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[無事通路まで来たのまで確認。服から伸びた黒の布はいつの間にか吸い込まれるように黒色の中に吸い込まれるように消えている]
魔術も使わずやるにはこれが一番だったからな。ああ、いい服だろ?迷宮で拾ったのだがかなりの掘り出し物だ
というか…このまま増殖し続けると…
[想像した図は洞窟から既に逃げることも叶わないぐらい増殖しまくってふわふわの図。
そんな光景を予想して一度大きく息を吐き。疲れた気分を整え、同じように周囲を眺め]
そだな。いくか。…はやくここを突破しないとならんかもしれんしな。
…どちらかか…さっきは私が選んだからアルが選んでいいぞ
[ゼルギウスへと近付いて行ったはずのクマのぬいぐるみは、エリアへと入って行く二人の背中を右手を上げた状態で見送る]
「……虚しいがなっ!」
[中には碧の異界龍が詰まっていたとか]
はっはっはっ、流石に気付かんかったか。
「不意打ちでやった方良かったんちゃうか」
最初からそんなんやったら面白くないだろー。
[碧の異界龍はクマのぬいぐるみから脱皮。
背中からにょろりと出て来た。
男はぬいぐるみを回収するとマナへと戻し。
再び次元の中を移動する]
……増殖には、どっかで歯止めがかかると信じたいんだが。
[その辺りは全くわかりませんとも、ええ。
何せ相手は謎の魔法生物『ふわふわ』]
どっちに、か。
何かあるかわからんけど、地道に見ておいた方がいいか、ね。
[言いつつ、視線を向けるのは向かって左。
つまりは、北側(A-2)方面なわけだが]
う、うむ。
そうか、此方か。
[額をさすりながら、ベアトリーチェと異界龍の二人掛りで向いている方角を変えさせられた]
しかし、君達はよく方角が分かるな。
絶対感覚という奴か?
[方角もくそも、一方向が壁な以上、間違うほうが難しいです]
…それ信じたいのに私も一票だがわからん。というかわかるやついるのか?
[不思議生物ふわふわ。切ろうが焼こうが消滅しない…というか増えてる。謎の生き物なのだ]
ん…そちらか。ではいくか
[そういえば左手の法則とかしてたなと先ほどの騒動ですっかり忘れていたが、特にこだわるわけでもなく。(A-2)方面に向かう]
うーん。
ちょっとクラクラするわぁ。
[感覚同調している茶虎も、うなぁん]
平和に見えてもやっぱり試練迷宮よねぇ。
失敗しちゃった。
ブリギッテちゃんは大丈夫そうね。
[まあ深刻なダメージでないらしい。
顔を上げると駆け寄ってくるのを見て、てへりと笑う。
腕輪がキラリと光った]
よいしょっと。
気を引き締めなおして進みましょうか。
……学長辺り、知ってるかねぇ。
アレについて知ってそうなのって、それこそ女帝とか、その辺りくらいだろうし。
[その辺りとてどうなのか。
なんて事を考えつつ、北へと進む]
─ →A-2─
ここも、広い空間……っと。
さて、ふわだまりだけは勘弁してほしいんだが……。
…違うけど。
室内で迷えるあなたの方が不思議。
「まぁ、一直線な性格はいいことだと思うぜ?」
[フォローしてるんだか、してないんだかわかりません。]
― どこか ―
[ぱりぽり、ずずず]
まあ、ふわふわですし…私の魔力も吸ってますからねえ。
[何やら、不穏な呟きは、きっと誰にも聞こえない。嫌な予感がした者はいるかもしれないが]
……?
[歩き始めようとした矢先、ヘルムートが不思議そうに首を傾げた]
……なんか、カチリという音がしなかったかね?
[言いながらも、目の前に1,2匹のふわふわが漂ってきた[06]]
そうだな。もう一度出たら…速攻で逃げるぞ
[というかそもそも罠かかる前提なことに少し悲しみを抱きつつも。ライヒアルトに続いて広い空間に入って]
― →A2―
…ふわだまりじゃないが。これはこれで痛そうだ
[しかしなぜだろう。見た目刺々しくて痛そうなのにふわふわの大群よりなぜかほっとするのは]
[他のペアの様子を見るべく次元を渡り。
地属性のエリア、A-3に顔を覗かせる]
おーおー、ふわふわ大増殖。
増えすぎな気もすっけど。
「こら生徒の魔力も吸いおったな」
[A-3の部屋に漂うふわふわ達。
発動したら増えやすいように細工をしては居たのだが。
予想以上の増えっぷりだった]
ちっとばかし掃除が必要かねぇ。
[次元に引っ込むと再び手を合わせ。
マナで目の細かい網を作り出す。
それを手に外へ出て、もっさりふわふわを掻き集めた]
ま、こんなもんか。
[半分くらい回収するとまた次元へと飛び込む。
半分残したのは勿論わざと]
さーて、次行くか。
─A-2─
[どこかで呟かれた不穏な響きは当然聞こえないが。
……何か、嫌な予感は過ぎったかもしれない。
とはいえ、それは目の前の違うものの兆し、と捉えたわけだが]
まあ、確かに痛そうだが。
……ま、ふわふわじゃないなら問題ないか。時間かけてられんし、一気に仕留める!
[言葉についで、闇に閃くのは白のカード。
滑らせた鋭利な角が紅を零し、紅は白の上にルーンを描く]
……猛る疾風、刃となりて、駆け行け……疾風刃!
[目の前のもの──鞠栗に向けて投げられるカードは砕け、疾風の乱舞を呼び起こす。
刃は容易くそこにいるものたちを切り払う──ものの]
……なんっ……!?
[その後に待っていたのは、予想外の反撃]
[ガチャガチャ音をさせながら駆け寄るものの、どうやら大事無かったようで一安心。
起き上がるのに手を貸しつつ、十字路を振り返り、]
さて。突然のトラップで水を差されましたが、十字路をどちらに行きましょうか?
おお。
魔法生物ふわふわではないか。
よくもまあ、この灼熱の砂漠でこのような生物が存在しているな……って、ぬおっ!?
[見る間にどんどんどんどん増えていくふわふわをよけることも出来ずに見事に巻き込まれた。
実は魔力的にはあまり吸い取られてもそこまで影響は無いのではあるが、すぐ後ろが壁なので、ごんごん頭をぶつけて非常に痛い]
いだっ!?
いだだいだだいだいだいだ!!
や、やめんか、この畜生風情……いだだだだだ!!
[そんな状況なのに、周りを見渡してベアトリーチェが壁にぶつかりそうになったのならば、身を挺してでも防ごうとするだろうか]
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