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…で、こっちがこの前来てくれたときに切らしてた…そう。で、こっちが…
[荷を解きながら注文と照らし合わせて、間違いが無いと聞けば顔を上げて笑う]
よかった。
足りないもんがあったらまた登ってこなきゃならねぇもんな。
[もちろん冗談なのだが。
荷物と引き換えに代金を受け取り、そこから始まるのは他愛のない話。噂話から季節の話題まで。
そうして、雨が降りそうだ、となれば、泊まって行けばいいという話になり]
いいのかい?
んー、まぁそりゃ、ここに来たらいつものことだけどさ。
それじゃ、ご好意に甘えさせてもらうよ。ありがとう。
旦那には後で挨拶させてもらうな。
[好意は素直に受けるのも営業の極意、とは父からの教えでもある。
そうしてまた、先ほどまでのように世間話を*始めるだろう*]
そう…ですか…ご存じないですか…。
あ、でも覚えのある題ということはやっぱりこのお屋敷で所蔵してるのかもしれませんね!
[セシリアは俄然やる気が出たようだ。
修繕を続ける手も先ほどより楽しそうに動いている
キャロルの声で、ラッセルに気づく。
不機嫌そうな顔を見て声をかけるか迷っている。
しばらく悩んで挨拶することにしたようだ]
あの、こんにちは、しばらくお世話になりますセシリアといいます。
よろしくお願いします……。
養女 シャーロット が参加しました。
[夢を見ている、血の匂いと色に染まった記憶、赤い家、赤い床、赤い天井、赤い壁、赤い…。
すでに動くもの気配をの感じられなくなった村。外では振り続ける雨の音が聞こえてくる。
それでも地下倉庫で震えている。恐怖と寂しさと…幼い記憶に刻まれた負の感情。
地下倉庫の入り口が開けられ…]
……っ!
[飛び起きるように二階にある自室のベッドの中で目を覚ます。寝汗がひどく体は震えていた。
水色の花のデザインがあしらわれた白いフリル付のカーテンを開け、部屋の外を眺めると案の定の曇天。
雨が近い時は時折昔の夢を見る、幼いときに深く刻まれたおぼろげで鮮明な記憶。
枕元においてあったくまさんのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。
もう少女と呼ぶ歳ではないがどこか幼さが残って感じるのは彼女の趣味の為か、彼女が小柄な為か。]
……。(ふぅ
[一息深呼吸をして、くまさんのぬいぐるみを枕元に戻す。うさぎさんとひつじさんの間。くまさんはうさぎさん、ひつじさんとは仲良し。
昨日まで出ていた熱は引いたらしく体の具合はよかった。
水色と白の水玉模様のリボンで髪をまとめ羊毛のカーディガンを羽織って大浴場に向かうことにした。
病み上がりなので長風呂はしないように、汗を軽く流して着替えるつもりで。]
そう、……そうよね。
あなたが淹れるんじゃ、なかったん……だっけ。
[余計に気まずくなってしまったか。
青年を見送った後、窓にそっと指をふれて深く溜息を吐いた]
お嬢様 ヘンリエッタ が参加しました。
明り…。
[闇の彼方に光が見える。
震える足で其方を目指し歩く]
お家…。
[必死なれば揺れる吊り橋も容易に乗り越えられよう。
灯に吸い寄せられるかのように小さな影は館へと*向かった*]
[青年が何も言わず入ってくるのも常のことであるから、墓守が発する言葉は特に無い]
それもそうですが。
御主人もこの館を長く空けるわけには行きませんし。
[トーンは変えず、眉を少し下げて踊り子に答えた]
─広間─
[広間に居る人達を避けるように離れながらテーブルへと向かう。
からかうような声や挨拶を向けられると、やはり怯えるように身を引いた]
………ラッセル。
[女性──セシリアの挨拶には名前だけを告げる。
親しくするつもりはないため、「よろしく」と言う言葉は出て来なかった]
旅人 ハーヴェイ が参加しました。
この危っぶねぇ橋も久しぶりだなぁ……一年とちょっとか?
さて元気にしておりますかね、っと。
[そんな独り言と共に、*橋を渡り始めた。*]
新米記者 ソフィーがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(新米記者 ソフィーは村を出ました)
―― 屋敷内 ――
[ノックをすれば、行き届いた使用人が出迎える。
何時来ても変わらぬ場所に、
詩うたいは頬を綻ばせて一礼を。
主の所在を尋ねては、来客が多いようならばと
挨拶は後回しにするだろう。
僅かな滞在の許可と部屋を割り当てられると其方へ。
荷は初めから無いにも等しい。]
[短く己の名前だけを告げたラッセルを見て、セシリアは気まずくなったようだ。
きょろきょろとキャロルやユージーンの顔を見渡している。
自分が何か悪いことをしたのだろうか?]
あの!よろしく願いします!!!
[挨拶の声が小さかったのかもしれない、という結論に至った。
何かがずれているような気もする。]
─広間─
主不在、では皆困ってしまうかしら?
……話を聞いている時のアーヴ殿の様子からしても、一度外に味をしめたらどうなるかわかったものではないでしょうし。
[眉を下げる墓守とは対照的に、上がる声はたのしげなもの。
身を引く青年の様子には、軽く肩を竦めるものの。
特に、追求を重ねる事はなく]
─広間─
──!?
[名乗り終えたからと紅茶を取りに行こうとして。
急に張り上げられたセシリアの声に大きく身を竦める。
一・二歩、セシリアから離れるように後ろへと下がった]
[怯えたような青年が名乗る様子にちらと目を向ける。
少女と目が合えば心配ないというように首を左右に振るが、意図は伝わったかどうか]
[困ったような視線を向けるセシリアの様子に、ひとつ、瞬き]
ああ……彼はいつも……。
[あんな調子、という声は、大声にかき消されるか。
その声に、大きく後ろに下がる青年の様子には、あらまぁ、とどこか惚けた声をあげ]
[自分の声に後ずさりするラッセルを見て、さらに焦ってしまう。
青年は様子から見ておそらく家人だろう。
機嫌を損ねては本を見つける前に追い出されかねない]
あ、ああ、あのあの、怪しいものじゃないですごめんなさい!
ちょっとこのお屋敷の書庫に御用がありますです!
[顔を真っ赤にしながら叫ぶように事情を説明する。
しかしところどころ言葉が怪しい。こんな調子で伝わるわけもない]
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