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―少し前・宿直室―
[仲間じゃと聞くケイコにボクは振り返ることなく]
信じてもらえないのは、慣れてるから……
[寂しそうなな声を残して]
どうするか決めるのは、どっちにせよ君たちのようだしね。
[信用してもらおうという気はまったく無い、それは平時のボクのプレイスタイルを知る人ならば別段不思議に思わなかったかもしれないけども、二人はどうだっただろうね?
ボクからの言葉は二人には、それ以上何もない]
─調理室─
[>>60 淡々と綴られる言葉に、僅かに目を細める]
理屈の上では、それで終わる、な。
……それは、間違いない、が。
それ、色々と問題ある提案だぃなぁ。
[空白を経て、零れたのは、ため息と。
どこか、困ったような口調の、言葉]
なんつーか、な。
ここまでシステム綺麗にトレスしとると……シスメも完全踏襲するよーな気ぃ、するんよな、俺。
実際、俺が受け取ってる判定は、シスメそのまんまだし。
……例えば、なぁ。
ここで、俺が一人死に選んだとする。
んで、それで、残りの村側二人が生き残れるか?
その保障って、あるんかね?
狼勝利のシスメがそのまま適応されたら?
どうなるかなんて、誰にもわからんけど……俺にとっては、それは、だいぶ分の悪い博打に思えてならん。
……だから。
[ここで、一度、言葉を切る。
視線が一時、床に落ちて、それから]
……だから……俺は、応、とは言えん、な。
――…嗚呼、行こう。
彼を見殺しになんて出来ない。
そんなことしたら、春にあわす顔、なくなる。
[蛍子に此処で立て篭もって終わりを待って欲しいと思うが
あの不思議な狼を見た後では何処に居ても安全と言える気がしない。
ならば、まだ共に居る方が――。
慣れ親しんだ弓具を手にして宿直室を蛍子と共に出る]
………博打なのは分かってるんだよ。
でも……でもそうしないと……。
[はたりと、俯いたままで涙が零れる]
そうしないと、アタシが生き残れる可能性が無いんだ!
[涙を溜めたままの顔を上げて、叫んだ]
自分の我儘だってことは良く解ってる!
それでもアタシは生きたい!
それだけを思って、ゲームを進めて来た!
皆はアタシ達を早いうちに殺せば余計な犠牲を出さないで済む。
でもアタシ達は……減らさないと生き残れないんだよ…!
[徐々に声は詰まるものになり、視線は再び下へと落ちる。
はたはたと、とめどなく涙が零れていた]
うん、一緒に行こう。
[行こうという佑に頷き、その目を見つめ。]
…でも、お願い。
佑は…、死なないでね。
[自分の手を彼に伸ばして、そう言うと。
二人で友梨を探す為に宿直室を後にした。]
――…蛍こそ、死んではいけないよ。
蛍が舞台にたってスポットライト浴びる姿、
また見たいし、ね。
[ゆる、と微笑み
此方へと向けられた幼馴染の手を握る。
死にたいとは思っていない。
ただこのぬくもりを守りたいと思っているだけ。
校内を足早にめぐり二人で慎太郎の姿を探す。
調理室の前へとたどり着くのはそれから少ししての事]
─調理室─
……そう、だけどな。
んでも、どうなるかなんて、その時にならんとわからんだろ。
[>>73 返される言葉。
まだ湿った後ろ頭を、がじ、と掻いて。
>>74 向けられる泣き顔と叫びに、なんら、動揺がない──なんて事は、さすがにない。表情が、歪んだ]
……そんなのは、誰かて同じだろ。
自分から死にたい思うなんて……よっぽどだ。
俺だって生きたい。
生きたいから、殺されたくないから、川島の事、殺した。
だから、お前……つか、お前らか。
お前らが、生きるために高峰先輩とか、殺してきた事はとやかく言えやしねぇ。
……けど、そのために自分が死ねるかって言うと、また、話変わってくるんよ。
……どーにも、平行線だぁな。
[はあ、と。
この事態に陥ってから、幾度目か。
数えるのも飽きてきた嘆息が零れ落ちて]
……あーあ、ったく。
なんでこんな事で、女泣かせにゃならんのだか。
[それに続いて、こんなぼやきが、もれた]
─調理室─
───しんちゃんが死ぬ必要なんてない。
[殺したくもない]
村側が、誰か1人、死ねば良いの。
[慎太郎以外の誰かが]
そうすれば、ゲームを終わらせることが出来るの───!
[懇願にも似た声。
そうすれば、それ以外の人は生き残れると信じているから。信じたいから。
そこから意識を動かそうとはしなかった]
――…そうだね。
でも、何があろうと……
もし、魂だけの存在になっても、蛍を見守ってる。
春も、同じ気持ちなんじゃないかな。
[そんなこと幼馴染である蛍子は望まないであろう事は分かっている。
けれどそんな風にしか言えないのは、何処かで覚悟しているからか。
悲痛な声に気付いたのは蛍子が先。
其方に意識を向ける彼女につられ立ち止まる]
─調理室─
……桐谷、おま……。
[>>79 懇願するような、声。
何をどう言えばいいのか、迷った]
そうは、言うが。
そのために、他の連中に死んでくれ、って言うのはどーなんよ。
……確かに、死にたくねぇ、し。
殺したくも、ねぇ、けど、な。
……そーゆーやり方で、生きるくらい、なら、ってのも。
いちお、あるんだ、ぜ?
