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なかないで、榛姉…。
[伸ばした手はだが直前で止まって。
魔につかれていた孝博を殺すことに躊躇の無かった手。
実際に最後の一撃を下したのは自分でなくとも]
悲しいと。つられちゃうから…。
[誰が、何に。そこは自分でも明確でなかったか。あの行動を後悔することはない。だが悲しみが皆無であるわけも無かった]
ごめ……。
[啜り泣きになりながら尚も涙を拭って]
…ど…しても、こ…あいだの、こと…、まだ、しん…じら…なく……。
ゆめ…んじゃ、な…かって、おも…て…。
でも、ゆ…なんか…ゃ、な…て…!
[啜り上げた直後にげほげほと咳き込む。それはすぐに治まったが、その表情は苦しげにゆがんだまま]
[外に出る。
元々静かだった村は、人が減った事で更に静けさを増し。
それ故に、音の類はよく伝わりもするようで]
……ん……こっち、か?
[風が運ぶ声、それを辿るように歩き出す]
…うん。夢じゃないね。
私もちゃんと憶えてるもの。
[咳き込んだ榛名の背中を、もう一度躊躇ってから、そっと擦った。以前よりもおずおずとした手つきだったけれど]
私は忘れないわ。
琉璃兄のことも。孝兄のことも。
裕樹さんや、探偵さんや…この村に来た皆、誰のことも。
[忘れられないもの、と呟いたのは風に乗ったか乗らないか]
でも忘れたかったら。
その方が榛姉が楽なら…。
[少しだけ悲しそうな、苦い口調で続けて呟いた]
[歩いて行く道の途中。
ふと、目に入ったのは、忘れられたよに風に揺れる緋色の紐飾り]
…………。
[ぐ、と。右の手を握り締めて、開いて。
揺れる色から目を逸らすと、少し足早に、声の聞こえる方へと向かって]
……玲。それに……榛?
[そこにいる者たちに気づいて、そ、とそれぞれの名を呼んだ]
[背を擦られ、少しずつ呼吸を整える。どこか不安げな手つきではあったが、それは呼吸を整えるには十分で]
…出逢った、人を、忘れたい、わけじゃ、無いの。
むしろ、忘れたくは、無い。
……ただ、悲しくて……。
もう、会えない、のが……!
[また、啜り上げるように泣いた。玲が困ると分かっていても、押し寄せる波のように悲しみが襲い、止めようとしてもなかなか涙が止まらない]
うん、そうだね。
悲しいけれど、でも…。
[言いかけたところで兄の声が名を呼んだ。
言葉は途切れ、困ったような顔でその方向を向いた。
いまだ視線は定まらないまま]
[定まらぬ視線でこちらを振り返る玲の様子に、ため息をついて]
……っとに、家で大人しくしてろ、ってどんだけ言われたと思ってんだ、お前は。
[呆れたように言いつつ歩み寄り、ほら、と言いつつ靴を傍らに置いて]
……榛、は。
どうしたんだ?
[只ならぬ様子に、案ずるように問いを投げ]
[かけられた声に少しハッとするように顔を上げた]
…ふみ、と…。
[上げた顔は悲しみに眉根を寄せ、零れ落ちる涙もそのままに。視界が涙で歪むため、何度も手で拭い取る。その手に抱えられているコダマが、やや警戒するように史人をじっと見上げた]
だってコダマの声がして…。
[モゴモゴと言い訳のように口の中で言い]
ほら、って?
[不思議そうに小首を傾げ。
パタという音に、あ、と口に手を当てた]
うん、ありがとう。
…もう、みんなに会えないのが。悲しいって。
[榛名をできるだけ刺激しないように、まだ背中を擦りながら。
できるだけ穏やかな声で兄に告げた]
ん、どした。
大丈夫……じゃ、なさそうだが。
[言いつつ、以前のよに手を伸ばしかけて。
動きが止まる。
覚悟の上のこととはいえ、人を二人、殺めたでは触れてはならぬよな気がして。
警戒するように見上げるコダマの様子に、苦笑めいたものを過ぎらせる]
……っとに……それなら、一声かけてからでろ。
お前に何かあったら俺、親父だけじゃなく伯父貴にまで何いわれるか。
[玲の返事には呆れたような声をあげ。
成された説明に、そっか、と小さく呟いた]
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