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[融合前ならちょっとパワー負けしたかも知れないが。
今はちまでも機鋼竜、豪快さとかは全く無問題らしい。
むぎゅー、されてにこぱ、としつつむぎゅーと返してみたり。
こういう風に遊んでもらう機会があんまりないせいか嬉しいらしい。
ちなみに、ナターリエのため息の理由は多分、理解していない]
[セレスに理解されたら、それはそれで微妙に困りそな乙女心。
そはさておき、どうみても楽しげにじゃれあっているのが判るが故に、己(の獣人的感覚)だけが異分子であろうかと悩む事しばし。]
竜とは…かように豪傑なものであられるのか。
わたくしが過保護しぎておるなりや……?
[関わりあってる竜族がレア者ばかりで基準がずれまくりだとは気付く余裕はありませぬ。]
早々、素直には受け入れられないかな――
後半は、君には不要の言だったか。
[言い出した者の心情など露知らず]
[片側の青に移るは遊びに耽る仔竜]
……こういう場には、“彼”の方が似合いそうだ。
[もう一人の自分とも言うべき存在が浮かぶ]
[話の発端の心情は知ってか知らずか。
翠と紫の異眸からは読み取れず]
……ま、竜族は力の象徴……だから。
[過保護、という表現に向けるのは、苦笑混じりの言葉。
それから、異眸は再び青へと向かい]
何せ、永遠の反抗期ですから、俺は?
[返した言葉は、冗談めいた響きを帯びて。
不要、の評には微かに笑う]
彼、って……ああ。あちらの御子、か。
反抗期もそろそろ終わりにしなければ、
仔が真似するのではないかな……
いや、
反面教師にするだけか。
[先程のやり取りを思い出してひとり納得]
[それから思い当たったらしい様子に首肯を返す]
そう、彼は彼で、一応は……
元気に、やっているようだ、が。
…………妙な事を学んでいなければいいんだが。
[子供に理解されるも困るが、大人(該当竜含む)は言わずもがな。
知らず視線がそちらを見ぬは必然なりや。
なれど、問う者なき問いに答え返れば、菫色はそちらに向かう。]
力の…。
なれば、身体を動かすが健やかなるや…?
[答えに混じる苦笑に、戸惑いと気後れが湧き上がる。
されど心配るは性故に止めること叶わぬと、緩やかに首を振って不安を散らした。
代わりに零れるは、これまた稀有な機鋼の小さな魔に関する言葉]
……此度はご一緒ではあられませぬか。
あちらで良く過ごしてらっしゃるのでしょうか。
共にいる理由もないからね。
よく――か。
……、
まあ、多分、ね。
[答えるまでにかなりの間を置いた上に、]
[視線は天聖の獣へとは向けられぬまま]
俺が反抗期をやめるのは、『還る』時だろうから、ね。
[止まりようがない、とさらり、言って。
納得するのは止めなかった。止められない、とも言うが]
まあ……大丈夫、なんじゃないかな、一応。
[妙な事、という言葉には。
何となくだが、曖昧にしか返せなかった。
他意はない。多分]
身体を動かして、力を適宜発散させるのも必要なことだから。
[疑問の声に、軽く肩を竦めて答え。
それから、ちらり、仔竜と若竜に視線を向ける]
……まあ、あの組み合わせは格別元気な感もあるけど。
[火炎と機鋼、属性的な相性は悪くないわけで。
そんな相乗効果もあるのかも]
[思いがけぬ声と内容に、幾度も瞬く]
死………、
そは、いくらなんでも……。
[理性は【ない】と訴えているのに、脊髄反射で最若年竜`Sを見る。
はっ、と慌てて仲良く遊ぶ二人から視線を逸らしたが、髪の間から飛び出た耳はなかなか落ち着かず。ぴるると微かに震えて]
そう……ですの。
男の子は少し逞しく育てるが…よいであろうな。
[己が過保護から保護になったとて、竜基準では過保護やもだが]
[心配されてる当事者はといえば。
そもそものパワーゲインが高い上に、やっぱり特化型ばかりと接しているためか。
あんまり気にしてないようです。
遊んでもらってご満悦状態]
[機鋼の魔の答えへの間に、小首を傾げる。
なにやら曰くありげな様子に、言葉ではなく白金の髪だけが零れ落ちた。
しかも、時の竜も曖昧なよなにたよな雰囲気。
どうも聞いてはいけなかった様子]
そう…よの。
ライデン殿もいらっしゃいますし、心配はいりませぬや。
[絡んだ髪解いてもらったり、ベットに戻してもらったり、いい事しかしてもらってないので印象は至極良いままであったり。
二人が何を懸念してるかなんて、これっぽっちも麒麟の里の元引きこもりは知りませぬったら知りませぬ]
……ええ。そうですね。
[発散させるのも必要と告げる時の竜に、顎を引いて頷く。
彼の竜が言うのであらば、しばし二人を心行くまで遊ばせるが良いのであろうと。
続く言葉に、室内に入って正解であったと思ったのは密やかに。
相乗効果なんて、見ていたならば余計に心臓に悪いこと請け合い]
[きゃいきゃいわあわあな声に、過敏に反応する獣耳は仕様です]
まあ、心配ないと思う、うん。
[懸念の理由は、ぼやかしたまま頷いた]
セレスはまだまだ器と心が馴染みきってないし、無理に抑制するのは良くないから。
……にしても、若いな。
[楽しげにじゃれる様子に、ぽつり。
肉体年齢600歳は、まだ若い方なんじゃ、という突っ込みは多分、無用]
……余計な事を言ったようだ。
すまない。
[飛び出た天聖の獣の耳]
[眼を眇め謝罪を述べる]
……、
[が、雷獣の名が出れば口を噤む]
[それが心配の元なのだが――]
[そうは思えど敢えて言う事もなく]
何せ、俺はそういう存在ですから。
[くすり、と笑う。
『還る』には、完全に力を使い果たす以外に術はなく。
それ故に、文字通りの『永遠』となるのは生まれついての性]
[眉を寄せる様子には、苦笑した。
それ以外、どうしようもないし]
[懸念の理由は想定の範囲外。
疑問に思う事なく、瞬きで同意を示した。
若いと言う声には小首を傾げて]
竜族の年齢はよく知りませぬが…。
そなたも、一緒に遊んでこられるか?
[年寄りめいた言葉に、仄かに苦笑を浮かべて問うてみる。
なんだか子供と遊ばないお父さんをけしかけるお母さんのようとかの自覚はまったくありませぬが]
………いいえ。
私が、過敏に反応してしまったが…だけ故に。
[謝罪と、眇めた目が見る先に。
獣の耳が出ていることにようやく気付き、少し慌てて手を当てる。
髪の内へと宥めるも、全開で楽しむ声はどうしても拾ってしまい。
人の耳には戻せぬまま。
口を噤む様子の真意を知る余裕なきは、幸いや否や]
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