[言いながら、でも、迷う。
春陽の時よりも、迷いが大きい。
ポケットの中のものに、手が、伸ばせない]
─調理室─
だって、だってそうしないと……。
[自分が生き残れない。
ずっとそれだけを望んで動いて来たから、引き下がることが出来なかった。
そんなことをしたら、自分が今までして来たことがただの殺戮になってしまう。
ぐす、と鼻を鳴らして制服の袖で目元を擦る。
そうしてようやく上げた顔には、決意の色が見えた]
……もう、良いよ。
しんちゃんが選ばないなら、アタシが、アタシ達が選ぶ。
アタシ達には、この道しか無いんだもん。
―生徒会室―
何か、何かあったはずなんだよね…
[今ボクは、考えている。その方法を、何かもともとボクがしようとしてたことがあったはずで]
助けて、あげないと…
[幼いとき、喧嘩する両親、それに震える、ボクと妹、離婚した後に、母親に連れられていく妹の姿、
幼いボクは何もできず、悲しそうな、助けを求めるようなその姿をただ見送っていた。
ボクに狼ならと懇願をしにきた、部活の元後輩、ハルエは、生きたいって、その意思がボクにははっきりと見えていて、
でも、ボクは彼女に応えてあげることができなくて、それがボクにはできないことで、ハルエはそのまま死ぬことになった。
幼馴染は、ハルエを殺した彼は、狂人として別に間違った動きをしたわけじゃないし、ボクは彼を責めることなんてできるはずもなかったはずで、
でもボクは彼が殺されるのを止めることもできず、あまつさえボクは]
違う…、そのために、ゲームじゃない…。
[幼馴染の血がついた、絵が、目に入る]
そうだよ、ボクは……
― →調理室 ―
[蛍子に手を引かれ調理室の前へと行けば]
――…喜ぶなんて思ってないよ。
だって、さ。
こんなこと、蛍ちゃん以外言う相手いないし。
[扉を見据えたまま蛍子に言葉を返す。
互いがどのような顔をしてるかは知れなかった。
扉を弓もつ手で大きく開けて調理室の中へと踏み込む]
慎太郎くんは、無事みたいだね。
……話は、済んだ?
[慎太郎と友梨の姿を確認すれば警戒するように友梨を見詰める]
─調理室─
[>>84 向けられた決意の色。
は、と。息がもれる]
……だから、そもそも俺に選ばせよう、ってのが、間違い。
平行線になるんは、目に見えてるだろーに。
[返す口調は、どこまでもぼやくようで]
……譲れんモンが、あるんだから。
[これ以上は揺らげない。
揺らいだら。
想定している最悪を避けなくては、と。
意識を半ば強引に、そちらへ向けた]
─調理室─
……っと、諏訪先輩。
[>>86 聞こえた声に、はっとそちらへ意識を向けて]
話は……済んだというか、交渉決裂、ってヤツですわ。
[返す言葉は、端的なもの]
いやでも、
[思考は転化して、何かうまくまとめられない]
違う、違うはず、なんだろう、おかしい。
[ボクは、なんども、迷うように、悩むようにその場で、
本当に一番選ぶべき選択肢は、きっと彼女たちのいる場に一刻も早く、いくことだったんだろうけどね?
だから、またボクは後悔して?
妹のように?ハルエのように?幼馴染の時のように?]
絵だ…絵を……。
[ボクは、5人の姿が描かれた絵を前にして]
これが、もしかしたら…
[うまくいくかどうかは、わからないけども、間に合う気もしなくて、でもボクは筆を手にして…]
― 調理室 ―
[蛍子を庇うように一歩前に出る。
弓を構える所作は無駄のない流麗なもの]
――…友梨ちゃん。
キミは誰を殺す気?
[ピンと張られた弦を引く指先に迷いはない]
─調理室─
─…その台詞、そっくりそのままお返しするわよ。
[お互いに顔を見ていなかったから。
相手がどんな表情をしているのかはわからなかった。
ただ、扉の向こう、部屋の中の友梨と慎太郎を見て。
佑が狙われたら、前にすぐ出れるようにだけ構えていた。]
――…交渉決裂、か。
[慎太郎の言葉にかすかに口の端を吊り上げる。
もし、彼が彼女を選んでいれば
一縷の望みに掛けて
幼馴染が生き永らえることを信じて
自分の命を差し出したかもしれない。
彼が揺らげば、数では敵わぬ所まで追い詰められていたから]
[鋭く視線を向けていたのに、急に表情に動揺の色が混じた]
時間が欲しいって…どう言うこと?
[それはここには居ない者に対する問い。
声にし、聲にし、それはここに残る全ての者へと伝わる]
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