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ゲー…ウ、ダ。
[訂正されて言い直すも、少し変わっただけで直るまでは至らなかった]
あたま、まっしろー…?
じーちゃ、の、おはなし?
おはなし、の、あと、みんな、さわいでて、ほかのこと、あんまり、きこえなかった、の。
ブージェ、が、ぐあいわるい、のは、クーリェ、に、きいた、けど。
じんろー、いる、って、きいたら、みんな、さわぎはじめた。
じんろー、いたら、だめ、なの?
[近付かれているのは気配と足音で感じているが、視線は当初のまま動かない]
ああ、あとそうだ。
ローザちゃん。
[くるっと振り返り、指を一本立てる]
聞いた話しだからどこまで本当か知らないけど。
足と足の間の上の方に、枕挟むと楽になるらしい、とか…。
ま、医者が来るまでの気休めにでも。
[そう言い置き、男はブリジットの手首を取り、脈に指を当てる]
ゼルに任せれば大丈夫、アレで結構頼りになるから。
[ダーヴィッドとユリアンに微笑んで]
もうこっち向いても大丈夫よ、二人とも。
あたしは煎じ薬のこととかはわかんないから、もし何かあればお願い。
ゼルギウスさん。
待ってくださいね、今お湯沸かしてますから。
[竈を調節しながら振り返り]
沸かし冷ましも後で作ってもっていきますね。
[陥っているのは、軽い心神喪失。
五年前、母を亡くした時の様子を見知る者なら、その時との合致に気づくだろうが]
……何なんだよ、っとに。
[気づいてないなら、という言葉にまた瞬くが。
撫でやすい位置、と言われてむう、と眉を寄せる]
何で、俺が悪いんだよ。
お前がでかすぎんだ、昔っから。
―2Fの一室―
持って来たですよっ。
[それからはできるだけ急いで、途中でだれかと擦れ違っていても気付かなかっただろう。
二階のブリジットが寝かされた部屋に飛び込んだ]
温かいほうは、クロさんが持って来てくれるです。
[言いながらブリジットとローザの傍まで来て、心配そうに見下ろした]
任せましたよー。ハインリヒさん。
[と。台所のほうから顔をだしてハインリヒに返事をしてロミを見送ってから、また台所のほうに顔を出して]
あ、それと。クロエさん。少し多めに湯を沸かしてくれるかな。
安静にして治まったり。煎じ薬ってのがあるのか不明瞭だったが、それが効くならいいんだが。
針治療っていうので痛みだけでももしかしたらやわらげれるかもしれないから
ん、ああ。
そーなんだ。
[外れで暮らす流民とは、突っ込んだ付き合いがあった訳でもなかったから、ローザの評価に素直にこう返した]
……っつーか、ごめん。回り見ないで、大騒ぎして。
[ダーヴィッドの言葉に頷いて]
ん、わかった。
出来ることはなんでもするよ、辛い思いはちょっとでも減らしたいし。
それじゃ取ってくるから、ダーヴィッドさんたちちょっと側にいてあげてね。
[言うと部屋を出て、自分があてがわれた部屋から枕と毛布を取りに行くついでに階下へ医者が来たか確認にいった]
……よく出来ました。
でも、いいです。
やっぱり、ビュルスさんの呼びやすいほうで。
[変わった発音は正解ではなかったが、努力は見られて、つい褒めてしまった]
ああ、そっか。
騒がしかったですよね、すみません。
私も人の事、言えな ―― あ゛。
[今までの猫被りを台無しにする発言を思い出した。
後で謝っておこうと考えつつ、こほん、と咳払い]
うん……、だめ、なんでしょうね。
とはいっても、私も、「ジンロウ」って、よく知らないんですけど。
悪いモノ、なのは確かみたいです。自衛団長さんのお話だと。
[シーツを…一枚では足りないかと何枚か…抱え]
持ってきたぜ?
これを二階に持って行けばいいか?
[台所の方にちらりと見えたゼルギウスに声を掛けて、返事を待たずにそのまま二階へ]
よう、シーツの替え、持ってきたぜ?
[何処に置く?と視線で問いかける]
[ロミの姿を確認すると、安心させるように微笑み]
ありがと、ロミちゃん。
ブリジットさんなら大丈夫、じきにお医者さんがみえるはずだから。
[そう言ってロミの頭を撫で、ユリアンの謝る言葉を耳にするとそちらにも微笑み]
ううん、元はと言えばあのおっさんが悪いのよ。
あたしだってブリジットさんが目に入ってなきゃ騒いでたわ。
まぁ、薬飲ませるにしても、起きてからだろうな。
今じゃ飲み下せるか怪しいし、飲んでも戻しちまう可能性もあるから、さ。
[脈を取り終えたか、そっとその腕をベッドへと戻す]
あんま、医者の許可なく薬使うのは避けたいが…。
もう少しくらい、医術も学ぶべきだったか。
あ、ありがと。
シーツはね、すぐに交換できるようにベッドサイドに置いてくれる?
