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― 朝:自住居 ―
[そして朝、
――騒ぎなんて気付く訳もなく、ウェンデルは惰眠を貪っている。
今日は、書物は散らばっていない。
机に*重ねられている*]
―自宅―
[木で出来た工具箱のような大きな裁縫箱を開き、
ショルダーバックから指でつまんだ物を丁寧な仕草で
手前の抽斗を開いてそっと収める。
――それは、ひとつの、予感。
それから、閉じた裁縫箱の別の段を開くと
買い物に行きそびれていたことを思い出し、
少し考えて、行く支度をしていた、その時。
慌ただしい足音とノックの音が響いて、扉を振り返った*]
―回想―
深夜は無理だからな。
[さすがにそんな時間に来る事はないだろうが、念押しをかけつつも]
起きた時にでも戻せば良いだろ。
[悪びれなく告げて来た相手>>8に嘆息しながら答え。]
はいはい、期待しないで待ってるよ。
うん。今日は魚だよ。
[と、今日の日替わりを告げながら、一冊の本を手に取って。]
じゃ、この人狼の本貸して?
[内容は人狼の伝承が書かれたもので。
答えは是、と返ってきただろうか。]
― 翌朝/自宅 ―
[降り止まぬ雨に根負けしたかのように机に伏して寝てしまっていた。
軽いノックの音に見ていた夢は解けてぼんやりとした眼を擦る。
呼ぶ声と二度目のノックが鼓膜に届き、女ははっとした]
……っ、エリィ?
起きてる、ちょっと待って。
[寝乱れてしまった髪を手櫛で梳いて軽く整えながら
出入り口へと向かう。
扉をゆっくりと開けて其処から顔を覗かせた]
あ、雨止んだのね。
[ふ、と見上げる仕草の後、エーリッヒの隻眼に眼差しを向ける。
細い顎を持ち上げて大きく仰ぐ形となっていた。
エリィと呼ぶのは幼い頃に彼をお姉さんなのだと思っていた名残]
―回想 宿屋(自宅)へ―
はいはい、特別にお前好みの味にしてやるよ。
[子供の様な言い分>>84に苦笑して。
家に着いてウェンデルの様子に首を傾げたものの。]
あいよ、席に着いとけよ。
できたら持ってくから。
[と、声をかけてから厨房へと入り。
その日は食事の用意などをして終わった。*]
―翌朝―
……ん。
[宿屋の目覚めは早い。
騒ぎにはただ眉を寄せて。
とりあえず、とばかりに普段と同じルーチンをこなしていた*]
[バスケットの上で警戒音を上げるリスに蒼が移ろう。
瞬きの後、リスの視線を追い見詰めるのはトンネルのある方]
――…、何かあったのかしら。
[不安げに下がる眦。
なれど空腹を訴える音が微かに漏れて白い顔に仄かな朱がのる。
つ、と上目に窺うはエーリッヒの隻眼。
聞こえたかどうか口で問うは墓穴と思うのか
蒼い双眸がその眼差しのみで其れを尋ねるようにある]
パラッシったらどうしたのかしら…。
あっちで何かあったのかしらね。
[リスは警戒しながらそわそわとバスケットの上をちょろついている。
それを手で掬い肩へと移して、カルメンの前にバスケットを差し出した。
それは空腹を訴える音が聞こえる前後の所作]
パンケーキとサラダ作ってきたから、良かったら食べて。
[空腹音の指摘はせず、隻暗緑にほんの少しだけ笑う気配を載せて蒼い双眸を見返した]
ああそれと、これもオマケ。
昨日頂いたからお裾分けよ。
[裾をダメージ加工した紺色のコートのポケットから取り出したのは、昨日入れっぱなしだったキャンディの包み。
持って来ていたことを思い出して、カルメンに直接手渡そうと包みの端を摘んで差し出した]
倒れ、……?
あ、ええ、大丈夫。
[いつの間にかそのままの姿で寝てしまったのは
一人暮らしをはじめてからよくある失態。
エーリッヒの言葉から様子を見に来てくれたと知り
こくりと頷けば亜麻色の髪が揺れた]
晴れてよかった。
雨の日に出かけるのは少し億劫だから。
[主に足元がぬれるのが嫌なだけだが
ふ、と広場に残る水の流れに気付き
へなりと眉を下げるのは、ほんの僅かな間]
村の入り口――…、トンネル?
