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あっ。
前に何度か、素敵な音だなって。
[驚かれてしまい、唐突過ぎたかと慌てた。
頬が軽く染まり、早口に言い訳のような言葉を継いで。
スルリとそんな言葉が出たのは、夏休みの開放感のせいだろうか]
は、はいっ。
勿論お邪魔にはならないようにします。
…はい、気をつけます。
失礼します。
[写されるだけという言葉には小さく笑いながら答えて。
背を向けたフユに軽く頭を下げると、鞄を持ち直し。
そのまま図書館へ*向かった*]
[片手を上げ、背中越しにヨウコに軽く手を振った。]
……素敵、って。何それ。
[呟き、廊下の角を曲がると、同級生で親友と呼ぶべき人物と出くわした。牧原モモ。]
「素敵じゃーん。アレは絶対恋する乙女の顔だね!」
……何それ。
ていうか見てたの。
「フユってば一年の子には結構キツいのによくokしたー」
勝手に来て邪魔する一年とか結構居るから。
面と向かってお願いしてくるならまだマシでしょ。
「かもね。で、これから練習?」
そう。
[フユは、自室へ向かった。
フルートや楽譜を用意して、学校、吹奏楽部の練習室へ向かう。大した道程では無いが、大層暑かった。
練習室には誰も居らず、熱気だけが籠っていた。]
[クーラーを付けた。
部長特権ということにしておこうと思った。]
−寮1F・給湯室−
あー。
暑いー。
茹だるー。
[言ったところでしょうがない、そんな文句は、
フードプロセッサーが固形物を撹拌していく音にのまれる。
中で回っている淡いピンクは、傍目には色付いた氷。
時折覗く黄色は、グレープフルーツの皮らしかった]
うし、後は待つだけっと。
[出来上がったシェイク状のものを密閉容器に流し込むと、
冷蔵庫にタッパーを入れ、代わりに氷を1つ取って口に放る。
口内にじぃんと広がる冷たさに、つい、目を瞑った。
おやつ時だと言うのに、作っていたのはデザートで。
今作っていた生地だって昨日作り置きしたものなのだから、
事、料理に関しては、ショウの気は長いようだった。]
―競技場トラック―
…っと!
[ザッ、と少し湿り気の混じる砂を削りながら着地すれば
素早く女子部員が砂場へ残る跡へ針を立てて、メジャーを当てる。
…本来ならマネージャーの仕事だが、昨日一足先に帰省したらしい。
そういう彼らも陸上部の練習は本日付で最終だから、
今日帰省につく部員が大半だろうが。]
「おーい、加納ー!ラストに長谷川のタイム採るから併走してやれ。
お前のタイムもついでに採るから、履き替えて来いよー!」
[と、突如投げられる声に、メジャーへと落としていた視線を上げる。
直後7m28、と端的に告げられた結果に一度視線を戻して
再び部長を務める彼へと意識を向けた。]
……ついでって何スか、ついでって。
うぃーす、んじゃパッパと変えちゃうんで待って下さーい。
つーか部長、砂に水撒きすぎー。
[砂落とすのにめっちゃ時間掛かるんスけど。
トラック端のベンチに腰掛け、スパイクを脱ぎながら言葉を投げれば
マネージャーに文句言え、と軽く言葉を返された。
小さく文句をこぼしながらも、慣れた手つきで素早く
3mm縮めた、9mmピンへスパイクを交換していく。
12mmピンでも構わないが、400mを走るには聊か不向きだから]
よし。お待たせしましたー、っと!
