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じゃ、なくて。
キャラの足すら引っ張る、この兎猫のヘタレ度が。
ごめん、クロエごめん…!
でもくろねこさんが可愛いには全力同意する。こくこく。
―数日後―
Wie für die Person dieses Bodens, wie für die Person des anderen Bodens, haben Sie den Adel und den commonalty mit aller Gleichheit auch nicht dort.
Eine Person ist mit einer Person auch, und eine Sache einer Kartoffel ist in allem auch gleich, und es ist Sohn von Gott.
Vorzugsweise scheint es allen Leuten in der Seite einer bestimmten Sache vergeben zu werden.
Amen.
[島の者にも、他所の地の者にも。
人である者にも、そうでない者にも。
等しく捧げられたその祈りを、果たして何人が聞いただろうか。
数日振りに聖衣に袖を通した男は、常のような笑みを浮かべることも無く、神父の顔で淡々と言葉を紡ぎ。
死者を送る儀式は、滞ることなく終わった]
[それから更に数日後。
荒れた海が元通りの静けさを取り戻し、また船が出せるようになった頃。
男は島から姿を消した。
教会には程無く要請を受けたという新しい神父が訪れ、その穴を埋めた。
最初のうちこそ真面目に教えを説く彼に、逆に戸惑いを見せる者もいたか。
けれど教会の子供たちは然程掛からずに彼への警戒を解き、それと共に周囲の違和感も薄れ、やがてはそれも日常の一部として溶け込んで行った]
―数年後―
[田舎町の小さな書店。
表に寝そべっていた猫が、1人の来客に頭を擡げる。
無口な店主は少し顔を上げてその顔を見、すぐにまた新聞に目を落とした]
……。
[客は構わず店内を見て回り、やがて一冊を手に取る。
少し前に出版されたその本は、或る島で起きた人狼騒動の『物語』。
未完のまま終わる話に、その結末が如何なるかを想像し、語り合う者もいたろう。
けれど真実を知る者は数少ない。
恐らくはそれで良いのだと言うことも、また]
[彼はその表紙をそっと撫で、それから口を開く]
――よぉ、逢いに来てやったぜ。
たく、手間ぁ取らせやがって。
何日掛かったと思ってやがる。
[出るのは悪態。
けれどその表情は、まるで友に話し掛けでもするかのように、幾分*柔らかなものだった*]
─海辺の空き地─
[掠れた声。一人で、という言葉に、泣きそうになった]
だって、他に、いなかったんだから、仕方ない、よ。
他に……他の誰かじゃ、ダメ、だったんだ、から……。
[声が震えるのが、どうしても抑えられなくて。
至近距離、覗き込む蒼が、ぼやけて見えた]
……アーベルじゃなきゃ、や、だったん、だもん……。
今更、他のひとなんて、選べない、よ……?
[決めていた事が崩れかけているのはわかっているけれど、今更それを押し止めるなんてできなくて]
……ずっと、ずっと。
好き……だったん、だか、ら……。
[崩れたところから。
言わないと決めていた言葉も、零れ落ちていた]
/*
わうにゃにゃにゃー。[謎]
も。萌えとかいわれたの、ちょ、何年ぶりだ……!
[そういう問題ですか]
F305の若女将以来じゃないかっ!
[だから、問題違うて]
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まあ、なんか昔の荒んだ頃に戻り掛けたんで、取り敢えず出ていくかなと。
出てってから何してんのかは知らないw[お前]
もしかしたら修行して帰ってくるかも。
/*
う わ … [じた、ごろ、じた]
な、え…、なに…が。
[機能停止。暫くお待ち下さい]
――……神父さまのバカーっ!!