[あっちにあるだろう其れを口にしてみるが
遠目に自衛団員の姿が見えて怪訝な表情。
前へと差し出されたバスケットに気付き聲を聞く]
わぁ、ありがとう。
エリィの作るパンケーキ、大好きよ。
ふふ、きっと良いお嫁さんになれるわね。
[エーリッヒの微かな笑う気配。
言わぬ優しさを感じながらも恥ずかしさが拭えず
少しだけ誤魔化すように態とはしゃぐ様子をみせた。
バスケットを彼から受け取り、クンと小さく鼻を鳴らせば
仄かに甘く香ばしい匂いが鼻腔を擽る。
お裾分けと差し出されたキャンディの包み。
手を伸ばし親指と人差し指でつまむのは彼が持つ反対の包みの端]
これも嬉しい。丁度、あまいものがきれていたの。
― 翌朝/宿屋自室 ―
あふっ。
[夢の世界から戻ってくると、欠伸をしながら身体を起こす]
ひゃっ。
[掛けておいたワンピースに袖を通して、何か騒がしい外を確認するために窓を開ける。
枠から落ちてきた雫が顔に掛かって、小さな悲鳴を上げてしまった]
あれからも随分と降ったのね。
どうしたのかしら。
[窓の外には慌しく行き来する自衛団員の姿が見えた。
軽く眉を寄せて窓を閉じると、髪を整えて部屋を出た]
─ カルメン宅 ─
[頷くカルメン>>126に笑みを深める。
倒れると言うのは比喩とは言え、ベッドに入らずそのまま、と言う話は何度か聞いていたため、そんな物言いになったと言う]
ええ、降ってる時はあまり出たくないものね。
…随分と自衛団員が出てるわね。
それにあれは……土嚢?
川、溢れたりしたのかしら。
[おおよそ間違っていない予測、けれどそれ以上の状態になっているとまでは気付けない。
相変わらず忙しなく肩や頭の上を行き来するリスは何かを感じ取っている模様。
差し出したバスケットについて>>127を言われると、クスリと小さく笑った]
やぁね、アタシは貰う側でしょ。
でもそうね、作れない人と一緒になるならアタシが作ることになるかしら。
[幼少期、少女として育てられたとしても、自分が男である自覚はあって。
母親からも何のために少女として育てたのかをきちんと聞いていたため、運良く色々捻じ曲がらずに今日に至る。
口調を揶揄されても軽く流すくらいには精神面もしっかりと成長していた]
ふふ、気に入ってもらえてるのは嬉しいわ。
冷めないうちに食べてね。
[はしゃぐカルメンの様子に思わず笑みが零れる。
キャンディも彼女に喜んでもらえたようで、隻暗緑が安堵したように緩く瞬いた]
それじゃあ、ちゃんとご飯食べるのよ。
アタシはちょっと自衛団に話を聞いてくるわ。
[食事は抜かないよう忠告して、カルメンに手を振るとその場を後にする。
リスが「ギー」とまた鳴いて、右肩の上でちょこちょこ動き回っていた。
大きな尻尾が髪を揺らすが、右目が垣間見えることは*ない*]
[体の弱かったエーリッヒ。
子供の頃なら彼が倒れる心配をしただろうが
今は、何やら立場が逆転していた。
大きな作品を仕上げた後には寝食が足りずに
倒れるように眠り続けた所を実家の使いに発見されたものだが
幸い、其処までの失態は目の前の彼には未だ伝わっていない]
……、川が溢れたら、大変じゃない?
だからあんな騒ぎに……
[落ち着きなくあるリスの動きが視界に過ぎり]
この子も、不安なのね。
[ぽつと零して、困ったように眸を伏せる]
[耳に留まる笑み声に再び視線をあげ]
ふふ、そうね、そうだったわ。
小さいエリィじゃないものね。
[少女のようだったエーリッヒの姿が過ぎり
懐かしさにふっと綻ぶような笑みが浮かぶ]
作れる人と一緒になっても
こうして作ってくれそうだけど……。
[元々女の子と思っていたせいか口調について違和は感じない。
揶揄の言葉を聞けど
“どんな話し方でもエリィがエリィであるのに変わりはないわ”
なんて、言った相手に態と聞こえるように言う一面も]
お言葉に甘えて有り難く頂くわ。
――…ん、そうだ、一緒に……
[お茶でも、と続けられるはずの言葉は途切れて]
わかった。
気をつけてね。
[自衛団の話を聞きにゆくというエーリッヒに
見送るための言葉を向ける]
エリィが折角作ってくれたんだもの。
ちゃんと食べるから心配無用よ。
[にっこりと笑みを浮かべるものの。
直ぐに迷うような表情が過ぎり――]
今度、また、一緒にお茶でも飲みましょう。
[一度は飲み込んだ言葉を別れ際に呟いて
女は自宅の中へと戻ってゆく**]
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