠みとして、立派に―――』]
…それは素敵ね。ほんとうに。
[悲しみを帯びた声が返るのだろう。
石像に触れる彼女の背を見守りながら数歩近づく。]
…手伝うわ。
>>835
ああ、問題ない。
[その眉がこちらを見て微かに動いたが、気にせず…。
でも咄嗟に髪の乱れは直した。]
で、どうすればいい?
[声をかけられて顔を上げた。見ればイレーネだった。]
なに、イレーネ。
[笑顔で名前を呼んだ。無意識に右腕を左手で触っている。]
―― 回想 2階 ――
[カルメンと連れ立つように階段を上る。
奥が気になるのだという彼女とは、そこで別れた]
分かりました。私は、手前から見ていきます。
何かみっかりましたら、教えてください。
[奥からは、人の気配がしていたから。
そう言って、手近な扉(1に通じる扉)を開けた。
そうして、しばらく何か日付や外界の手がかりになりそうなものを探していた]
―― 回想 終了 ――
―― 1の部屋から4の部屋へ ――
[最初の部屋は、日常雑貨ばかりで手がかりは見つからなかった。
けれど、紙や、ペンや、そうしたこまごまとしたものは何か懐かしさを感じさせて。つい、ペンとメモを1つずつ拝借することにした]
……すみません。ちょっとだけ、借りますね。
[そうして、次に向かうのは向かいの4の扉。
かちゃりと扉を開け、覗き込む]
失礼します
[問題ない、と返されれば>>838、それ以上は追求せず。
後ろから小突かれる>>840と]
状況が変わった、という事にしておいてくれ。
[さらり、とこう返す。
ナターリエの事は気にはなるものの、城内にはいるだろう、という思いから、今は目の前に集中していた]
向こう側の蔦の張り具合にもよるが。
複数の力をかければ、押しきれると思う。
……扉の向こうがどうなっているか、わからんのが問題だが、選択肢もないしな。
と、いうわけで。
一斉に押し切るか。
[あっさりと言いながら、扉に手をかけ]
― 衣裳部屋 ―
さて、僕に着れる服があると良いのだけど……。
[世間一般より長身の部類に入ることで、
なかなかに着られる服を探しだすのは困難に思えた。
一番手っ取り早いのは、自分の服を探し出すこと。]
ん〜……この辺かな……。
[男物、サイズが大きめな物があるあたりを、
ごぞごそと捜索し始めた。]
>>844
シンプルに頑張るか……。
[一斉に押し切るの指示には従う所存で…。]
じゃ、ツヴァイ、お前、掛け声な。
[涼しい顔で押し付ける。]
あ、オトフリートさん。
貴方も、服を探しに?
[衣裳部屋の外から音がしたので、
ひょこりと部屋4の方にドアから頭をのぞかせ、
見えた人に挨拶をした。]
[イレーネの気遣いに目を細めた。]
休む前よりは、だいぶ。重かった体が軽くなった感じ。
[発症する以前はもっと軽かったのだけど。]
普通って、どういう意味。……んん。
[床が光った気がした。しゃがんで見てみる。]
何かのウロコみたい。気持ち悪い。
[眉を寄せ首を振った。]
―― 4の部屋 ――
[挨拶とともに扉をあければ、
ちょうどエーリッヒとすれ違ったところだろうか]
…………。
[右手に、石状の遺体が見えた。
静かに扉を閉めると、その遺体の前で十字を切る]
あなたの魂に、救いがあらんことを。
[気休めにもならないかもしれない。
そこに、もう、魂は、人格は残っていない。
それでも、遺体の服をそっと整えた]
[そんなとき、衣裳部屋から金髪が見えて]
あ。エーリッヒさん。そこに、私服があるんですか?
それは助かいますね。
この術着では、すこし肌寒いですし。
まだどれも虫に食われず残ってます?
[少し表情を明るいものにして、そちらの部屋へ向かう]
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