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[過日、ゼルギウスと交わした会話の中、自らが言った言葉を思い出す。
薬箱の中の導眠剤。
皿に盛ったスープの上、入れるつもりは無く、けれど導眠剤の瓶を傾けた]
…。
[扉が乱暴に閉められる大きな音に、首だけを曲げ、その姿勢のまま固まった。
幾ら首を曲げても、何が起こったか見えるはずもないのだが]
─広間入り口付近─
[扉を開け、廊下を見やると]
[ふらつくようにしながら歩むウェンデルの姿]
[服の染み] [頬の痕]
[ああ、外に居たのは彼だったか]
[何を見たのか、何をされたのかが見て取れた]
[彼も青灰と同じ場所に送ったら喜ぶだろうか?]
[そんな考えた頭を擡げ始める]
[俯き加減に。
半ば、壁に身を預けるようにして、廊下を歩む。
右手はともすれば落ちそうな頭に添え、左手は捨てられなかった十字架を握ったままだった]
今の、何…?
[行くべきか否か、悩むも、容易に動く決意は固まらず。
暫くの後、聞こえてきたのは引きずるような足音]
…っ、ウェンデル。
[瞬きは二度。
手に持った薬瓶を慌ててスープ皿の横に置き、ウェンデルの近くへ駆け寄る]
大丈夫?何か有った?
[問い掛けながら、身体を支えようと手を伸ばす]
[ぱしり。
払い除けられた手が、高い音を立てる。
少しの痺れと、遅れて伝わる微かな痛み]
…。
ウェンデル?
[咎めるでも無く、名を呼ぶのは、問い掛けるもの]
[眺めているうちにウェンデルは厨房へと入って行った]
[微かに聞こえた高い音]
[他にも誰か居るだろうか、と視線はそちらに向けたまま]
………。
[口元に薄く笑みが浮かぶ]
[渦巻く混沌の気配を感じ取った]
ゼルギウス。
今の音は何だったんだ。
[広間へと歩きながら声をかける。
蒼花が既に散らされていることはまだ知らずに。
薄く浮かべられた笑みが見えれば、こちらの表情も硬くなる]
…違うよ。
信じてもらえるかは分からないけど。
[抑揚に欠けた声。乏しい表情。
ただ、エプロンの裾をきつく握る]
あたしを殺しても、何も終わらない。
[余計な言葉を口にせず、短く答える]
ん? ああ……。
ウェン君が外に出たから団員達に連れ戻されたみたいだよ。
[訊ねて来るエーリッヒに簡潔に答え]
[真紅をそちらへと流した]
[口元に張り付けた笑みはそのままに]
それと。
エーファが 外で 紅くなってた
[己が見たものを口にする]
[直接的な言葉にならなかったのは、その色が鮮明に記憶にこびり付いていたからであろうか]
騒がしいな。
[自室で木刀を素振りしながら階下の騒がしさに気づく。
軽く身支度をすませて階下へとおりていく]
どうしたんだ?
[広間に向かう途中入り口付近にゼルギウスとエーリッヒの姿が見えて問いかける]
ウェンデルが?
何か刺激するようなことしたのか。
[団員たちのストレスも相当なものだろう。
初期に余計なことをいっただけでもあの反応だったのだから。
そんなことを考えているところに、伝えられる事実]
…なに。
[一瞬言葉を理解し損ねる。
ついで、その意味を理解して衝撃に目が見開かれた]
しまっ…!
…。
[疑心は消えない]
なら、誰がそうで、誰を殺せば、終わるという。
[背にした扉からずれ、壁を背に。
金の瞳は、翠玉を睨みつけたまま。
今、ウェンデルを動かしているのは、花の熱ではなかった]
マテウス。
[呼びかけに視線を向ける]
[笑みはそのままだったことだろう]
[エーリッヒに説明したのと同じように簡潔に事態を伝える]
そりゃあ。
集会場に隔離していた奴が外に遺体が投げられていたのに、集会場の中から出て来られたら何されるか分からないと考えるだろうさ。
誰なんだろうねぇ。
あんなに鮮やかに咲かせた奴って。
[エーリッヒの様子は気にも留めず]
[声色はやや愉しげなものとなる]
[ゼルギウスの笑む様子に不審そうにそちらを見ながら周囲を見回し]
ゲルダはっ!?ゲルダはどうしたっ?
[今の状況よりもそちらが気にかかったらしくエーリッヒに視線を向けて]
厨房か?
あたしでは…何も終わらない。
[繰り返した言の葉に、自分で溜息を吐く。
金の瞳に宿る疑心を見て、翠玉はゆっくりと瞬いた]
ウェンデルが信じられないなら、試してみるのもありだと思う。
あたしを殺して、花がどうなるかを見るのも。
だけど。
あたしはエーリッヒやマテウス兄さん、欲を言えばウェンデルとも…生きて一緒に帰りたいから、絶対抵抗するよ。
[紡ぐ言葉は、常よりも柔らかい。
最後の言葉は、消え入るほどに静か]
だから、あたしは…
…ちっ。
[ゼルギウスの言葉は一理ある。
確かにそれでは外の者達は過敏に反応もするだろう]
何、愉しそうに話してるんだ。
そんな場合じゃないだろう…!
[ゼルギウスは違う。それは導き出されたはずの回答。
けれどその身に残る狂気が真実を霞ませる]
ゲルダちゃんは知らないなぁ。
けどここに俺らが居て、さっき厨房にウェン君が行って。
厨房で何か叩くような音がしてたから、厨房に居るかも知れない。
俺の聞き違いかも知れないけど。
[聞く聞かないを別として]
[マテウスが気に掛ける人物の居るであろう場所を推測した]
!!
[マテウスの声。
目覚めてからはまだ見ていないゲルダの姿。
ゼルギウスの声。
厨房に向かったというウェンデル。
反射的に厨房へと走り出した]
[浮かべるのは、ほんの少し、苦みのある笑み]
ウェンデル。
…あのね。
薬箱、そこにあるから。
頬、痛み止め塗った方が良いよ。
今のあたしが貴方に触れるのは、…きっと嫌でしょう?
[こんな時でも、紡ぐ言葉は、常と同じ性質のもの]
ウェンデル、いたそうだもの。
そうか。
[ゼルギウスの返答に短く答えてから]
エーリッヒ、俺はゲルダのところいってくるっ!
ゼルギウス、馬鹿な気起こすんじゃないぞ?
[二人にそう告げて厨房へと向かった]
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