って…あ、ごめんなさいハインリヒさん。うっかりゼルかと。
[遠慮のない言い方をしてしまってあわてて謝罪した]
なんなんだと言われても、なぁ。
御婦人を守るためというか、ある意味おまえを守るためというか。
[正確には、その名誉を、だが]
ははっ、ま、俺がでかいのは、俺が男前であるがゆえの自然の摂理だ。
諦めろ。
[ゲルダに褒められ、カルメンは嬉しそうに笑む。
呼びやすい方でと言われると、こくりと一つ頷きを返す。
咳払いする様子には首を傾げるだけで]
わるい、もの…。
それ、なら、みんな、さわいでも、しかたない、ね。
わるい、のは、めー、なの。
[幼さの残る口調で言葉を紡ぐ。
善悪の判断に甘い部分はあれど、悪がいけないものであると言う認識はあるようだ]
わるいこ、みつけた、ら、どうする、のかな。
じーちゃ、に、おしえれば、いい、のかな。
[ベッドサイドへ、と言われてその通りにシーツを下ろし]
いや、気にしなくていいぜ。
倉庫の場所を知ってるから俺が行ってきただけだし。
……大丈夫なのか?
[小声で問うのはブリジットのこと]
おっさん……団長のじい様か。
[ローザの言葉に、先の話を思い出す。
蒼の瞳は、どこか、ぼんやりと遠い]
にしても、じい様。
本気で隔離すんのかよ、俺らのこと。
……こんな事になってんのに。
[階下に行こうとしたところにロミ達と鉢合わせたので、枕と毛布を持ってブリジットの所に戻って]
痛みがひけばいいんだけど…
あたしも勉強くらいしとけばよかったなぁ、こんなとき何も出来ないなんて…
[ダーヴィッドの言葉に、はぁ…と息をついて]
……は?
[やっぱりわかっていないようです。
鸚鵡が呆れたようにばさり、と羽ばたいた]
それ、どんな自然の摂理だよ。
て、そう言われて、素直に諦められるか、っつの。
もしかして煮沸用にも必要ですか?
それなら奥の竈も熾さないと。
少しでも効いて欲しいですね。
[ゼルギウスに答えて手を動かす。
速度を優先させる為それほど大きな鍋は使っていなかった。
沸いた分でカップに一杯と熱いタオルを作る]
まずはこれを。
[抱えて二階へと急いだ]
うーん…人間と鳥やらじゃやっぱちがうよな。…やっぱ試してからのほうがいいか
[本を読みながら考え込んだ後。ナイフを出して]
ちょっと火を借りるな
[と、クロエに一言断りを入れて湯をわかす火にナイフをあてるようにして消毒してから手っ取り早く。左腕に突き立てる]
いっつっ。覚悟してたけど痛いな。やっぱり…ま、痛みが退けば効果はあるってことでいいとするか
[そして同じように極細の針を火にあてて。体に刺しいれて…]
……っっっっ!!?
[すぐに抜き去る]
……わかんない。
出来る限りのことはしてるけど、原因とかがわからないから根本的な解決にはならないし…
[ハインリヒの問いかけに、表情を曇らせて同じように小声で返事をして。
ユリアンのつぶやきには眉をひそめ]
…本当、訳わかんない。
こんなに苦しんでるのに。
はいです。
赤ちゃんも、大丈夫ですよね…
[周りを見回しながら、洗面器をベッドの傍に置いた。
ロミルダが眉を寄せているのは、さっきの団長と団員の話が少し聞こえたせい。
それでも頭を撫でられると、こくりとうなずいた]
ん、ローザちゃん、いってらっしゃい。
[ひら、と手を振り。
更にハインリヒの姿が見えたなら、もう一度手を振った]
とりあえず一枚貸してくれ。
戻した時のために敷いておくから。
ユーリ、暇なら、頭持てー。
[さらっと、昔馴染みに指示を出す]
そー、ですね。
[少女の幼さ故か、ゲルダの物言いは短く、歯切れは悪い]
……ええ。
きっと、言うのが良いんだと思います。
でも、嘘みたいですよね。
この中に、「悪いモノ」がいるだなんて。
みんな、あんなに、パラメティーナさんの事を心配しているのに。
[半ば、自分に言い聞かせるよう。
首を動かして天井を仰いだ。二階から、僅かながら聞こえる音]
上、行きますか?
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