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や、actつなげすぎだからっ!
ふかふかは良いけど負荷は不可なのだよっ!
……ちなみに、この二年後くらいに、通りすがりの愉快人呪術師がちょっかいかけるとかなんとか。
そんなことを考えていた土曜日の仕事中(ぉぃ。
[――鈴の音の余韻消えて。
降り立つは、乳白色の霧に包まれたよな狭間の場所。]
――ふう。
乱暴にして済まなんだ…大丈夫かえ?
[包みし被衣を肩へと落としやり、白の顔覗き込めば。
頬に残るは涙の痕。
未だ潤む蜜色を白の袖で包むよに、胸元へと抱き寄せようか。]
[生まれた地に良き思いでは両手の数もなけれど。
妹のことも、母のことも忘れるにはあまりにもまだ色鮮やかゆえに蜜色は薄く揺れていよう]
…大事、ない。
[こくりと小さく頷いて。
ふと気になったことはすぐに薄紅を揺らし]
…何故、我の居る場所を知っておった?
我は…もう、そなたに合うこともないと思うていたし、天狗の地に戻ることも…ないと。
そなたは既に天狗になったと…そういうことなのか?
[くすんだ空色が白の合間でさらと揺れ]
[ここは天狗の住まいし里。
海の広きも森の深きも空の高きも、
人の生きる地とさして変わりはなく、
されどそこは不可思議に満ちる場所。
樹の上に座りし女の纏ふ衣は漆黒にて、
青き天に広がりしは白き雲に輝く日の光、
黒き天に散りしは昏き闇に煌めく月の光。
見ゆる景色も時の流れも、
己が心のままに其処にあらむ―― ]
――……………
[はてさて、震えし朱の唇は何の音を紡ぎしか。
聴くものはここには居らず、先にも居るまいか、
長き睫毛の下にて伏せられし紫黒は何を映すやら。
水底に沈みしいと懐かしき過去か、
天空に在りし遥かに遠き未来か、
大地に広がり彼方へ続く現在か、
何れも何れも、我の知ることにてはあらず、
知るはいずこかに住まひし神でもあろうか、
いやいや今ここには在らぬ人でありしかな。]
[妖女さま、妖女さま。
月白の神巫さまが、紅露さまが呼んでおられるよ。
誰そを迎へにゆくやうにと。
くすくす、くすくす、木を仰ぎて笑ひしは童ら。
天狗の女の小さき吐息を零すやうは物憂げだよ。]
全く。
己等は、その名で呼ぶなと言うに。
わかった、いまゆこうよ。
[とん、と。
着物の袖の飄揺せしは翼の羽傳くやうであり、
音もなく天より舞い降りしは漆黒の鳥のやう。]
[蜜色揺れど小さく頷きし姿には、ほうと安堵の息零れ。
薄紅揺れて問われれば、白き狐は首傾けて言の葉紡ぎゆく。]
…そうか。
そうじゃな…知っておったは我ではない。神巫殿じゃ。
先にゆきしそなたを問えば、あそこに帰ったと聞かされての。
……いくはよいよい、帰りは怖い。
怖いながらも帰るであれば…攫ってしまえと思ったのじゃ。
我は…あまつきつねになりしゆえの。
[既に姿見られても構わぬであろに、狐の面は外さぬまま。
僅か見える口元が、苦笑したよに見えようか。]
…そうか。
神巫殿が…それで……。
[理由に合点がいったかのように小さく呟き、そしてかみしめるように瞳をひとつ瞬かせよう]
…そうか。
えいかはきつね様におなりになられたか。
…それ故に、その面を外さぬのか?
[苦笑を浮かべる朱鷺色、誘われるように手を伸ばして白狐の面へと触れ、ほんの少しの時をかけその下の琥珀を見たいと──]
えいかがきつねさまになられたのであれば…ここはきつねさまの細道なのであろか。
[白狐の面を外しながらすこうしだけ微笑むやもしれぬ]
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