……あ? や、俺も一応400m出るんで、気にしなくても。
[とん、とラバーリングされたコートにつま先を打ちつけながら
トラックへと足を踏み入れる。
4コース入れ、という部長の指示に了承の意と共にひらりと手を上げて。
つき合わせて悪いな、と長谷川と呼ばれた先輩の言葉に軽く言葉を返しながら
ラインから1.5歩。スターティングブロックを歩幅に合わせて組み換える。]
「んで、今日の結果はどうだったんだー?」
やー最高でさっきの728っした。
今日は調子良いと思ったんすけど、やっぱ簡単に30越えられないッスね。
[ガチン、と高い金属音と立てて後ろのブロックも固定する。
けらと笑いながら言葉を返せば、充分だと言わんばかりの溜息を零された]
[休みと言っても、部活がある訳でも、特別宿題が多い訳でも、
そしてショウの場合は受験勉強に励む訳でもなし―――
他に“やる事”はあっても、今の予定はなくて。
制服の上着だけを脱いだ格好で、
小さなペットボトルを器用にお手玉のようにして、
空中に放りながら、のんびりと学校の構内を歩む。
陽射しはじりじりと瞼を焼かんばかりに照り、
蝉が刹那の時を謳歌するように鳴いていて。
帰省しない学生達が部活に励んでいるのが見えた。
後輩も、体育館で自主練習をしている頃だろうか。
耳を澄ませば、去年の夏には自分も味わっていた、
ボールが地を叩き、バッシュが床を擦る音が蘇る気がした]
…俺としてはT競技で結果出したいッスよ。
なのに都大はイケても、全国じゃ通用しないんスから。
「おい、さっさと位置付けよー、部活終わっちまうぞ。」
[溜息に、むっとした様に小さく言葉を返せば
部長の制止によって、会話が中断される。
ういーす、と両者の軽い返事と共にコースへと位置つけば
瞬間フィールドに居た他の部員達の喧騒が引き止んだ。]
「"On Your mark" ──"Get set!"」
[本番ならば拡張機を通して聞える、低い掛け声に
グ、と足を伸ばし、固定する。そのまま停止して───数秒。
ぱぁん、
空へと乾いた音が響く。
音に弾かれる様に身体がブロックを*蹴りだした*]
―校舎・吹奏楽部練習室―
(……こうやってクーラー使えるのは良いけど
冷えすぎるのも考えものだな)
[暫く課題曲の練習を続けていたフユだが、手を止め
締め切っていた窓の一枚を開け放つ。
冷気が流れ出て、熱っぽい風が吹き込んだ。]
(暑くても。寒過ぎても駄目
楽器って本当に我が侭……)
[部室を横断して、ドアも開ける。
風が通って、冷気は廊下にも流れ出して行く。
校内は静かなようだ。
グランドあたりから、遠く、声が聞こえる。]
[高く、空へと響き渡る音。
一瞬、蝉の声すら止むも、すぐに時は動き出す。
仰いだ天は青く、雲は白く、
ああ、夏なんだな、と今更のように感じた。
陽の眩しさに目を細めて、視線を下ろす。
少し離れたところ、校舎の壁際にごみ箱が幾つか並んでいた。
手にしていたペットボトルを見やり、再び、目を移して、
力み過ぎないように軽く、放り投げる。
フォームなんてあるはずもなく、ただ、投げるだけ。
ボトルは光を反射し、放物線を描いて飛び―――
がこんっ、
鈍い音を立てて、狙った場所へと収まった]
………って。
[は、と。気づいて、声を零す]
あーーーっ!!
まだ入ってたじゃん、中身っ!
ていうか、後でまた使えるのにっ!
[どうやら、物思いに耽っていたらしい。
ひとり、部活の喧騒を掻き消す程の大声を上げて、
ごみ箱から放ったばかりのペットボトルを救出。
構内にいた人間は何事かと思ったかもしれないが、
当人はそんな事、気にしちゃいない。]
[再び練習を再開しようとした時]
「あーーーっ!!」
何……。
[静寂を破る叫び声。]
[凝固しかけていた集中力がみるみるうちに霧散する。
フユは溜め息をついた。]
顔でも洗って来よ……。
[空調の効いた練習室から一歩出ると、
校舎内は途端に暑い。
廊下に並ぶ窓は開いている。
蝉の声が響く。
冷えた練習室に籠っていた所為で汗ひとつかいていないフユは、たちこめる夏の気配から一人何処かに取り残されたかのようだ。]
[場所に拘りなど、あるはずもなくて。
適当に空いていた入り口から靴を脱いで中へと入ると、
何処かからひんやりとした空気が流れて来た]
………冷房? ずりー。
[ぼそっと呟くも、ついつい釣られて、足はそちらへ]
…れ?
[外から入って来たショウの纏う空気は、夏のそれ。
大して動いていないとは言えど、歩くだけでも汗は浮かぶ]
て、こら、いきなり飛ばすなー!
[誰かと視認するのに意識を向けていたため、
そう来るとは思わずにまともに水飛沫を食らった。
ぶるぶるっと、犬のように頭を振って、目元を拭う]
………あー。
でも、気持ちいーな。
てか、フユっちじゃん。何すんだよ。
[相手の意向など気にせず、もっと水を求めて水場へ]
[ショウの仕草に少し笑った。
髪の間に残っていた冷気が風に散った。]
ふ……犬みたい。
暑そうだから水浴びでもさせてやろうかと思って。
アンタも残ってたの。
こんな所で何やってんのよ
[どうやら、余程暑かったらしい。
蛇口を捻り溢れ出す水の冷たさに歓声をあげ、
手や顔を洗うだけでは飽き足らず、髪まで濡らし出す。
前半のフユの言葉は聞こえなかったようだが、
勧める必要もなかったようだ。
ぷはぁ、と息を吐いて、水場から顔を上げる。
熱を奪った水滴が、辺りに舞った]
んー? 今年で最後だしな。
こっちでも、やることあるし。
何って、ペットボトル落としたから、洗おーと。
[手の甲で滴を拭いながら答える。
…もっとも、落としたのは自分自身な訳だが]
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