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セレスと同じように、みんなで元の館に落ちてみるというのは無理なんでしょうかね?
ほら、時空王殿も、時空竜殿もいらっしゃることですし、いっそ大きな時空の穴でも開けてしまって。
[にこにこにこ。ものすごく危険っぽいことをさらっと提案した]
[皆の会話をしばらく聞いていたが、この人にしては珍しくおとなしく。
逆にいえば、嵐の前の静けさというか、なんというか]
…で、つまり、ちびが消えた…と。
[確認するように口にして、しばし無言]
[対ならざる対の言葉、何気なく織り込まれた部分に疑問を感じなかったのは、疲労のためか。
ともあれ、魔の青年の言葉に一つ、頷いて]
……ああ、何か、やらかしてたな。
その影響で、空間に干渉した可能性もあるだろ。
何れにしろ、向こうに行ったという事は、影輝王にもこちらの状態を伝えられたはず……。
何かしら、接触があるかもな。
……君は、馬鹿か。
[対の一つたる心の魔の提案に素気無く言う]
混沌を望む側たれば、其れでも好いだろうが。
生憎と、僕は其れを望まない。
…や、オッサン…流石にそれはちょっとマズイ。
多分、コッチがコピーなら…無理矢理重ねて戻した時に質量とかその辺が色々とアレでそれだと思うんだ。
一人づつ向こうへやって、コッチが無人になったら閉じるってのが一番安全?
いや、うん…よくわかんないけど。
[すみれふわもこをついでにワシワシしながら、彼も彼なりに考えてるみたいです、えぇ。]
[獣の姿たれば、残り香の一つも感じたであろうが。
人の姿では何もわからず、座る気にもなれずにただ佇んで。
ぼんやりと交わされる言葉達に耳を傾ける]
[一通り落ち着いた頃、椅子に座り込む時の竜の様子に眉を寄せ。
指先が辿るは薄く跡の残る手首にかかる白金の環。
酷くお疲れのようなれば、時を刻む機鋼が役に立つであろうかと]
[ふぅ、][嘆息。]
彼の仔が干渉出来たならば僕にも出来る可能性はあれど、
未だ確証は無い――か。
[釣られて見た先には、][……ふわもこ。]
[見た目はともかく其の属は感じ取る事は出来る]
なれば、待つのが一つの策か。
探知は君の分野だろうけれど、消耗しているのだろう。
無益に動くのは好くない。
…まぁ、でも…やばかろうがなんだろうが、やっちまったもんがちではあるよなー…。
[胡散臭そうに男を見ていた割に言葉は肯定する。
ただの面倒くさがり、という理由がないわけでもなさそうだが]
……おっさんが小首傾げんな、にあわねぇから。
全員一度に落ちられる穴ともなると、この空間以外の場所、つまり、妖精会にも相当な付加がかかるだろ。
やるにしても、一度に一人か二人が限度だ。
[疲れきったよな声で、投げやりに言って]
……そうだな。
でなきゃ、さっき時空王が言っていた……空間位相的な同化をした、この空間の中枢を外に出して、一気に消滅させるか、だ。
[若竜の提案に同意しつつ、強攻策をさらっと付け加えてみたり]
今でも、十分に混沌の中だと思いますが。
[アーベルの言葉に微笑み]
まあ、冗談はさておき、時空竜殿のおっしゃる通り、この空間の核となっている方があるというなら、その方にとっとと出て頂くのが早道でしょうね。
で、それはどなたなんです?
早く形がつく方が、好みではあるけれどね。
[安全か][速度か][何方を取るべきか]
枢が誰か、其れは当人にも解らないものなのかな。
とすると、結局、手間はさして変わらないか……。
なら、現状で我慢しておくと好い。
[此れ以上は御免だとばかり]
[問いかけは彼のものと似て、]
[何と無しに眉間に皺を作り黙り込む]
……誰と聞いて、名乗り出てくれりゃ、それが一番世話ねぇんだが……。
[中枢が誰か、という話に、はあ、と吐き出すのは重たいため息]
……取りあえず、中枢を見つけるための手がかりは、読み解いた。
……少し休んで、回復したら……探査、してみる……。
[答える言葉は途切れがちに。
やがて翠と、銀を描いた紫の瞳はす、と閉じられて]
[そういう己も回復は未だ遠く]
……、其方の時空竜よりはマシだ。
[図星を指されて矛先を転じる]
[口を閉ざした理由は別だったが]
[どの策をとるにしても、大きな力を必要とするらしく。
そうなれば、彼の竜が無茶をされる事は容易に想像が付いて。
話が落ち着いたなれば、腕時計を差し出すを心に決める]
[そうして、ごめんなさいと。
目を離してしまった事の*謝罪を告げようと*]
[半端に弄られた身体][限られた糧を得る方法]
[苗床の言う通り奪うが得策ではあるのだが――]
……、……………。
[厭う理由は己でも判然とせずに]
[深海の青の奥で揺れる天青石の瞳]
[*思考を巡らせれど、答えは出ない*]
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