心臓に悪いのよっ[逆切れた]
─回想─
[フーゴーの指示に従ってルーミィを宿屋まで運んだ後、ゲルダの遺体を引き取って直ぐに宿を後にした。
亡くなった者達の弔いも後始末も、全てフーゴーに任せ切ってしまったのは申し訳ないとも思ったが…彼女の眠る場所を早く準備してやりたかった。
海辺にある自分の家。
そのすぐ傍のひらけた場所、少し小高い丘になっている其処に、今、彼女は眠っている。
潮風が優しく撫でていくその場所は。
彼がどうしても、と希望した場所だった。]
…あの時、俺が。
傍にいれば、変わっていたかも、しれない。
守れなかったかも、しれないが。
一人で逝かせることは、無かっただろう。
……すまない。
[守りたかった。護りたかった。
何よりも、大切な存在だったのに。
一時の感情で己を見失って、大切な者を見失って。
結局、全てを失った。
けれど。]
…俺は、護れなかった。
だから、せめて。
こうして、お前を守りたい。
そうして、俺は、生きていく。
許して、くれるか。
[当たり前じゃない、そんな声が聞こえた。
それは、気のせいだったかもしれないが、それでも己の心を軽くしてくれて。微かに微笑んだまま、呟いた。]
…いつまでも、世話をかける、な。
すまないが、世話ついでに。
ライのことを、頼む。
ルーミィ達も居るだろうから、そう手は、かからんはずだ。
いつか、俺も其処へ行く。
それまで、頼んでも、良いか。
[顔をあげ、空に向けて声を投げる。
その言葉は風に溶けて、消えていくが、彼女には届いただろうか。
それを見届けるかのように、ただ風に吹かれて*立ち尽くしたまま─*]
─海辺の空き地─
[震える声が返るのを息詰めたままに聞く。
最後まであった壁、不幸に見えた女の姿が薄れ消えてゆく。
そして残るのは。ずっと抱え続けてきた焔]
そうか。ごめんな。
ずっとお前のこと、見ない振りをしてきて。
[回した腕に力を篭める。もう離さないというように]
…後悔はさせない。
俺は俺だ。俺なりの方法で幸せにしてみせる。
――愛してるよ。
[僅かな距離も全て埋めて。
零れる言葉ごと掬うよに、唇を塞いだ]
/*
駆け足だが、とりあえずやらないといけないんじゃないかってとこだけはやったつもり。
兄ちゃんゲルダが生きてて自分が死んでたENDしか考えてなかったからなぁ。
[小高い丘の小さな小さな墓標。
その場所を訪れる男に優しい風が吹く。]
――いつまでも心配性だなあ……
[小さく笑う声は男には届かないまま。
死んだ娘の親は、その知らせを聞いて嘆き悲しみ。
けれど男が用意した墓には、感謝を向けていた。
島から出て行くことのない両親が、娘をみとった男の世話をやく姿が、時々見られることだろう。
そうして、穏やかな日々が戻っていくのを、女はただ笑みを浮かべて、眺めている**]
[同僚のその男が亡くなったと知ったのは、
彼が亡くなって随分経った後のことだった。]
…――ライ。
[嵐で孤立した島。
時悪く周期に辺り、そして正体を暴かれた――
同僚であり同胞の名を、彼の人が愛したと云う森に立ち呼ぶ。
何処に埋められたかは、
同じく同胞だったヘルムートしか知らないと云う。
そのヘルムートも、今はこの森で眠っていると聞いた。]
ライヒアルトと呼ぶと、怒られそうだな。
[彼の人は、大学時代、何時だったか唐突に、
囁きではヴァイオラと呼べと云いだした。
何故?と問うても、無言を貫いていたが、
その名を彼の作家がつけたことを後で知った。
――その時の、複雑な感情をどう表現していいのか、
未だに分からない。]
やはり、あの時、無理にでも君を
女王国に連れて行くべきだったかな?
[切っ掛けは、やはりあの作家の作品で。
その作品で、女王国では人狼が受け入れられていることを知った。
だから、私は大学卒業後そこに行くことを決めた。
そして、ライヒアルトも…――と誘ったのだけれど。]
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